60's Rocks 日本盤 LP's

1,Live/The Butterfield Blues Band (Electra) 2LP 500円
バターバンドを最初に買ったのは「ファースト・アルバム」でたぶん71年頃。勿論日本ビクター盤。その後「イン・マイ・オウン・ドリーム」「イースト・ウエスト」そして「本盤」の順で買っていったと思います。

それまで輸入盤はヤマハとかヤマノといった大手のお店とか特定のお店でしか入手できなかったのですが、70年代に入ると並行大量輸入で安価で販売をする輸入盤専門店がポツポツと出来始めました。輸入盤＝本物という潜在意識もあり、入手も簡単ではなく高価だった輸入盤が日本盤より安く入手できるわけですからそれりゃー洋楽好きはこんなお店にハシリますはね。

本バターバンドのライヴ盤もそんなお店のハシリであった新宿は厚生年金の近くにあったディスクロードで購入。輸入盤専門店の端境期に買ったこともあってそれはそれで思い出の一枚です。

で　今回購入盤は日本ビクターから出た日本初回盤。ジャケットにエンボス紙を使っているんですね、これには驚きました。ライナーは勿論福田一郎氏（但し、NMMの輸入盤紹介記事からの抜粋）。

中身はもう文句なしの熱演盤。今ではライノ・ハンドメイドから未発表音源を１枚加えた２枚組CDで復刻されております。


2,Hooker'N Heat/Canned Heat & John Lee Hooker (Liberty) 2LP 500円
60年代後半から70年代にかけてブルースマンとロックフィールドのミュージシャンとの共演が相次ぎました。先ず思い出すのがポール・バターフィールド、マイク・ブルームフィールド等々が参加したマディ・ウォーターズの「ファーザース＆サンズ」。そして本盤。この辺りが「共演盤」のハシリになったものでしょう。

本盤は共演盤といっても基本的ジョン・リー翁のアルバム。弾き語りが続き後半になるに従ってバックの音も増えてきて最後の4面目でバンドが付くといった按配。そのバックも実に控えめ。さすが判ってるボブ・ハイト。ここでも素晴らしいハープを聴かせてくれるあのベンチャーズのドン・ウィルソンの弟、アル・ウィルソンは本作が遺作となってジャケ写にはその遺影が飾られています。本東芝盤を聴いてロックからブルースにのめり込んだというファンも多いという名盤です。



現行のCDではジャケ写のトリミングが変えられています。



3,Midnight Ride/Paul Revere & the Raiders (Columbia) 1LP 800円
ポール・リヴィアとレイダースと云えばなんといってもバリー・マン、シンシア・ウェイル作"Kicks"でキマリ。このかっこよさは永遠。本盤はその"Kicks"をフューチャーした本邦2枚目（本国では3枚目）66年11月発売の日本コロンビア盤、邦題は「キックス/ポール・リヴィアとレイダース　第2集」。何故か本国盤に63年に発売されたシングル曲"Loui Loui"が追加されています、同時期にシングルカットでもされたのかな。

いやもうはち切れんばかりの素晴らしいグルーヴ。米クラブバンドの底力を見せ付けてくれます。といいいつつ、これまた実はスタジオ・ミュージシャンによる演奏だったりするかもしれないのですが....。何はともあれマーク・リンゼイの歌唱はまぎれもなく一級品です。




4,Big Hits(High Tide and Green Grass)/The Rolling Stones (London) 1LP 300円
67年にキングから出たペラジャケ盤（SLC166)。見開きのジャケットの中にはオリジナルの米盤と同じ様（英国盤も同じ？）にメンバーのポートレイトが挟み込まれています。先ずは66年3月に米国で先行発売され英国ではその後11月に曲目を変更して発売された本作ですが、本キング盤は英国盤に準拠した内容のようです。





5,The Best of Melanie (Buddah) 1LP 300円
蛍光ピンクを使ったジャケットが如何にも日本盤らしい日本コロンビアから70年12月に出たBuddahの歌姫、メラニーのベスト盤。当時はローラ・ニーロとかジュディ・コリンズとかジョニ・ミッチェルと並び称されていた人ですがこの人だけいつの間にか消えてしまいましたね。