Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

the George Shearing Quintet 1957

2023年04月26日 | Jazz

Latin Escapade / The George Shearing Quintet (Capitol) 1957

ジョージ・シアリング、今で云うラウンジ・ミュージックの権化のようなお方というイメージが強いのですが、もともとは"バードランドの子守唄"の作者という通りバド・パウエル風なバップピアノも弾いていて、ピアノ・トリオにヴァイヴとギターを加えた編成で独自のサウンドを作ってクール・サウンド・ジャズの創始者と云われたりもするイギリス出身の盲目のピアニスト。

米国に渡った後の50年代半ばにCapitolに所属してからは、今回取り上げるアルバムのような美女を使ったムーディージャケットがぴったりな軟弱路線に。ジャケットイメージそのままのゴージャスなストリングスをバックにしたピアノイージーリスニングアルバムを連発、Capitolのドル箱スターへ。

ということで、今回取り上げるのはその路線に入った1957年盤、タイトル通りのラテンピアノアルバム。この時代、こんなラテンムード音楽が売れたのでしょうね、と思わせる端正な一枚。

で、今回の入手盤は多分1960年前後に東芝音楽工業がリリースした日本盤、まだLPアルバム初期のものでレコードジャケットは全体を厚手のビニールで覆っているツクリのものです。discogsを見るとオリジナル米Capitol盤は1957年リリースでレーベルはターコイズ、59年に再発されてこちらのレーベルはレインボウ、して、この東芝盤もレインボウ、よって59年ないし60年にリリースされたものではないかと。という骨董品レコなのですがジャケも盤も状態は良好。これが、渋谷レコファンで280円でした。

 

 




 

The George Shearing Quintet - Latin Escapade (Full Album)

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6 コメント

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Unknown (turn off)
2023-04-27 22:12:57
ジョージシアリングのラテン物の1枚ですね。何かの本で読みましたが、彼がイギリスに居た時はブキウギピアノの名手だったようです。動画を見ましたが(聴きましたが)ラテンとの相性も良く、ジャズファンと言うより当時の一般大衆に大いに受けたと思います。さすがcapitol!それにしても280円は安い!jahkingさんは色々な音楽を楽しんでいてうらやましいです。前の返信コメントを読むと、70年代に何処かですれ違っていたかもですね。
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Re; (Jahking)
2023-04-28 08:06:46
歳とともに一段と雑食症となっていきました。今思えば中村とうようさんのNMMをほぼ創刊から80年代まで欠かさず読んでいたのが大きく影響しているような気がします。
どこかですれ違っていた.....大いにありえそうですね。
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Unknown (uni)
2023-04-29 07:59:16
小学生の頃近所の化粧品卸の店に行くとステレオがあってこんな色のLPが並んでいた。サンディー・ネルソン、サム・テーラー
当時それらをたんすのじゃなくステレオの肥やしと.....(笑)
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Re: (Jahking@管理人)
2023-04-29 08:51:59
サム・テイラー、カーメン・キャバレロ、ペレス・プラド、ビリー・ヴォーン、マントヴァーニ........家具調ステレオセットの横にはこんなLPが並んでいる.....今回のジョージ・シアリングのLPが出たころは確かにそんな風景がイメージされます。レコード音楽がまだ大人のものだった時代ですね。
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George Shearing (Gravenites)
2023-05-01 00:40:49
彼のバンドのバイブ奏者にいつも興味を惹かれます。ゲーリー・バートンとかエミル・リチャーズ、バディ・モンゴメリーなど。クール・サウンドにはバイブが必須ですね。
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Re:クールサウンド (Jahking@管理人)
2023-05-01 08:24:31
ゲイリー・バートンもシアリングのグループにいたのですね、知りませんでした。
クールサウンドにはヴァイヴが必須......まったくその通りで涼し気なクールサウンド → ヴァイヴサウンドというとアーサー・ライマン、そのアーサーを含むマーティン・デニーを思い浮かべます。
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