縁あってゲイリー・パケット率いるユニオン・ギャップのデビューから4枚目までのシングルをまとめて入手したので取り上げておきます。
この4枚のシングルはいずれも本国ではベスト10ヒットとなったもので、プロデューサー/ソングライターのジェリー・フラーが制作を手掛けたもの、この後メンバーとの折り合いが悪くなりジェリー・フラーは去ることになります。その後ディック・グラサーが制作を手掛け"Don’t Give In To Him(ドント・ギヴ・イン・トゥ・ヒム)"、"This Girl Is A Woman Now (水色の夜明け)"の2曲のヒットは出すものの人気は下降線、ゲイリー・パケットはソロ・シンガーの道へ。
1,Over You b/w If the Day Would Come/Gary Puckett and The Union Gap (CBS) 45's
それまではザ・ユニオン・ギャップと名乗っていましたがこのシングルからゲイリー・パケット&ザ・ユニオン・ギャップの表記になります。1968年の4枚目のシングルで全米では7位にまで上るヒットとなりましたが、ちょっとソフト路線になったからか日本ではせいぜい中ヒット止まりだったというあまりアテにならない記憶が。
上記の通りジェリー・フラーが制作を手掛けたのはこの曲までで、一般にイメージするユニオン・ギャップ・サウンドはここで終わり。元々ゲイリー・パケットのソロ・プロジェクト色の濃いバンドでしたが、この後は更にソロ色は濃くなっていきます。
入手盤は仏CBS盤。日本ではCBSソニーから出ていました。
GARY PUCKETT and the UNION GAP ~ "OVER YOU" HQ STEREO 1968
GARY PUCKETT and the UNION GAP "IF THE DAY WOULD COME" 1968
2,Lady Will Power b/w Daylight Stranger/Union Gap (日本コロンビア) 45's
本国では1968年6月リリースの3枚目、全米2位の大ヒット曲。今回入手の日本コロンビアからの日本盤も同じ6月発売。実は私が初めて買ったユニオン・ギャップのレコードがこのシングル。ヒットしていた時期にオンタイムで買ったのですが、私のはCBSソニーからリリースされたものでした。つまり、ちょうどCBSソニーが立ち上がった時期(版権が移った時期)でこんなことが起きたのでしょう。
勝手な推測をすると、人気絶頂のユニオン・ギャップの新曲、日本コロンビアとしては版権があるうちにわずかな期間でも自社で販売したかった。通常日本盤リリースに当たっては日本語ライナーの手配から歌詞の聞き取り等の事前作業があり本国発売からは数か月遅れるのが普通だったはず。にもかかわらず、米国に遅れることなく同じ6月に発売を敢行、どうしたか? 日本語ライナーも歌詞の掲載も省くという苦肉の策で発売したのです。
通常日本コロンビアのシングルに付属するカードは二つ折りの4ページ仕立て、丁寧なライナーノーツに歌詞が掲載されています、が、この「レディー・ウィル・パワー」は1枚のペラものでライナーも歌詞も無く表面と全く同じデザインをモノクロ印刷しただけという簡素極まりないもの。今回この日本コロンビア盤を入手して、フーム、そういうことだったのかと妄想をたくましくしております。
こちらが裏面
Gary Puckett & The Union Gap - Lady Willpower -1968
Gary Puckett & The Union Gap - Daylight Stranger
3,Young Girl b/w I'm Losing You/Union Gap (日本コロンビア) 45's
本国では1968年3月発売、全米2位の大ヒット。日本盤は2か月後の5月発売、これは日本でも流行りました。ファースト・ヒット"ウーマン・ウーマン"に続いてこれぞユニオン・ギャップという名曲。
よーく聴くとこのドラムスの跳ね具合はハル・ブレインですよね。
Gary Puckett & The Union Gap - Young Girl (1968) STEREO
Gary Puckett & The Union Gap -I'am Loosing you (Audifoto).wmv
4,Woman Wuman b/w Don't Make Promises/Union Gap (日本コロンビア) 45's
本国では1967年9月発売、日本では半年遅れて68年2月発売のデビューヒット。ゲイリー・パケットの圧倒的な歌唱力が存分に発揮出来た正にゲイリー・パケットの為の楽曲。プロデューサー、ジェリー・フラーの慧眼に脱帽。
"WOMAN, WOMAN" GARY PUCKETT and the Union Gap ~ 1968
Don't Make Promises
この4枚のシングルはいずれも本国ではベスト10ヒットとなったもので、プロデューサー/ソングライターのジェリー・フラーが制作を手掛けたもの、この後メンバーとの折り合いが悪くなりジェリー・フラーは去ることになります。その後ディック・グラサーが制作を手掛け"Don’t Give In To Him(ドント・ギヴ・イン・トゥ・ヒム)"、"This Girl Is A Woman Now (水色の夜明け)"の2曲のヒットは出すものの人気は下降線、ゲイリー・パケットはソロ・シンガーの道へ。
1,Over You b/w If the Day Would Come/Gary Puckett and The Union Gap (CBS) 45's
それまではザ・ユニオン・ギャップと名乗っていましたがこのシングルからゲイリー・パケット&ザ・ユニオン・ギャップの表記になります。1968年の4枚目のシングルで全米では7位にまで上るヒットとなりましたが、ちょっとソフト路線になったからか日本ではせいぜい中ヒット止まりだったというあまりアテにならない記憶が。
上記の通りジェリー・フラーが制作を手掛けたのはこの曲までで、一般にイメージするユニオン・ギャップ・サウンドはここで終わり。元々ゲイリー・パケットのソロ・プロジェクト色の濃いバンドでしたが、この後は更にソロ色は濃くなっていきます。
入手盤は仏CBS盤。日本ではCBSソニーから出ていました。
GARY PUCKETT and the UNION GAP ~ "OVER YOU" HQ STEREO 1968
GARY PUCKETT and the UNION GAP "IF THE DAY WOULD COME" 1968
2,Lady Will Power b/w Daylight Stranger/Union Gap (日本コロンビア) 45's
本国では1968年6月リリースの3枚目、全米2位の大ヒット曲。今回入手の日本コロンビアからの日本盤も同じ6月発売。実は私が初めて買ったユニオン・ギャップのレコードがこのシングル。ヒットしていた時期にオンタイムで買ったのですが、私のはCBSソニーからリリースされたものでした。つまり、ちょうどCBSソニーが立ち上がった時期(版権が移った時期)でこんなことが起きたのでしょう。
勝手な推測をすると、人気絶頂のユニオン・ギャップの新曲、日本コロンビアとしては版権があるうちにわずかな期間でも自社で販売したかった。通常日本盤リリースに当たっては日本語ライナーの手配から歌詞の聞き取り等の事前作業があり本国発売からは数か月遅れるのが普通だったはず。にもかかわらず、米国に遅れることなく同じ6月に発売を敢行、どうしたか? 日本語ライナーも歌詞の掲載も省くという苦肉の策で発売したのです。
通常日本コロンビアのシングルに付属するカードは二つ折りの4ページ仕立て、丁寧なライナーノーツに歌詞が掲載されています、が、この「レディー・ウィル・パワー」は1枚のペラものでライナーも歌詞も無く表面と全く同じデザインをモノクロ印刷しただけという簡素極まりないもの。今回この日本コロンビア盤を入手して、フーム、そういうことだったのかと妄想をたくましくしております。
こちらが裏面
Gary Puckett & The Union Gap - Lady Willpower -1968
Gary Puckett & The Union Gap - Daylight Stranger
3,Young Girl b/w I'm Losing You/Union Gap (日本コロンビア) 45's
本国では1968年3月発売、全米2位の大ヒット。日本盤は2か月後の5月発売、これは日本でも流行りました。ファースト・ヒット"ウーマン・ウーマン"に続いてこれぞユニオン・ギャップという名曲。
よーく聴くとこのドラムスの跳ね具合はハル・ブレインですよね。
Gary Puckett & The Union Gap - Young Girl (1968) STEREO
Gary Puckett & The Union Gap -I'am Loosing you (Audifoto).wmv
4,Woman Wuman b/w Don't Make Promises/Union Gap (日本コロンビア) 45's
本国では1967年9月発売、日本では半年遅れて68年2月発売のデビューヒット。ゲイリー・パケットの圧倒的な歌唱力が存分に発揮出来た正にゲイリー・パケットの為の楽曲。プロデューサー、ジェリー・フラーの慧眼に脱帽。
"WOMAN, WOMAN" GARY PUCKETT and the Union Gap ~ 1968
Don't Make Promises
何だかロックバンドっぽさが少なかったかな?
だけどよく当時は聞きました。(笑)
ユニオン・ギャップは意表を突くコスチュームも何もかも結局この人を売り込むことを目的にしたプロジェクトだったと今にして思います。
一時期はLP、シングル全部集めていたくらい私も大好きでした。
彼の歌い方の類似点は3人の歌手があげられていますが、全体のサウンド作りはグラス・ルーツにちょっと似ている気がします。
バックの連中はゲイリー・パケットの引き立て役に集められた感じで、プロモ・ビデオを見ると他人事のようにふるまっているのがおかしいです。これはゲーリー・ルイスとプレーボーイズと共通しています。でもよく見ると個性的な連中です。
ところでゴールデン・カップスのセコンド・アルバムで「ウーマン・ウーマン」がカバーされていますが、ケネス伊東の歌い方、オリジナルに遜色がないほど豊かです。
日本コロンビア、ヒットに乗じて既得権を最後までとことん使おうとしているところは今回初めて知りました。
まあ他のバンドとの類似点はいくつかありますが、好みのバンドであるのは間違いありません。
そういえばカラオケ・レストランでホスト役の男性がドラマティックに「ウーマン・ウーマン」を歌い上げた後、ウェイトレスにちょっかいを出して、完全無視されたのを目撃したことがあります。
日本コロンビアのCBS音源移行に伴う最後のアゲキ、ことユニオン・ギャップについては見事に思惑通りになったようです、今になって中古で見かけるのは日本コロンビア盤ばかり、CBSソニー盤はまず見ません。当時私が買ったソニー盤は正にヒット中だったと思うのですが、販売的には売り切った直後だったのですね。
カッコつけて"ウーマン・ウーマン"を歌い上げる男性→完無視、目に浮かぶようです(笑)
カップスの"ウーマン・ウーマン"のボーカルはマモル・マヌーさんですね、よく伸びる歌声、素晴らしいです。