Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

和Jazz CD's

2007年02月04日 | Jazz
1,いわな/宮沢昭(Victor-Think) 1CD 2,520円
これと下記の「木曽」そして「フォー・ユニッツ」「山女」は永らく聴きたかったもの。(後者2枚も復刻されないかなぁ)
70年代のはじめ頃何度か聴いて、まるであまりのコルトレーンさに逆に違和感を覚えて当時の印象は余り良くなかったのが正直なところ。今思えば当方まだコルトレーンもかじりたての頃で似てれば即、模倣→ダメの短絡思考だった初心な小僧の頃のお話。

で 久し振り(というか実質初めてか)に聴いたこれ。この確信に満ちたテナーには思わず唸りました。69年6月と7月の録音。ある意味時代の音(ジャズ)、しかしながら今聴くべき音(ジャズ)、変な言い方ですが聴けて良かった。

iwana


2,木曽/宮沢昭(Victor-Think) 1CD 2,520円
前作「いわな」に次ぐ70年3月録音、メンバーは前作同様ピアノに佐藤允彦、ベースに荒川康男、そしてドラムスには富樫雅彦に代わって当時山下洋輔トリオにいた森山威男。
森山威男の爆裂ドラムの影響もあってか前作以上にアグレッシヴ。今も昔も巷に溢れる形骸化したジャズとは明らかに一線を画く「ジャズ」です。正直まいりました、ひれ伏します。こういうのを聴くと昭和ジャズの再評価、おおいにうなづきます。

kiso

kiso2

宮沢さんの素晴らしいファン・サイトがこちらにありました。


3,エレクトラム/石川晶とカウント・バッファローズ(Victor-Think) 1CD 2,520円
当時のこの人の印象はも決して良くない、同じくドラマーの猪俣猛も同様ですがいい歳して如何にもの格好してロックに媚売ってみたいな。勿論これは当時洟垂れ小僧だった当方の勝手な思い込みですが。

で 本盤、村岡健のテナー&ソプラノに杉本喜代志のギター、鈴木宏昌のピアノ、寺川正興のベースという当時売り出し中のメンメンを従えてのプログレッシヴな一枚。ライナーにもありますが、想起するのはミロスラフ・ヴィトウスの"Freedom Jazz Dance"で知られる快作「限りなき探求」。当時コマーシャルな仕事の多かった鬱憤を晴らすようなバリバリストイックな野心作。こんなアルバムも残していたとはこれまた正直驚きました。

electrum

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2 コメント

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ホント! (byrd4026)
2007-02-08 01:04:59
宮沢昭は代表作の"山女魚"(1962)は十数年前のWAVEから出たアナログで聴いたものの凡庸な日本人ハードバップという印象しかなく、むしろ1954の例の"モカンボセッション"の守安とのビバップのほうがホーキンスよろしくブリブリ鳴らして良かったような...。あと80年のカムバック後も佐藤允彦+井野信義+日野元彦バックのアルバムも聴いてみたものの確かにモーダルでうまいけど、響いてこない演奏でした。
で、このコーナー。おや...和ジャズを取り上げ、しかも褒めてる!イガ~イだったから気になりまして"木曽"だけ購入。聴いてびっくり、私の知ってる宮沢と大違い。管理人さんの仰せのとーりです。一瞬コルトレーンの"惑星空間"聴いてるような錯覚を憶えました。器用貧乏の佐藤允彦も森山のタイコにあおられヨースケ化してました。宮沢昭のテナーっていろんなスタイルをかんじさせるけど、この時は一番トレーンに近かったのでしょうね。(あの時代猫も杓子も皆トレーン!)とにかく宮沢昭、見直しました。"いわな"も買ってみるべきか、同じ頃の松本英彦も聴いてみるべきか...。
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でしょ! (Jahking@管理人)
2007-02-08 10:32:35
「木曽」を聴いちゃったら「いわな」はもういいかも。ピークは「木曽」かなと。富樫の霊感空間ドラムス(なんじゃ、それ!)がお好きならオススメしておきますが。

松本英彦。まさに当時「ナベサダとJazz」の公開録音で聴いたことあり(たぶん2回)。その時は"Just Friends"をモロ・ロリンズで吹いていたのを覚えています。その時の印象が強く、興味が湧かない人だったのですが、この人のトレーンしているアルバムってあるんでしたっけ?
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