Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

The Grass Roots - Iron Butterfly

2009年01月21日 | Bootleg
1,California Folk Rock Zeitgeist/The Grass Roots (Vintage Masters) 1CD-R 840円
なんと驚き、グラスルーツの1967年のライヴです。
実体の無かったグラスルーツがその人気のお陰で急遽メンバーを集めて組成された直後のライヴだと思われます。1967年10月5日、フィルモア・ウエストでの録音。

やっぱりそうだよな、と思わず納得の演奏力。まるで当時の日本のGSのライヴ盤(タイガース、テンプターズ、オックスとかの)を聴いている様と云ったらチト云い過ぎ? ですが、要は下手です、予想通り。それはそれで面白いですけど。

で このCD、例の「Concert Vault」からのパクリだろうと予想したのですが、使われた音源は同じですがパクリではないようです、CD2曲目の"Got My Mojo Working"はConcert Vaultには収録されていないのです。これを除けばまったく同じ音源なのですが。

01. Where Were You When I Needed You
02. Got My Mojo Working
03. Beatin' Round The Bush
04. Let's Live For Today
05. This Precious Time 
06. Get Outta My Life
07. Things I Should Have Said
08. Night Time Is The Right Time
09. Feelings/10. Look Out Girl
11. Jam 12. Have Love, Will Travel
13. Let's Live For Today (Reprised)

Live At Fillmore Auditorium, San Francisco, CA October 5th 1967



2,Iron Red : Live in Sweden 1971/Iron Butterfly (Breakdown) 1CD 840円
アイアン・バタフライ、1971年1月24日、SwedenはKonserthusetでのライヴとのクレジット。
収録曲は2曲のみ。

1,In A Gadda Da Vida 24:29
2,Butterfly Bleu 23:12

このバンドの中心はDoug Ingle(vo,kbd)、Lee Dorman(b)、Ronald Bushy(ds)の3人、「In A Gadda Da Vida」の大ヒットをかっ飛ばした時のギタリストは当時まだ10代のギタリストEric Keith Braunn が加わっていました。その後ギタリストが代わり71年には一旦解散、以後再編を繰り返して今も活動中の様子。

ということで本盤は上記3人に加えてブルース・イメージで知られるMike Pinera とキャプテン・ビヨンドで知られるRhinoの二人のギタリストを入れた時期、アルバムでいうと「Metamorphosis」制作後で解散も目前という時期に録られたライヴということになります。"Butterfly Bleu"はその「Metamorphosis」収録曲であることからもそれは伺えます。

聴いたことある方はご存知の通り「Metamorphosis」は「In A Gadda Da Vida」とはかなり趣の違うアルバムとなっているのですが、このライヴではまるで「ガダ・ダ・ヴィダ・サウンド」そのもののあのインプロヴィゼイションが延々聴けます。

大ヒットを放った弊害でこのバンドに対するファンの望みはいつまで経ってもその「ガダ・ダ・ヴィダ・サウンド」、どんなレコードを作ってもライヴの現場ではそれを継続せざるを得ず。結局は飽きられて忘れ去られた......、とそんなことを考えさせられたライヴ盤でもありました。

Iron Butterfly


コメント (3)    この記事についてブログを書く
« A Monkee Mod Girl | トップ | Piano Blues »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
グラスルーツ (uni)
2009-01-21 16:33:52
面白そうですね。

最後はやはり

これが真夜中より有名なのでしょうね。
返信する
Grass Roots (Gravenites)
2009-01-22 02:49:25
先ずは、よくフィルモアに出させてもらったね、というのが感想です。
それとフィルモアの雰囲気と彼らとのが結びつかないです。

所詮レコーディング・アーティストだと思いたいですが、ダンヒルのスタッフとプロデューサーの尽力で、それなりの鑑賞に耐えられるレコードを作ったのは認めてあげたいです。ちなみに私も彼らのアルバムは大体聞いていますが(安かったので)、ポップ・アルバムとしては一流です。

でもレコーディングだけのバンドでなかったことがわかったのも収穫です。再結成やメンバー違いでもかなりの数のアルバムを出していますしね。

ちょうど一ヶ月前に彼らのアルバムをまとめ聴きしたので、ライブの話はちょっと興味深かったです。
返信する
Grassroots (Jahking@管理人)
2009-01-23 10:20:38
いや、ほんとにフィルモアとグラスルーツはイメージが重なりませんね(事実、演奏自体も)。
因みにこの時の共演はQ.S.M.SとMad Riverという如何にものフィルモアの常連。
http://www.wolfgangsvault.com/dt/quicksilver-messenger-service-poster/BG087-PO.html

68年の"Midnight Confessions" "Lovin' Things"以降のブラスをバンバン入れたヤンキー・サウンドのほうにより惹かれるバンドですが、このブラスサウンド時期のライヴってどうだったのでしょうね、とてもライヴで再現出来るサウンドとは思えない(それほど完璧なスタジオ録音!)ものなのですから。口パクでのTV出演がせいぜいだったと想像しますが。
返信する

コメントを投稿