Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Stevie Winwood & Friends

2018年06月07日 | 60's,70's Rock
1,Stevie Winwood & Friends/V.A. (Springboad) 1LP 108円
70年代からレコード屋回りをしていた方はご存知でしょう、アメリカの悪名高き廉価盤レーベル「Sprinboad International」。ジャケットにはそれらしい写真を使っているものの中身は権利関係のはっきりしない怪しい音源ばかり。ジミ・ヘンドリクス、ビーチ・ボーイズ、アニマルズ、ジェイムズ・テイラー、ロッド・スチュワート、ジュリー・ドリスコール&ジミーペイジなどの公式メジャーデビュー以前の音源とかヤードバーズの初期デモ音源にライヴ音源をクラプトン、ベック、クリームの名で使いまわしたり。安いだけが取り柄のバジェット・レコードの典型でした。

と イントロが長くなってしまいましたが今回入手したのはそのSpringboadレーベルからのスティーヴィー・ウィンウッド盤。実はこれには今となっては珍しい音源が含まれていて見逃せないのです。

それは、

スペンサー・ディヴィス・グループが公式デビュー前まだスペンサー・デイヴィス・リズム&ブルーズ・カルテットと名乗っていた頃、1964年2月28日にバーミンガム・タウンホールで開催された「ファースト・リズム&ブルーズ・フェスティヴァル」に出演した時のライヴ音源。それが本盤のA面に収められている3曲。1曲目ジョン・リー・フッカーのカバーも2曲目のレイ・チャールズのカバーも後のスタジオでのこじんまりまとまった演奏より数倍素晴らしい荒々しい演奏になっていてそのバンドとしての実力が垣間見れます。3曲目の"Mojo"はフェスのアンコールナンバーで出演者全員でのセッション。因みにこの時のスペンサーバンドのメンバーはスペンサー親分にステイーヴィーとマフのウィンウッド兄弟にピート・ヨーク。


で この「ファースト・リズム&ブルーズ・フェスティヴァル」には、エリック・クラプトンを含むヤードバーズとサニー・ボーイ・ウィリアムスンⅡ、ロッド・スチュワートが参加のロング・ジョン・ボルドリーズ・フーチークーチー・メンがスペンサー・デイヴィス・リズム&ブルーズ・カルテットと共に出演していてスペンサーバンドだけでなくほかの出演者のライヴ録音をまとめてフランスBYGから1972年に「Rock Generation No.5 The First R&B Festival In England」とか「Faces And Places Vol. 5 - The First R&B Festival In England」のタイトルでリリースされています、日本でも東宝レコードから出ていたような気がします。

で 話を戻して本盤のB面。3曲目のサニーボーイとヤードバーズ、5曲目のロング・ジョン・ボールドリーが上記フェスのライヴから。1曲目と2曲目はヤードバーズのお馴染みのジョルジオ・ゴメスキー音源、4曲目のジャック・ブルース&ジンジャー・ベイカーとなっているのはこの二人が参加しているグラハム・ボンド・オーガニゼイションのKlook's Kleekでのライヴ音源からでジンジャーのドラムスのショウケースナンバー。

ということで、リリースされた1972年当初は胡散臭い典型盤だった本盤も時が経つと意外にも面白い盤になっていたというお粗末でした。


Side A
A1 –Stevie Winwood/ Dimples
A2 –Stevie Winwood/ Night Time Is The Right Time
A3 –Winwood / Williamson / Baldry/ Mojo Working
Side B
B1 –Jeff BeckAnd The Yardbirds/ Jeff's Blues
B2 –Eric Clapton And The Yardbirds/Too Much Monkey Business
B3 –Eric Clapton And The Yardbirds With Sonny Boy Williamson/ Highway 69
B4 –Baker& Bruce/ Early In The Morning
B5 –Long John Baldry/ The 219


Got My Mojo Working (The First British R&B Festival)

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10 コメント

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Unknown (uni)
2018-06-07 07:33:27
何だかジャケットのメンバーを見ると
凄い時代だったんですね。
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Re: Winwood (Jahking@管理人)
2018-06-07 08:00:46
とにかく有名人の名をジャケットに並べたてるというのが怪しい廉価盤の常套手段。本当の親分スペンサー・ディヴィスの名はどこを探してもまったくでてきません。
これが1972年の実情。商売、商売、です。
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Unknown (しみへん)
2018-06-07 19:05:17
手持ちのCDはSteampacketと「ファースト・リズム&ブルーズ・フェスティヴァル」カップリングになったものですが、東宝レコードのイラストジャケみたいな感じの、なにやら正規盤な感じのしないヤツです。販売元のCentury Recordsって知りません。

それにしても、この時ウィンウッドは若干15歳にしてすでに出来上がっている。
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Re:Winwood (Jahking@管理人)
2018-06-07 20:36:17
CDも日本盤が出ていたのですね。センチュリーからは英Charlyからのもの(ヤードバーズ、ゴング、ナショナル・ヘルツ等々)が出ていたと記憶するのでその流れで出たのではないでしょうか。私が持っている同内容のCDはRepertoireから出ているものです。
ウィンウッドの早熟さは尋常じゃないですね、確かに。
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winwood (woopy)
2018-06-07 23:16:21
でもこれいいジャケットだと思います。mojo working
いい感じになってますね。私は60年代に中古レコード巡りしてましたが(ほぼ新宿)シングル思考(以前にも書きましたが資金不足)。このレーベルは知りませんが、今これ見たら即買いでしょうね。
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Re:Winwood (Jahking@管理人)
2018-06-08 07:53:56
このSpringboad盤のジャケットがお好みとあれば、これと対をなす(?)デザインの米UA盤の2枚組編集盤もよろしいかと。
https://www.discogs.com/ja/Stevie-Winwood-Winwood/release/2272012
そのその昔、スペンサー・ディヴィス・グループとトラフィックがまとめて簡単に聴けるということで個人的には嬉しかったアルバムです。カット盤が出回って安かったこともあって。
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jahkingさんへ (woopy)
2018-06-08 10:49:51
有難うございます。これいいですねでもCDは出てないようですね。
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woopieさん (Jahking@管理人)
2018-06-08 11:07:47
かつてユニヴァーサルが紙ジャケCD化していたのですが、廃盤のようです。
http://tower.jp/item/2312806/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%EF%BC%9C%E7%B4%99%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E4%BB%95%E6%A7%98%E5%88%9D%E5%9B%9E%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%9B%A4%EF%BC%9E
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Winwood album from UA (Gravenites)
2018-06-09 23:56:40
この米国のみのコンピレーションの2枚組アルバム(1971年)ですら、オリジナルと再発があり、オリジナルにはとじ込みの彼の6ページのバイオグラフィがあり、、しかもなかなかいい写真も何枚か入っています。ブライド・フェイスが骨董品屋の前で撮られたものが際立っています。また選曲のセンスがよく、これらを聞くとトラフィックとスペンサー・ディビス・グループのアルバムを全部聞きたくなります。

スペンサー・ディビス・グループのシングル・アルバムを耳にしたことがなかった70年代初期、このアルバムでかなり彼等に入れ込みました。
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Re:Winwood album from UA (Jahking@管理人)
2018-06-10 08:11:12
そうそう、マットな紙質といい豪華なツクリでした。
記憶をたどるとブラインドフェイスの骨董品屋の前での写真ってこの時のフォトセッションですね。
https://www.gettyimages.co.jp/detail/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/rock-supergroup-blind-faith-pose-for-a-portrait-in-july-1969-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/138357017#/rock-supergroup-blind-faith-pose-for-a-portrait-in-july-1969-near-picture-id138357017

TAKRLからのBootがこの時の写真が使われていましたね。
https://blog.goo.ne.jp/jahking/e/4cd127ab6da76f1e84153c885047a45c

ご指摘されるといろいろ思い出されるものですね。
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