Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Clover 1975

2019年12月28日 | 60's,70's Rock
1,Clover Anthology/Clover (Sony Music) 1CD 1,280円
シールドの新古盤と遭遇、こんなCDが2014年にソニーから日本盤が出ていたのです、知らなかった、びっくりでした。クローヴァーは大のご贔屓、即抱えました。

サンフランシスコ近郊都市ミルバレー出身のクローヴァー、一般的にはヒューイ・ルイスがニューズを率いて大ブレークする以前に加入していたバンド、後にドゥービー・ブラザースに加入することになるジョン・マクフィーがメンバーだったバンド、エルヴィス・コステロのファースト・アルバム「My Aim is Truue」のバックを務めたバンド、そんなところでしょうか。

1970年と71年にFantasyから2枚のアルバムをリリース(当時東芝から日本盤も出ています)もさしたるセールスを上げられず契約を打ち切られる、その後1976年にロンドンに拠点を移しVartigoから2枚のアルバムをリリースするもこれもさしたるセールを上げられず1978年に帰国後解散。

今回入手のCDはFanatasyから離れてロンドンに拠点を移すまでの空白期間の1975年に録音された音源をまとめたもの。元々2006年にミレニアムのメンバーだったジョーイ・スティックのレーベルSonic Pastから「Sou0nd City Sessions : Clover 1975」のタイトルでリリースされていたもので、このブログでも10年前に取り上げていたものです。

Clover1975

ということで、CDの内容については以下、その記事を再録しておきます。

77年の復活時のパワー・ポップ然としたサウンドに較べるとルーツ・ロック風というかウエストコースト系というか穏やかなサウンド。後にリメイクされる"Child of the Street" "Santa Fe" "Ain't Nobody Own Nobody's Fool"を聴けば明らか。これはこれでいい味出しています。

77年の復活時はアレックス・コールとヒューイ・ルイス(Hugh Cregg)のツイン・ボーカルの掛け合いがひとつの見せ場でしたが、本盤ではどちらかというとアレックスがメインでヒューイはハープとサックス(これは下手ですが)で頑張っています。

この1975セッションのプロデュースはBill Dresher&Clover、4曲でKeith Olsenがやっています。Keith OlsenといえばFleetwood Mac、 Pat Benatar、Foreigner、Starship 等々のプロデュースで70年代半ばから80年代は大ヒットアルバム連発でモテモテだったあの人。そのキースが望んだそうで、1曲だけですがあのJeff Porcaroがドラムを叩いています。

1. Ain't Nobody Own Nobody's Soul
2. Livin' Simply
3. Blessed Be The People
4. Child of the Streets
5. Fairweather Fan
6. If You Only
7. Pecos Bill
8. Santa Fe
9. Livin' Simply/Chain Gang/Child of the Streets
10. Summer's Here
(w/false starts 1 & 2)
11. Free, Free, Free

Bonus Tracks:
12. Free, Free, Free-Outtake 1
13. Free, Free, Free-Outtake 2

Super Bonus Tracks
14. Child of the Streets Remix
15. Livin' Simply Remix
16. Free, Free, Free Remix

面白かったのはSuper Bonus Tracksの3曲。特にリミックス効果が目立ったのは"Child of the Streets Remix"、リズムを強調して更にジョー・マクフィーのリード・ギターをグワーっと目立たせて、さながら77年版の如くとなっています。リミックスでここまで変わるのか、とちょっと驚きました。


Clover - Child Of The Streets




Clover - Child Of The Streets - 12/20/1975 - Winterland (Official)




Clover - Santa Fe - 12/20/1975 - Winterland (Official)




Clover - Chicken Butt - 12/20/1975 - Winterland (Official)






コメント (2)    この記事についてブログを書く
« The Beatles Vs The Third Reich | トップ | 大晦日は正装で »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (しみへん)
2019-12-28 20:33:40
確か、ブリンズリーと似た感じという評を見て、Clover / Fourty Ninerの2in1のCDを買ったと思います。ご紹介のCDが発売されていたことは知っていましたが、Anthologyで1CDということでBEST盤程度だと思っていましたので、さして気にも留めていませんでした。不覚です。というか今回検索してみてUNAVAILABLE/LOVE ON THE WIRE のCDが出ていたことすら知りませんでした。
返信する
Re:Clover (Jahking@管理人)
2019-12-28 21:39:10
この日本盤、しみへんさんのおっしゃる通りでなんで「アンソロジー」なんてタイトルにわざわざ変えたのですかね、ジャケもらしくないメチャ暗いデザインになっちゃっているし。

Fantasy盤とLondon録音盤の穴を埋めるクローヴァー・ファンにとっては堪えられないものですが、ロンドン録音の一作目「Unavaillable」を聴いていないと面白さは半減の盤ですね。そう考えるとよくこんなCDを日本で出しましたね。

UK盤
https://blog.goo.ne.jp/jahking/e/2ada279dee847b19adff0d9f709eb720
US、日本盤
https://blog.goo.ne.jp/jahking/e/c8b2f76d971c484bf23a3ec3cd5bc329
返信する

コメントを投稿