
青春色のファンタジー / 火の鳥 (1975) 1LP
久し振りに取り上げる70年代和物フォークです。
オンタイムではその名しか知らなかった4人組フォークグループ。「火の鳥」と聞いて思い起こすのは手塚先生のライフワークだったという漫画。そんな名を恐れ多くもよく名乗ったなと、そのグループ名だけは印象に残っていたようです。
8年ほど前にこのアルバムからカットされたと思しきシングル「東京便り b/w 不幸せが丸まって」を入手してこのブログでも取り上げ、折があったらアルバムと思ってたのですがこの度やっと遭遇、抱えてきた次第です。
ひとり東京に出てきて故郷を思いお母さんに手紙を書くというそのシングル曲はまさしく「暗くて貧しいお涙頂戴叙情派フォーク」、今では誰も振り返ることはありませんが、70年代中頃、流行りましたよね、"神田川"とか "赤ちょうちん"とかと同列のあの路線。この火の鳥、全曲マイナーコードで優しさ溢れる声で歌うもうこの路線の典型グループ、ここまで徹底すればアッパレ!と今だと思ってしまいます。4人組ではありますがほぼリードボーカルさんの独り舞台、はてさて。



東京便り 火の鳥
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