ヴィレッジ・シンガース・ファースト・アルバム (日本コロンビア) 1LP (1968)
1967年の7月に発売された"バラ色の雲"で人気爆発、"好きだから"を経て68年2月に発売された通算5枚目になるシングル"亜麻色の髪の乙女"を出し、満を持してその翌月1968年3月に発売されたファーストアルバムです。
"バラ色の雲"のヒットで一気に知れ渡ったヴィレッジですが、実はそれ以前小松久さんと林ユタカさんに二人を加えた別メンバーでシングルを2枚(暗い砂浜/ブルーロビン、君を求めて/想い出はぼくの胸に)出しています、面白いことにこのファーストアルバムでそのシングル両面4曲を"バラ色"以降の清水道夫さんをはじめとするよく知られるメンバーで再録音をしています。
その"バラ色の雲"、遠足のバスの中で皆で歌った記憶があるくらいの大ヒット、ただ「グループサウンズの貴公子」を名乗るくらいタイガースをはじめとする所謂GSとは容貌/音楽性ともにそのイメージは違い、"バラ色"当時はブルー・コメッツにイメージをダブらせていたような気がします。
思えば6枚目のシングル"虹の中のレモン"まではバッチリ記憶はあるのですが以降のシングルは余り......。ということで、このアルバムのサウンドこそ、今現在一応にイメージするヴィレッジ・シンガースそのものなのかなと。
ヴィレッジ・シンガーズ ♪バラ色の雲
ヴィレッジ・シンガーズ ♪亜麻色の髪の乙女
ルックスもきちんとしているし、清潔感あるし、全体のバンド・イメージとしてはワイルド・ワンズよりむしろランチャーズとかぶります。
同じコロンビア所属のブルー・コメッツとも清潔感では共通点があります。
今回少し驚いたのは彼等は日本コロンビア所属で、しかもシングル盤にCBSのロゴが入っていた点で、そのCBSをソニーが横から契約してCBSソニーを作ったその直前の頃のGSだったんですね。でも彼等やブルコメは移籍はしませんでした。
ランチャーズが"真冬の帰り道"でデビューするにあたって一足先にデビューしていたヴィレッジがお手本になっていたような気もします。