Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Clean Living - Heatsfield

2006年10月07日 | 60's,70's Rock
70年代初めにVanguradから2枚のアルバムを出していたClean Living、もう少し後70年代中頃にMercuryとCBSから4枚のアルバムを出していたHeartsfield。いづれも日本では殆ど話題に上ることも無く消え去ったバンドですが、私は当時から大好き。余りの安価で見つけたので再購入し20年振りに聴いたらこれがやっぱり良くて、良くて。

1,same/Clean Living(Vangurad) 1LP 100円
72年にリリースされたマサチューセッツ西部出身の6人組のファースト。70年代後半以降大量にカット盤が出回ったのでこの印象的なジャケットはご存知の方も多いと思います。Cleanliving

一言で云えばカントリー・ロックバンドですが、CCRにも通ずるガッツ溢れるスワンプロック風味もあります。この辺りはメンバーの趣向が夫々の曲に反映しているのでしょう。で このバンドの魅力は何といってもフロントマンのNorman Schellが書いて自ら歌ったカントリー・ロックものにあります。A面1曲目の"Charles Street"、B面1曲目の"Backwoods Girl"は当時何度聴いたことか。
チャック・ベリーの"Sweet Little Sixteen" ディランの"悲しみは果てしなく"のカバーもやっています。まるで"走れコータロー"の楽しい楽しいカントリー・チューンもあり。
これまたジャケットが印象的なセカンドアルバム「Meadowmuffin」も同趣向で愛すべきアルバムです。

このNorman Schell氏は今も活動をしていて何とこのClean Livingのリユニオン・コンサートまでやっていたりするようです。
氏のオフィシャル・サイトはこちらで。

Clean Living


2,Collectors Album/Heartsfield(CBS) 1LP 100円
シカゴ周辺で活動をしていた73年デビューのハーツフィールド。本盤はMercuryで3枚のアルバムを出した後、77年のラスト・アルバム。
こちらもカントリーロックバンドの範疇に入るバンドですが、上記クリーン・リヴィングと較べると数段洗練されていて初期イーグルスにも似たサウンド、ピュア・プレイリー・リーグと同系のバンドです。heartsfield

私がこのバンドにはまったのは75年の当時日本フォノグラムから日本盤も出た「From Foolish Pleasures 」、軽やかな洗練されたカントリーロックにずっぽし。以来密かにお気に入りのバンドの仲間入り。

で 本盤は77年ということもあって一段と洗練、スティーリー・ダンを思わせるAOR直前の曲まであります。

このバンド現在も活動中、オフィシャル・サイトにはジューク・ボックスがあるので是非試聴してみてください。


heatsfield



コメント (2)    この記事についてブログを書く
« Jazz LP\'s | トップ | Mystic Siva »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Re:米国B級バンド (Jahking@管理人      )
2006-10-20 20:57:09
私もこの手の米国B級バンドというか泡沫バンドは大好きです。

挙げていただいた以外でも思いつきで記せば「Rio Grande(RCA)」「Fresh Air(Columbia)」「Jubal(Electra)」「Morning(Vault)」「Carico(UA)」「Taos(Mercury)」「Maxfield Parrish(Cur Non)」「Carp(Epic)」Don Henryのいた「Shilo(Amos)」Ron Corneriusのいた「West(Epic)」etc....まだまだありますね。



挙げていただいた中では「Free Beer(Karma Stra)」「Mason Proffitt(Ampex,WB他」「Country(Clean)」が大好きでした。



>この辺のバンド群、自分では、意識としてひとつのジャンルとして確立しています。



思えば私もまったく同じで「そんな匂いがする」バンドものは片っ端から買っていました、殆どがCut盤だったので安かったですしね(その後高くなったのもありましたけど今でもホント安いですね)。



ロックが産業化する以前のいい時代の産物、そんな気がします。



返信する
Unknown (Gravenites)
2006-10-19 18:20:59
この手のバンド、探せばかなり出てきます。私も一時大分懲りました。「フリー・ビヤー」とか、「サンタフェ」、「フールズ・ゴールド」、「スペルバウンダー」「フォールン・ロックス」「カントリー・コリョーション」、「カントリー」、「ノース・ダコタ」「ノース・ウィンド」「ウィロウズ」「メイスン・プロフィット」、「ティンバー」(ちょっとアルファベットへの変換、厳しいのでみんなカタカナですが、記憶で書いているのでバンド名あまり確かでないです。)等など、地元レーベルからのを含めると相当数のカントリー・ロック・バンドが1970年代に活躍していたことがわかります。似ている分野として、地元レーベルからのヒッピー・ブルーグラスなんていうのもあります。



さて、一つ言える事は、イーグルズやポコだけが全てでないということですね。



でも、みんな好きですよ。1970年代にカット・アウト盤で大量に出回って、安いからダメモトで買ってみるかという感じで、それが意外とよかったというのが、これまでの購買および発見経験のほとんどです。



損したなと感じるのは、もしイーグルズのクリソツの場合かな。そこまで似なくてもいいじゃない~という気持ちです。まあ、あまり肩肘張らずに聞く連中がほとんどですけどね。もしイーグルズのコピー・バンドならBGMに流しておけばいいんですから。



歌詞なんか、カントリーと対して変わらない日常生活を歌ったものがほとんどですが、あと、ペダル・スティールが入るのも共通、しかしカントリーとの違いはビートの取り方がちょっとハードのところでしょう。



この辺のバンド群、自分では、意識としてひとつのジャンルとして確立しています。オリジナル盤でも、サイケとか、ジャズと違ってぐっと入りやすく、どこでも買え、昔も今も安く、なごむようなジャケットのデザインや写真。持っていてほのぼのしてくるようなアルバムがほとんどです。
返信する

コメントを投稿