Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Gato Barbieri 1967

2013年09月08日 | Jazz
1,In Seach of Mystery/Gato Barbiri (ESP Disk) 1LP 780円
アルゼンチン出身のテナー奏者ガトー・バルビエリ。アルゼンチンのフォルクローレをはじめとする南米の音楽を取り入れた音楽を展開、72年にベルナルド・ベルトリッチ監督の映画「ラスト・タン ゴ・イン・パリ」で音楽を担当、哀愁のテナー・サックスで一躍その名を広めた、というのが一般的な紹介のようです。

ちょうどジャズを聴き始めた頃だったのでよく覚えているのですが、ガトーの名前を知ったのはFlying Duchimanレーベルから「第三世界」で登場してきた時のこと。結構な話題というか賛否両論になっていて保守派の人たちからは相当な拒否反応(フォルクローレの名を借りたニセモノ等々)がでていたいたのを記憶します。が その後Fling DuchimannからImpulseに移籍するころにはその評価も良いほうに定まってきてその哀愁サウンドにみんなしてやられておりました。そんななかに出たのが「ラストタンゴ・イン・パリ」だったと思います。

ガトーは62年頃からアルゼンチンからブラジルを経てヨーロッパに渡っていて、イタリアで活動していたドン・チェリーと出逢って彼の地でのライヴ録音とかBN盤を残しています。その後イタリアからアメリカに渡って初のリーダー作が本盤。勿論そのスタイルは「第三世界」以降の民族的/伝統的素材に目をむけたサウンドではなく当時猛威を振るっていた力任せの肉体派フリー・ジャズ・スタイル。ぶっとい硬質なでっかい音でのブローは圧巻。

1. In Search of the Mystery/Michelle
2. Obession No. 2/Cinemateque

Gato Barbieri (ts)
Calo Scott (cello)
Norris Jones "Sirone" (b)
Bobby Kapp (ds)
15 March 1967, New York City

入手盤は日本フォノグラムが78年に出したシリーズ「ESP Disk ジャズ名盤コレクション」の一枚。オリジナル盤は下記デザインがジャケットの表面で、本国の再発盤のジャケット仕様で出されていました。「グルグル・ジャケ」でお馴染みのファラオ・サンダースも再発の「走れメロス・ジャケ」で出ていました。
Gato


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