Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Jazz and Tough Tenors

2015年01月08日 | Jazz
1,Jug and Sonny/Gene Ammoms & Sonny Stitt (Cadet) 1LP 500円
少し前ですが、今は亡き茅ヶ崎「リズム・ボックス」でのお買い物。
元々は60年にChessで出ていた同タイトル盤の再発もの。Verveでも沢山出しているジャグ&ソニーのサックス・バトル・チーム。本盤は全10曲の内1曲5分の曲で残り9曲はすべて2分台というシングル盤なみの短尺演奏。吹けば吹くほど熱くなるサックス・バトルの醍醐味は物足りないもの。が 本盤の狙いは40年代後半から50年代にかけて大流行したホンクテナーではあるまいか、そう聴けば納得の起承転結のハッキリした短尺演奏。

Side A
1, You're Not The Kind Of A Girl
2, I Cover The Waterfront
3, Full Moon
4, Jam For Boppers
5, Don't Do Me Wrong
Side B
1, Don't Worry About Me
2, Baby, Won't You Please Say Yes
3, Cha Bootie
4, Tenor Eleven
5, The Last Mile






2,The First Set/Eddie"Lockjaw"Davis & Johnny Griffin (Prestige) 1LP 648円
こちらも名高いサックス・バトル・チーム、61年1月N.Y.はミントンズ・プレイハウスでのライヴ録音盤。元々タフなテナーマンが組んでのチームだけにそのライヴ演奏は強力無比。今ではこの時のセッションにJazzlandに残されたスタジオ録音を加え4枚のCDに収めたこのチームのコンプリート盤が出ているようです。
Side A
1.Billie's Bounce
2.Epistrophy
Side B
1.Well, You Needn't
2.I'll Remember April

Eddie "Lockjaw" Davis - tenor saxophone
Johnny Griffin - tenor saxophone
Junior Mance - piano
Larry Gales - bass
Ben Riley - drums
Live at Minton’s Playhouse, New York, January 6, 1961.

First Set


Eddie Lockjaw Davis & Johnny Griffin - Funky Flook









3,1st Bassman/Paul Chambers (Vee Jay) 1LP 514円
思えば私が最初に買ったポール・チェンバースのリーダー作は名高いB.N.の「Bass on Top」でもなければ「Whims of Chambers」でもなくこのVee Jay盤。先の2枚とか同じB.N.の「Quintet」の優等生的演奏/録音と比べるとヤサグレっぽい雰囲気が漂うところが大好きだった一枚。メンバーがトミー・タレンタインのペットにユゼフ・ラティーフのテナーにカーティス・フラーの3管、これにウィントン・ケリーのピアノにレックス・ハンフリーズのドラムス。ケリーとフラーを除くと1.5流級のメンツ、が そこが良いのです。独特の録音音像とこのメンツが醸し出す決して一般的には1級の名盤にはなり得ない好き者好みの一枚。かつてこちらで取り上げた同じくVee Jayでの「Go!」もお気に入りです。
私がかつてベースを弾いていたのはこのポール・チェンバースとジャック・ブルースに心酔していたからだったりします。

P.Chambers

1st Bassman,Paul Chambers- Melody



1st Bassman,Paul Chambers-Blessed









4,Heavy Heart/Carla Bley (WATT/ECM) 1LP 514円
しかし、カーラ・ブレイという人は何と美しく魅力的なメロディを書くことに秀でてる人なのか、いつも感心します。多くのアーティストが取り上げるのももっともかなってなものです。
本盤は83年の制作された10人編成のバンドによる美しいオーケストラル・ジャズ。

carla

Carla Bley - Heavy Heart [Heavy Heart].wmv


Joyful Noise - Carla Bley Band

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4 コメント

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Carla Bley (t-izu)
2015-01-09 17:59:28
この才女の魅力というと、知的なひねりと重層的な楽曲構造がある種の社会批判になっている点、そしてカラフルなオーケストラル・サウンドというところでしょうが、その辺りシャープだったのはこの時期までじゃないでしょうか?
紹介作の前年発表のチャーリー・ヘイデンの『戦死者たちのバラッド』は、そうした彼女の才能が十全に発揮された名作だと思います。
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Re:Carla (Jahking@管理人)
2015-01-09 20:25:54
思えばヘイデンのエポックメイキングなImpulse盤「Liberation Music Orchestra」もカーラ・ブレイが重要な役割を負っていました。ご指摘の盤を含めたヘイデンと組んだこのオーケストラでの彼女は「才気溢れる」という表現がぴったりだったように思います。
仰る通りこの後以降はシャープからソフトに転換していったような気が私もしますね。
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Carla Bley & Paul Chambers (Gravenites)
2015-01-10 21:31:25
内容は異なっても、カーラは秋吉敏子さんと目指すところが似ているようですが、カーラはアメリカ人のせいかユーモアーと言葉でのコミュニケーションを忘れないところがいいです。ただし「エスカレーター・オーバー・ザ・ヒルズ」の頃はシリアスでしたね。日本で今一だったのは言葉の占める割合が多かったせいかもしれません。

ポール・チェンバーズはあまりよそで共演が多くないユゼフ・ラティーフが入っているということでこの盤は持っています。ケニー・バレルの入った「バス・オン・トップ」もよかったです。彼等みんなデトロイト出身ですが、地元ひいきを別としてもその線のジャズはいいです。
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ポールとカーラ (Jahking@管理人)
2015-01-11 09:39:57
>Graさん
恥ずかしながら思いもよりませんでしたが敏子さんとカーラは確かにその眼差し/オーケストレーションには共通したものを感じます。敏子さんの「孤軍」は今も大好きな一枚です。

デトロイトのジャズと聴くと真っ先に思い浮かべるのがSavoyからの「Jazzmen:Detroit」。バレルをリーダーにペッパー・アダムス、トミー・フラナガン、ポール・チェンバース、屈強な人たちばかりでした。ロックもしかりで彼の地の音楽は独特のエネルギーがありますね。
と、行ったことも無いのに勝手なことを云っていますが、長らくお住みになられているとそんな独特な気質みたいなものを感じられたりもするのでしょうか。
http://www.allmusic.com/album/jazzmen-detroit-mw0000097797
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