
1,The Best of John Mayall (Polydor) 2LP 100円
豪華変形5面開きジャケットでレコ、ジャケともに状態最高。何故にこの捨て値?結局この70年代前半のポリドール時代のメイオールは人気が無いってこと? 米盤は持ってたけどこの日本盤、また買っちゃいました。
68年、メイオールは率いていたブルース・ブレイカーズを解散させ、レコード会社もDeccaを離れてPorydorに移籍し、新たな道を歩き始めます。69年に出たその1枚目がフィルモア・イーストでのライヴを納めた「Turning Point」(当時の邦題は「前進」でした)、編成はアコギにサックス、ベースというドラムレス。これはほぼリアル・タイムで聴いており、余りの変貌振りに驚いたものの、敢えてドラムスを抜いたかっこよさが充分に出た"Room to move"にヤラレたのを思い出します。
以後「USA Union」「Empty Room」「Mrmories」とメンバーこそ変われドラムレスの編成を続けます(伝説の初来日もこの頃です)。
この頃は活動の主体をアメリカに移していたのでしょう、で 次に出たのがトランペットのブルー・ミチェル、テナーのレッド・ハロウエイ等ジャズ組を擁したその名もズバリ「Jazz Blues Fusion」。編成も大型化し以後70年代半ば以降までジャージーでソウルフルなサウンドを奏でて行くこととなります。
この頃になるとさすがにDecca時代のブルースを求めるファンもいなくなりあらたなファン層を作っていったものと思います、が 少なくともこの日本では従来のファンがソッポを向いたのもまた事実かと思います。70年代後半になるとキング・レコードがDecca時代のブルースギンギンのアルバムを一斉に再発してやっぱメイオールはこの時代が....となるのですが、それはまた別の話。
ということで、本盤はそんなPolydor時代69年から74年までの活動を追った2枚組です。今聴くとよく云うと革新期、言葉を変えれば試行錯誤期という気がします。ただ面白かったのはメイオール自身はそんなに器用なヒトではないので意匠が変わっても自身のプレイはそんなに変わっていないのですね。それは数年前の70歳を記念したバースデイ・コンサートを見ても印象は変わらずでした。
2,The Best of Canned Heat (Septer) 1LP 100円
70年代、このジャケットは良く見かけました、ゲス・フー、ディープ・パープル、アニマルズ、シュレルス、グラディス・ナイトその他モロモロ。廉価盤の典型で胡散臭かったですよねぇ。
で 本盤。これも70年代から様々なレーベルから勝手なタイトルを付けて出ていた有名音源。今では「KALEIDOSCOPE: LIVE AT THE TOPANGA CORRAL 69」のタイトルでVarese SarabandeからCD化もされています。
69年にLAのカレドスコープなるクラブでのライヴ録音。69年ですから、あのウッドストックと同年、勿論ボブ・ハイト、アラン・ウィルソンが在籍のベスト・メンバー期。盤は怪しくとも中身は音質も良好、文句なしのヒート絶頂期を捉えたものです。
1. Bullfrog Blues
2. Sweet Sixteen
3. I'd Rather Be The Devil
4. Dust My Broom
5. Wish You Would
6. When Things Go Wrong
豪華変形5面開きジャケットでレコ、ジャケともに状態最高。何故にこの捨て値?結局この70年代前半のポリドール時代のメイオールは人気が無いってこと? 米盤は持ってたけどこの日本盤、また買っちゃいました。
68年、メイオールは率いていたブルース・ブレイカーズを解散させ、レコード会社もDeccaを離れてPorydorに移籍し、新たな道を歩き始めます。69年に出たその1枚目がフィルモア・イーストでのライヴを納めた「Turning Point」(当時の邦題は「前進」でした)、編成はアコギにサックス、ベースというドラムレス。これはほぼリアル・タイムで聴いており、余りの変貌振りに驚いたものの、敢えてドラムスを抜いたかっこよさが充分に出た"Room to move"にヤラレたのを思い出します。
以後「USA Union」「Empty Room」「Mrmories」とメンバーこそ変われドラムレスの編成を続けます(伝説の初来日もこの頃です)。
この頃は活動の主体をアメリカに移していたのでしょう、で 次に出たのがトランペットのブルー・ミチェル、テナーのレッド・ハロウエイ等ジャズ組を擁したその名もズバリ「Jazz Blues Fusion」。編成も大型化し以後70年代半ば以降までジャージーでソウルフルなサウンドを奏でて行くこととなります。
この頃になるとさすがにDecca時代のブルースを求めるファンもいなくなりあらたなファン層を作っていったものと思います、が 少なくともこの日本では従来のファンがソッポを向いたのもまた事実かと思います。70年代後半になるとキング・レコードがDecca時代のブルースギンギンのアルバムを一斉に再発してやっぱメイオールはこの時代が....となるのですが、それはまた別の話。
ということで、本盤はそんなPolydor時代69年から74年までの活動を追った2枚組です。今聴くとよく云うと革新期、言葉を変えれば試行錯誤期という気がします。ただ面白かったのはメイオール自身はそんなに器用なヒトではないので意匠が変わっても自身のプレイはそんなに変わっていないのですね。それは数年前の70歳を記念したバースデイ・コンサートを見ても印象は変わらずでした。
2,The Best of Canned Heat (Septer) 1LP 100円
70年代、このジャケットは良く見かけました、ゲス・フー、ディープ・パープル、アニマルズ、シュレルス、グラディス・ナイトその他モロモロ。廉価盤の典型で胡散臭かったですよねぇ。
で 本盤。これも70年代から様々なレーベルから勝手なタイトルを付けて出ていた有名音源。今では「KALEIDOSCOPE: LIVE AT THE TOPANGA CORRAL 69」のタイトルでVarese SarabandeからCD化もされています。
69年にLAのカレドスコープなるクラブでのライヴ録音。69年ですから、あのウッドストックと同年、勿論ボブ・ハイト、アラン・ウィルソンが在籍のベスト・メンバー期。盤は怪しくとも中身は音質も良好、文句なしのヒート絶頂期を捉えたものです。
1. Bullfrog Blues
2. Sweet Sixteen
3. I'd Rather Be The Devil
4. Dust My Broom
5. Wish You Would
6. When Things Go Wrong

ジミー・ジュフリーのドラムレス・トリオにヒントを得たとははじめて聞きましたが、なるほどと納得します。
「Turning Point」の観客の反応を聞くとアメリカではこの変貌が大きく受け入れられたのがよく判りますね、アメリカで本盤が一番売れたというのもさもありなんという気がしますし、いかにもアメリカらしいとも思います。この時期本国イギリスではどうだったのでしょう、意外にも冷たい反応だったりして。
でもあの時期のドラムレス、ある意味ではクラプトン時代よりかなり進化した、しかもメイオールの長いキャリアでは最高位に属すると言えます。
あのドラムレスの編成は、ジャズのジミー・ジェフリーのグループからヒントを得たそうです。またブルーズからちょっと離れ、ガット・ギターを入れ、フォーキー(今で言う)に、ジャズ的なフィーリングを入れるためにジョニー・アーモンドのテナー・サックスとフォーキーさはフルートで代用させるという彼なりの計算の入ったコンセプトが貫かれています。この最初のドラムレス・メンバーからはマークーアーモンドが生まれました。
アメリカで一番売れたメイオールのアルバムは、クラプトンとのではなく、ポリドールのフィルモアでのライブだそうです。
私は1980年代に入るまでのメイオールの支持者でして、彼の音楽とかアイディアももっと広く知られるべきだと思います。