Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Arthur Lee's Love 1970

2015年02月21日 | 60's,70's Rock
1,False Start/Love (Tapestry) 1LP 980円
アーサー・リー率いるラヴの1970年にBluethumbからリリースされたアルバム。1曲目の"The Everlasting First"のアレンジとギターでアーサー・リーの朋友ジミ・ヘンドリックスが参加していることでも知られるアルバム。また、本作で一応65年から続いたLove名義のバンドの最終作になります。以降はアーサーのソロ作、アーサー・リー&Love、アーサー・リー with Loveの名義でアーサーは紆余曲折を経て晩年まで活動を続けます。

で 本作、初期のカラフルなフォークロック的なサウンドからはまったく離れたハードなロックバンド・サウンドになっています。初期のサウンドはブライアン・マクリーンとジョニー・エコールズに負うところも多くあったわけで、アーサー以外のメンバーが総入れ替えになってからは道理の変化。
とにかく昔から大好きなのが何故か一曲だけ入っているライヴ録音の"Standout"、元々は前作「Out Here」で演っていた曲ですが、ここで聴けるハードにドライヴィングするサウンド(ギターのゲイリー・ロウルズがお見事な好演)とシャウトするアーサーのボーカルはこの後のソロ活動に継続していくことになります。
正直なところアルバム全体としてはハードロックのみならず、グッドタイム・ミュージックっぽいものからカントリーっぽいもの、更には初期のフォークロックものを思わせるものと結構とっ散らかっている印象も無くは無いのですが、アーサー・リーのボーカルが一貫してハードなシャウトを聴かせてくれるので一本筋は通っています(アーサー信奉者の多分にアバタもエクボ?)。

Side A
1,Everlasting First
2,Flying
3,Gimi a Little Break
4,Stand Out
5,Keep on Shining
Side B
1,Anytime
2,Slick Dick
3,Love Is Coming
4,Feel Daddy Feel Good
5,Ride That Vibration

今回入手したLPは西ヨーロッパのリヒテンシュタイン公国にあるというTapestry Recordsなるレーベルが180gの重量盤で限定500枚プレスでリリースしたもの。CDは以前B.G.O.から出ていてそのあたりの関係は判りませんが、ツクリからしても正規ライセンスの元に作られたLPに見えますがハーフオフィシャルものかも。


Love with Jimi Hendrix - The Everlasting First [1970]



Love: Stand Out (Live)




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5 コメント

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アバタもエクボ? (t-izu)
2015-02-21 09:53:26
同感です。冷静な識者の「バンドとしてのLOVE最盛期はエレクトラ時代」という声には頷きつつも、アーサーの声が聴ければ取り敢えず「OK」という自分が居ます。
アーサーの晩年、出所後シャックのメンバーをバックに従えロンドンで行った「Forever Changes」全曲を収録順に演奏したライヴを聴くと、ファン・サーヴィスの側面も勿論あったのでしょうが、聞き手にとってアーサーのマジカルな魅力がもっとも感じられるのはやはりこの地点であり、彼の戻るべきところもここだったかも知れません。

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Forever Change (Jahking@管理人)
2015-02-21 10:38:43
あーっ、ここにもアーサー信者が! 嬉しいかぎりです。

「Forever Changes」の再演コンサートは仰る通り原点回帰、戻るべきところに一旦戻っての再出発の決意表明と当時は聴きました。が、今思えばひょっとすると死期を悟っていての........とも勘繰ってしまっています。ブライアン・マクリーンが生きていれば必ずや呼んでいたことでしょう。
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Unknown (uni)
2015-02-21 12:34:15
良いですね。声、生き方に色気があります。
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Unknown (しみへん)
2015-02-21 14:20:10
LOVEはレクトラ時代ばかり聴いていましたが、改めて聴くとブラックロックとか初期ファンカを連想します。
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Re: (Jahking@管理人)
2015-02-21 22:56:15
uniさん
ふーむ、確かに色気を感じますね。


しみへんさん
ジミも同様でしたが黒人でありながら独特のロック衝動を持っていた人でした、初期ファンカ辺りは確かに同様な感覚を感じますね。
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