$10,000 Worth of Doo-Wop (Finbarr) 1CD
10.000ドルの価値があるDoo-Wop、と題されたコンピレーション。昔からDoo-Wopのオリジナルシングルは高い高いと云われてはおりました。そんなことからか似たようなタイトルのLPやCDが他にも結構あったように思います。知られたものではLive Gold Productionなるレーベルが出した「A Million Dollars Worth Of Doo-Wop」という20枚にも及ぶCDシリーズがありました。ただ、そのシリーズも90年代後半、今回取り上げるCDも93年リリースとふた昔近くも前、その後フロア発のレアグルーブブームあたりを契機に音楽ファンの黒人音楽に対する興味も大きく変わってきているような気がする昨今、今ではDoo-Wopってどうなのでしょうね?
ということで、本盤、Don FiletiやLittle Walter Devenneの名があるのでRelicレーベルからの音源供給だと思います。先に書いた「A Million Dollars Worth Of Doo-Wop」のシリーズが盤起こしでバリバリのノイズ入り、且つ50年代黒人Doo-Wopに焦点を絞ってなかなかに黒く濃いぃ内容だったのですが、本盤はRelicの一連のLP/CDがそうだったようにノイズは無し(ただ、やや迫力に欠ける)、で、黒人ものだけでなく60年代に入ってからの黒人/白人混成、白人ものも多く多分にポップで聴きやすい内容になっています。
唯一聴き馴染みの曲があってそれが"Bang Bang Shoot em Daddy - The Emblems"、62年のミックストグループによるポップな1曲、最高です。
It's All Good,It's All Right / The Velons (BJM Records) 1999
元をただすと1958年にワシントンD.C.で結成されたDoo-Wopグループ、その後1968年になってプロデビュー、以降メンバーの変遷はあるものの現在まで活動は続く黒人コーラスグループ。
そんなヴェロンズの1999年にリリースしたCDがこれ。プロデュースとアレンジがThe Unificsのリードシンガーでその後ソロ作を沢山出しているアル・ジョンソン。アル・ジョンソンと云うとSweet Soulの大大名盤「Terry Huff and Special Deliverry – The Lonely One」を手掛けたあのお方。ということで、本盤もDoo-Wopの香りもほんの少し残すSweet Soul仕立て、99年という時代もあってウチコミ主体のバックがチト悲しいですが、一部女性も入ってコーラスもリードもなかなか聴かせてくれます。
Time Tones - Pretty, Pretty Girl (The New Beat) - Early 60's NY Doo Wop
Tomorrow - Decoys
Emblems - Bang Bang "Shoot 'Em Daddy" - Uptempo NY Doo Wop
1961 Timetones - In My Heart
It's All Good, It's All Right
Truly Love You
Like A Lover
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