栃木県のMINI(ミニ クーパー)専門店 ガレーヂ ジャム デザイン ブログ 「整備記録簿」

since2004 MINI&旧車専門店です。整備や商品案内、日常の事を書いています。

T沢様ミニ、ヘッドガスケット交換

2012年10月30日 | 整備記録簿

意外に、よくあるエンジン不調。

調子よく走っていて、いきなりのエンジン不調。

そんな、不調で

当店に入院

4気筒エンジンで、2気筒しか爆発していない感じ。

コンプレッション(圧縮圧力)を測ってみたら、2気筒はコンプレッション(圧縮圧力)がゼロでした。

早速、ヘッドを降ろします。

ビンゴです!

一番左と、その隣の間が無くなっていますね。

これが、「ヘッドガスケットが抜けた」という状態です。

原因は、オーバーヒート、チューニングによる圧縮比の上げ過ぎ、ヘッドスダットボルトが伸びた、単純にガスケットの寿命など様々です。

案外、多いのが組みつけミスです。

ヘッドスタッドナットの締め付けトルクが低いのが、非常に多いです。信頼度の低いトルクレンチ使用も原因の一つ。締め付け方の技術不足も。

参考にするマニュアルが、昔あった「ミニ○山」から発売されていた緑のハードカバーのマニュアルの方!

今すぐ、そのマニュアルは捨てて下さい。間違いだらけです。なぜ?そんなマニュアルの情報なのかは謎ですが、恐ろしいくらい間違ってます。実は、私が整備士になった頃はヘインズの英語版か、ミニ○山の緑のハードカバー(日本語)しかありませんでした。

日本人なので、日本語マニュアルという事で緑のハードカバーを参考にしました。しかし、これによって悩み、苦労しました。このマニュアル通りにヘッドを組んだら100%ヘッドガスケットは抜けます。850ccの一番抜けにくいエンジンですら、抜けます。

原因が解らず、ヘインズの英語版を頑張って解読して謎は解けました。

その後、プロ用のローバーのマニュアルが発売されてスッキリしました。

今から20年以上前の話ですが、当時はその程度の情報しかない時代でしたのでいろいろ挑戦して失敗して学んで来ましたね。

ミニのヘッドガスケットの交換をするたびに思い出します。

ガスケット面は勿論、ピストンヘッド、燃焼室も綺麗にして元通り、正しい手順で、正しい締め付けトルクで組みつけ無事に調子の良いエンジンに戻りました。

T沢さま、ありがとうございました。

★★★当店は、販売ではなく整備&修理、車検、カスタム&ドレスアップ、チューニング、板金レストアなど技術に特化したお店でございますので、個人売買、他店購入車、大歓迎でございます。実際の常連様の多くは他店で購入されたお客様ですのでお気軽にご来店して下さい。

ちなみに川と雪山と犬をこよなく愛する方も大歓迎でございます。

問い合わせ先

 

ガレーヂ ジャム デザイン

栃木県日光市轟1386-4

TEL/FAX 0288-21-8776 

携帯 090-2751-6970(こっちが一番確実です。)

e-mail jamdesign10106@gmail.com

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2 コメント

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笑えました (K村)
2012-10-30 15:46:39
ミニ○山じゃ、全く名前を伏せていないのと同じ(笑)
あんなに有名(だから良いってわけでもないか・・・)なショップでもそんな感じだったんだね(-_-)  
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Unknown (jamdesign)
2012-10-30 23:36:28
K村先生!

これでも、オブラートに包んだつもりですよ(笑)

当時は、全くと言っていいほど資料なんて物はなくて大変でした。

ミニ×山のグリーンのハードカバーを参考にしてクラッチOHを初めてチャレンジした時は大変でしたよ。文章とイラストが全く別の方式だったんですからね。俺って馬鹿なのか?って思いました(笑)

失敗の連続で、得た知識が今に凄く活きています。キャブも新品なんて買えないから、中古買ったんですがそれが酷いボロでセッティングが出なくて大変でした。その経験のお陰で、キャブのどこが摩耗すると、具体的にどう調子悪くなるのかを知りました。

逆の意味で、ミニ×山のマニュアルには感謝してます。
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