旅するスクナビコナ

海の彼方からやって来た
ボクの旅の記録だよ
(・・・と言ったスクナビコナが疫病の蔓延のため戻ってきたようです)

前門の虎 後門の狼

2020-06-09 21:04:00 | 日記

昔、勇者は狼と戦っていた。
虎が狼に味方していたため虎とも戦わざるを得なくなった。
長い年月が過ぎて弱った勇者を突然ハイエナが襲った。
勇者は瀕死の重傷を負って斃れた。
虎は勇者が再起できないよう魂である銘刀を奪い取った。

刀なき瀕死の勇者は虎の味方にさせられた。
銃は虎に取り上げられた。
そのうち帯刀は許されたが使うために様々な条件をつけられた。

長い年月を経て狼は強くますます凶暴になった。
虎と狼は勇者の前後で吠え合うようになった。
狼は勇者の領分を少しずつ侵食し反応を見た。
勇者が刀を使うことはなかった。
許されていなかったからだ。

狼はまず南の方にある家を襲った。
勇者が助けることは許されていない。
虎も手を出さず勇者に旗色をはっきりさせるよう迫った。
勇者はためらった。
狼の領分に接していたからだ。

狼は次にすぐ傍の南の家に襲いかかるだろう。
だが読みははずれた。
狼は勇者の家のすぐ外に来ていたのだ。
勇者が扉を蹴破って刀を振り下ろすことは許されていない。
狼が単なる迷子かも知れず勇者を噛み殺す意図があるのか分からないのだから。

勇者は銃を所持できなかった。
銘刀を携えていたが使う前に狼に尋ねなければならなかった。

狼さん、悪意はあるの?
それとも迷子なの?

狼に言葉は通じなかった。
そこで勇者は狼に分かるよう尋ねた。

今度も狼は何も答えなかった。
すぐ南の家から刀を持って飛び出す音が聞こえた。

ついに狼は勇者の家の扉を破った。
そこで勇者は狼に分かるよう尋ねた。

狼さん、悪意はあるの?
それとも誤ってぶつかっただけなの?

🐺


みんなで日本を守りましょ🇯🇵

2020-06-02 20:37:00 | 日記

先にも書きましたように、予期せぬ禍によって昔ながらの老舗や技能を継承する職人さんたちが廃業に追い込まれつつあります。
日本の文化の断絶につながってしまいます。



古来より伝統文化は、日本に所在する日本人の土地に於いて、日本の材料を用いて日本で作られた建物や器具を使い、日本人の魂を持った日本人が営み継承してきました。それを日本人が享受してきたのです。
この中のどれひとつが欠けても、完全な継承はできません。



老舗が仮面をかぶった外資系ファンドによって単なる集金マシンに変えられる例は枚挙にいとまがありません。
またインバウンドという名の好ましからざる人々が伝統文化を享受することも一般化してしまいました。提供する側すら日本人ではないという例も珍しくはなくなりました。
今回の疫病により、その禍をいち早く脱した地域から救援という名の魔のファンドが日本の文化や資産を狙っています。



わたくしたち日本人の一人ひとりがそれぞれの地域の本物の伝統と自然を含む古来からのあらゆる資産を守りぬく覚悟が必要です。
老舗が資金的に行き詰まることがあれば、みんなが協力して事業継承ファンドを身銭を切って立ち上げるくらいの姿勢があっても良いのではないでしょうか。対岸の火事ではないのですから。



日本政府には日本人と日本人の伝統文化を守りぬく覚悟を示していただきたいと切に願います。

伝統文化や自然資産を守るための予算と法整備が求められています。
禍転じて福となすために。