№1 漂白済・無菌培養・ブルース・ギター《ハーブ・エリス(g)》

泥臭く無い｢ブルース｣を看板に！

一際目立つ、C&W香るブルース野郎！
漂白済・無菌培養・ブルース・ギター！！

一句
　“　漂白し　ウエスタン香る　ブルースかな　　”

①『ナッシング・バット・ザ・ブルース』(57)
《Nothing But The Blues/Herb Ellis》
《YouTubeリンク：https://youtu.be/Xdoj4wTWwsg?list=OLAK5uy_mx8ExYxLCRsYShjUkUuEgrrZUrWzcWIH4　》

ハーブ・エリス(g)、ロイ・エルドリッジ(tp)、スタン・ゲッツ(ts)、

レイ・ブラウン(b)、スタン・レヴィー(ds)。

｢ブルース｣が看板のギタリスト、ハーブ・エリス。
白人だが「ブルース」を売りに、だが泥臭さ・汗臭さが全くない。
白人らしく粋に淡々とブルース・フレーズをこなす。
 

チョーキングをかましブルースっぽくアオるが、ブルースの臭いが無い。
むしろ、テンガロンハット＆滑車付きブーツのC&Wが強い。
テキサス生れの血がそうさすのか？
C&Wの香り高いブルースと言った方が的を得ている。

エルドリッジのラッパが元気で陽気。

こんなラッパであおるから余計にブルースの臭いを失う。
S.ゲッツ「ボ～・ボ～」テナーは白人らしいブルースが香ってる。

だが出番が少ない。

このレコ－ドは、エリスの作品の中でも有名盤。
白人のクールなギタリストが多い中、C&W香るブルース野郎の存在は際立。
漂白済みの無菌培養・ブルース・ギターと思えば面白い１枚ではある。
　一句　　“　漂白し　ウエスタン香る　ブルースかな　　”