DFEの屋根裏BLOG

リスク管理

次世代ワクチンと言われる細胞培養によるワクチン製造。使う細胞も各社違えば製造方法も全く違う。決定的な違いは、製造する過程でインフルエンザウイルスそのものを使う方法とインフルエンザウイルスを一切使わない方法がある点。

前者の場合、施設内でインフルエンザウイルスを大量増殖させる事から、ひとつ間違えばワクチン工場がウイルス工場にもなりうる。当然、完全に閉鎖された封じ込め環境で製造されるものの、設備トラブルなどで施設内に培養液が漏れた場合、製造担当者自身がインフルエンザに感染するリスクがある。

一方、後者の場合は、製造過程でインフルエンザウイルスを使わず、人に感染しない代替ウイルスを使い大量に増やした蛋白質に感染させ、効率良くワクチンの主成分を抽出する製造方法。仮に設備トラブルなどで施設内に培養液が漏れたとしても人に感染するリスクがない。どちらが安全な製造方法であるかは言うまでもない。

製造方法がどちらであれ、高い品質の製品を安定的且つ短期間に供給出来て、タイムリーに医療機関へお届け出来れば気にする話しではないが、供給メーカーによって効果にバラツキが出るようであれば、銘柄指定なんて事にもなりかねない。そうなったとしたら、何かしらの標準化が必要になるかもしれない。
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