ひそかに続けていること

2006-08-25 21:10:38 | 仕事のこと、会社のこと
インターンシップをはじめるとき、そこまで服飾に興味があったわけではなかった。
社会が動く仕組みをちょこっと見てみたかった。
それがたまたま繊維業界を通して、というだけのつもりだった。
おしゃれにも人並みには興味はあるが、インドでセンスを磨こうとは思っていなかった。

そして、断じて、
はるばるインドまで裁縫を習いに来たわけではないのだが、
ひそかにハンドステッチを教わっている

きっかけは、サンプル制作室のおばちゃんたちのところへ遊びに行ったこと。取り仕切っているスチットラさん以外はみんなヒンディー語しか話せない。
言葉が通じないと手持ち無沙汰なものである。
ややこしい刺繍もあったけど、私にもできそうなやつがあったから、
そこにあった余りきれと針と糸で見よう見まねではじめてみた。

それからというもの、
一日一種類のステッチをスチットラさんに教わっている。
今日数えてみたら9つ目だった。


研修生に任せられる仕事なんて限られているもの。
与えられた仕事だけだとけっこうヒマ。
来る前は「仕事くれないなら自分でみつければいい」
なんて生意気なことを思ってたけど、
それはどんな仕事でもこなせるようになってからはじめて言えることで、出来る仕事もないのに見つけることなんてできないと気付いた。

役に立つかどうか、見合っているかどうか、そういう問題ではなく、少なくとも毎日何か新しいことを学べているという実感が欲しかった。
もちろん裁縫だって実際に役に立つこともあるかもしれないし(笑)。


今日も日本からバイヤーがお見えになっているけど、もう何度もうちから買っているそうで実にさくさく決まっていく。
私より英語のうまい人がいるから全く出る幕なし。
色違いはベージュ、ブラウン、カーキにすべきか、オフホワイトも入れるべきか、とか、
この色がベージュならこっちはサンドベージュと呼ぶべきだなってな事を決めていくところだったから、こっそり退却してきた

7月に大阪であったインド衣料品展の際に注文を受けたサンプルが出来ているかどうかを確認するのが日課だった。
最初は①担当者のところに行く②サンプル各々の状況を書き留めるだけという作業ですら大仕事。
まず、与えられた資料の字が汚い。どこに担当者名があるかがわからない。それから、人の名前を覚えられない。その人がどこにいるのか分からない。

3日目にオショークおじさんがポストイットを貸してくれたときには「これだ~」って思ったものだ。そりゃ私だって考えてたけど、私が一人で買いに行けるのはラッシーだけなものでね

この作業を通してみんなの名前といる部屋をだいぶ覚えた。
サンプルはほとんど発送を終えてしまったから、サンプル制作室全体にのんびりした空気が流れている。
これからは展示会で興味を持ってくださった日本のお客様が見学や商談にくる時期なんだそうだ

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1 コメント

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Unknown (大井)
2006-08-25 23:42:18
商談に通訳、サンプル確認と、

仕事も軌道に乗って本格的になってきたみたいですね



そしてお仕事以外の習い事もしっかりこなしてるのが矯さんらしい

言葉が通じなくても心が通じるコミュニケーション、という感じですね

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