ふるさと鹿児島で、亡母を隣町の診療所に連れて行くとき利用した介護タクシーの運転手が、このグループの演奏を流していました。親しみやすい東洋風のメロディーとたおやかでメリハリの利いた演奏に惹かれて、グループの名称を尋ねたところ、白髪の運転手は、「ジョシジュウニカクボー」と答え、「広い草原を吹き抜ける風のような感じ」が好きなのだと付け加えました。
実家に帰って来てYouTubeを検索したところ、数多くの演奏があったので、手当たり次第に保存しました。聴いているうちに、ずいぶん昔にラジオで聴いたことがあるらしいことに気づきました。
中国全土から募ったというメンバーの演奏技術と卓抜な編曲には刮目させられました。
例えば以下のような演奏。
12 Girls Band - Flight of the Bumble Bee ( Shi Juan, Tian Chao) May 28, 2010
查尔达斯 『女子十二楽坊』 Czardas (Erhu solo) by 12 Girls Band
手練れのジャズバンドやオーケストラとコラボしたことによって演奏の魅力が倍加させられているようにも思えます。
中国人作曲のオリジナルやポップス、クラシックなどにわたるレパートリーの広さも魅力です。
一番のお気に入りはこれ。
12 Girls Band - Distant From A River
今日は、半日以上、保存した曲の数々を楽しんでいました。
亡母が老人ホームで健在であった頃、ふるさとでも、たびたび聴いていました。
古い録画なので、画質は悪いのですが、音質は、パソコンにつないだデジタルアンプと外部スピーカーで聴いても劣化してはいないようです。
母には、音楽を楽しむ習慣はなかったのですが、パソコンに保存した演奏は、亡母の遺産の一つではないかと思っています。