楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

がんばれ、天才少年!

2013-10-12 19:30:38 | タイのゴルフ

今日は、中学生の息子が通っているゴルフスクールに在籍していたP少年(11歳)の話です。「在籍していた」と過去形になったのは、つい5日前に、訳があって親にスクールを無理やりやめさせられてしまったからです。

たまたま今日、衛星テレビのゴルフチャンネルを見ていたら、そのP少年が出ていました。先週の土曜日にチェンマイで開催されたジュニア大会の表彰式に登場していたのです。結果は3位だったと聞いていたのですが、テレビで見ると優勝者と準優勝者は高校生で、P少年は小学5年生にもかかわらず、堂々の3位入賞を果たしたのです。

テレビでは番組専属のティーチングプロが、P少年のドライバーのスイング分析をしていました。妻によると、べた褒めのコメントが付いていて、まさに天才的なスイングと評していたようです。それもそのはず、身長は155センチしかない11歳の子供なのに、飛距離は250ヤード以上もあるのです。

9月にお父さんと一緒にチェンライのゴルフ場でラウンドし、5アンダーという驚異的なスコアを出したばかりです。11歳でアンダーパーで回るというのは、それほど珍しくはないそうですが、P少年の場合は、ゴルフを始めてまだ8か月しかたっていなかったのです。そして9か月目に入った今月、見事にジュニア大会3位の成績です。

やっぱりな~と私も思います。なぜなら、ほとんど毎日のように息子と並んで練習打席でボールを打っている姿を見ていると、並みの才能でないことが私にも分かったからです。型にはまらないというのでしょうか、ほかの子供と比べると体がとびきり柔らかく、自由自在にクラブを操ることができるのです。絵に描いたような綺麗なスイングもできますが、どちらかというと、わざと崩したようなスイングで打ってみたり、靴を脱いで裸足で打ってみたり、思いっきりボールを曲げて打ったりしているのです。真面目に一生懸命にやっているだけというのとは大分様子が違いました。天才肌というのでしょうか。

P少年は練習に時々手袋を忘れてきました。そのたびに息子の手袋を借りるのですが、2回もそれをなくしてしまい、全く別のボロボロの手袋を返してきて、先生に「何だよお前さん、人のものをなくすんじゃない!」と叱られたこともあります。でもいつも息子とアプローチやパターの競争をしていましたし、息子がいいショットを打つと拍手してくれるのはP少年でした。

P少年自身は、初めてゴルフを習ったスクールをやめたくなかったのです。父親がやめさせると決めたとき、泣いて嫌だと抵抗する姿を妻が目撃しています。9か月間、ほぼ毎日のように教えてくれた先生は、「いろいろな経験を積ませたいと父親が言う以上、これは仕方ありません」と、敢えて引き止めはしませんでした。

でも、本当の理由を妻は知っていました。スクールの先生は、P少年の才能をすぐに見ぬき、今はもっともっと自由に打たせたい、そして徐々に自分のスイングを作っていけるように手助けしたいと考えていたようです。ところがP少年の父親は、とにかくいいスコアでラウンドできるように、もっと実践的なことを教えてほしいと望むようになりました。P少年がラウンドするようになってから、先生と父親の考え方の対立が生じていたのです。

そして、先週出場したジュニア大会で高校生のトップとほとんど同じスコアで3位に入ってしまったのです。しかもプロにほめまくられ、テレビの取材まで受けて、この際先生を変えて一気に飛躍させたいと父親は考えたに違いありません。

父親は何としてもP少年をプロゴルファーにしたいと考えています。始めて1年にもなりませんが、いろいろな大会に出して実績を積ませたがっているのでしょう。でも本人は、将来プロになりたい気持ちは同じでも、今はもっとゆったりと、遊びながらゴルフしたいと思っているようなのです。その意味では、そういう環境にあるこれまでのスクールを離れたくなかったのです。

父親の影響でゴルフを始めてプロになる子供はたくさんいます。11歳で始めたというのは、ある意味でとても遅いのですが、P少年は誰の目から見ても、才能とはこういうものかと感じさせる素晴らしいものを持っています。またいつか、今のスクールにも顔を出してほしいと思っているのは、9か月間手塩にかけて指導してきた先生だけではないのです。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジュニアゴルフ (クリキントン)
2013-10-13 12:30:07
こんにちは、ご無沙汰しております。
タイでの生活とゴルフ、頑張っておられますね。
私も早くそちらに行って生活したいです。

P君の話、難しい問題ですね。
一言で言うと、親の考えで決まってしまいます。子供は親の言うことを聞くしか仕方ないですから。
その意味では、親は子供の将来に対して責任を持って、きちんとした道に導かなければなりません。
もちろん、自分の子供ですから子供のためと思って導いているのは当たり前ですが。
ですが、親が広い視野を持っていなければその道を間違ってしまう場合があります。
ゴルフという専門的な分野で親がどこまで知識を持っているのか?

そういった意味で、日本でも成功した例としなかったことがなりますが、親は成功した例しか見えませんし見ません。
そこが大変難しいと思います。
子供の将来に責任を持って指導し、時には辞めさせる勇気も必要だと私は考えています。

P君の今後の成功を祈ります。
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クリキントンさんへ (うさぎ)
2013-10-13 12:58:47
コメントありがとうございます。
P君がゴルフを始めて9か月という今の段階で、先生を変えたほうがよいのかどうか、私にもわかりません。

ただ11歳という年齢を考えれば、じっくりと焦らずに育成していくべきだとは思います。その意味では、必ずしも好スコアを求める段階ではないような気がします。これまで教えてきた先生も、きっとそう思っているでしょう。なぜなら、その先生は、いつも「結果を求めるな」と口では言いながらスイング指導してます。

ゴルフって、ほかのスポーツとはちょっと違って、特別運動神経に優れているわけではない普通の子に才能があったりしますから、親が夢を抱きやすいのかもしれませんね。

P君も、始めて2~3か月は空振りありで、あまりまともにボールを打てなかったそうですから、3か月目に入ったわが息子にも可能性があるかもしれませんね(笑)。
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