毎日、朝と夕方の2回、チビを散歩させます。いつも決まったルートで、大体1キロくらいを20分以上かけて歩きます。
このようにリードを付けて犬を散歩させるのは、タイでは極めて珍しいことらしいです。実を言うと、私はチェンマイでそのような光景を見たことがありません。チビ以外は。
家を出て、ものの50メートルくらい行くと、判で押したように、どこからともなく野良犬のキーが現れて、私たちに着かず離れずの間合いをとって一緒に歩きます。
100メートルくらいのところで遭遇するのはこの犬たちです。飼い犬です。もう何百回と接しているのに、いつもいつもワンワンと吠えてきます。不思議なことに、野良犬のキーには決して吠えません。仲間として認知されているのでしょう。
チビにすり寄ってきたのはケップトックという名前の元野良犬の♂。ケップトックとは、「捨てられていたのを拾った」という意味です。実は、チビと同じように、最初わが家に入り込んできたのですが、ラッキーとあまり相性がよさそうではなかったので、犬好きの別の家に貰っていただきました。
ケップトックは、いつも怪しいものに探りを入れるかのようにチビの匂いを嗅ぎにきます。そうすると、チビはこのように顔をそむけます。これ以上どうやっても仲良くなりません。どうも苦手のようです。
300メートルほど行ったこちらのお宅にはメス犬が2匹。親子です。奥の白黒が母親です。
この親子とは仲が良いのですが、門が閉まっているときのお決まりの行動はこれです。いつも門柱を汚してごめんなさい。
さて向こうにいるのは、これも親子です。れっきとした飼い犬なんですよ。
白黒のお母さんは、実は野良犬キーの愛人と思われます。その瞬間を目撃したことがあります。ひょっとして、子犬のお父さんはキーかもしれません。
チビもこのお母さんにはかなり興味があるみたいです。いつも鼻を近づけあっています。
またまたこの家の柱に・・・奥に居るのは子犬♂。けたたましく吠えますが、チビは一向に気にする様子がありません。
さて、この道の奥の家には放し飼いの犬が7匹もいます。なかなか手ごわかったのですが、チビが近づくと一斉に後ずさりするようになりました。チビは私が「行けっ!」と言うと、ウ~と低い唸声を出して大勢の犬に向かっていきます。その証拠写真を撮ろうとしたのですが、今日は成功しませんでした。
これがチビを怖がる犬たちです。全員、チビより遥かに大きな犬ばかり。左の黒い犬はいつも遠くから吠えますが、リードで繋がれたチビの姿を見ると、じわじわと引き下がります。5~6匹まとまっていても、チビを見ると家の方に戻ります。推測ですが、チビというよりも、私を見て逃げるのかもしれません。優しい顔なのに。
実を言うと、私も少々怖いのです。それを悟られまいとして、逆にいつも「お前らに負けるもんか。かかって来い!!」という顔つきをしてこの犬たちに近づいて行くことにしています。チビも体が小さいくせに、声だけは強そうな声を出して向かっていくので、私たちの方が上手のように彼らには見えるのでしょう・・・そういう力関係が、散歩を毎日繰り返すうちに定着してしまいました。不思議なものです。
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