楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

ワンプラのネーンたち

2014-04-07 23:37:09 | タイの暮らし

タイトルを見て「一体、何のこっちゃ?」と思う人が多いでしょうね。でもここ数日、私のブログに付き合ってくださっていた方は、大体想像がつくと思います。

「ワンプラ」とは直訳すると「お坊さんの日」ということですが、一般的には「仏教の日」とか「仏の日」と言っています。月の満ち欠けと関係があって周期的にやってきます。満月と新月、それに半月が「ワンプラ」にあたりますから、基本的には月に4回あります。今日は半月でした。

ワンプラになると、多くのタイ人がお寺に行ってタンブンし、瞑想や説法の集まりに参加します。普段はめったにお寺に行くことのない不熱心な仏教徒である妻も、息子がお坊さんになったので、当然のようにお寺に行きました。もちろん、私はカメラマンとして随行することになりました。

タンブンを受けるために本堂から出てきたのは、まず大人のお坊さんたちです。数えてはいませんが、50人以上であることは間違いありません。中には明らかにファラン(西洋人)のお坊さんもいました。ゆっくり歩きながら、外で待ち構えていた一般人からタンブンの品々を受け取っていきます。

ワンプラのタンブンはお金ではなく食べ物です。これは息子の友達のお母さんが用意した品々です。お店で売っているお菓子や飲み物が多いですが、自分でこしらえた料理を持ってくる人もたくさんいます。妻は鳥の手羽先の揚げ物を大量に用意したほか、息子の好きそうな種類のお菓子類を持参しました。

一昨日お坊さんになったばかりの新米のネーン(子供のお坊さん)たちは、タンブンを受けるのは今日が3日目です。とくに緊張した様子もなく、自然体でタンブンの品々を受け取っていきました。

一昨日は主にお金のタンブンでしたから、それほどかさ張りませんでした。でも今日は食べ物や飲み物なので、それほど大きくない壺状のお皿(お鉢)はすぐに一杯になります。ですから世話係をしている大人たちが、次から次へと子供たちの皿から品物を集めて行きました。

そして、集められたタンブンの品々は一体どうなると思います?

あちこちに集められた品々は想像以上に大量でした。ネーン(子供のお坊さん)たちは、好きなものだけを念入りに選んで自分の鉢に入れ、部屋に持ち帰りました。俗世間を離れて出家しているとはいえ、お菓子類に群がるネーンたちの様子を見ていると、やっぱり普通の子供たちだなあと思いました。当たり前と言えば当たり前ですかね。

妻と息子の友達のお母さんの2人は、このあとちょっとだけ説法会に顔を出しましたが、普段あまりお寺に行かないせいか、仏教の有難いお話にはあまり興味が湧かなかったらしく、境内で写真を撮っていた私の携帯が10分もしないうちに鳴りました。

息子がお寺に入って今日で6日が経ちました。お坊さんになってから3日です。あと10日あまりありますから、私もちょっと仏教のことを勉強してみようかなという気にはなりました。でも、硬い床に座るのが大の苦手ですから、お寺に住み込んで修行してみようという気には、まだなりません。

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