というほど大袈裟な驚きではなかったのですが、やっぱり結構驚きました。
さすがに天を仰ぐ動作はしなかったのですが、「わが目を疑う」という状況です。
一昨日、チェンマイの建築会社から(待ちに待った)契約書の文面と価格計算書がメールで届き、それを開いた瞬間の私のリアクションです。疑ったのはもちろん自分の目に対してではなく、計算の内容です。
今月上旬にチェンマイに行った時に、細かな仕様について話し合いをしましたが、全体の価格について、建築会社のJさんは何も言いませんでした。
実は6月中旬、2回目に会った時に全体の見積書は既にもらっています。その価格は、私の想定を15%ほど上回る金額でしたから、「まあいいか」くらいに思っていました。当然、その見積もりは有効だと私は思っています。
それをベースに今月追加でお願いしたのは、
1.リビングの天井に、埋め込み式のエアコンを入れてほしい (Jさんの会社の価格表によると58,000バーツ)
2.4つの寝室のドアは「並」ではなく、、グレードが一つ上のものにしてほしい。(1つ2000バーツアップ)
3.風呂場の浴槽給湯とシャワーは別々にしてほしい。
4.3つある洗面台の下には、モノが収納できる棚を作ってほしい。
5.同じく洗面台の鏡は仕様書にあるものより、もっと大きめのものにしてほしい。
6.外に水栓を2つ(玄関付近と裏庭)設置してほしい。
7.リビングの照明は自分で選ぶから、計算から除外するように。
8.瓦屋根つきの立派な駐車場はいらない。コンクリートだけ打ってくれればいい。あとで自分で屋根を付ける。
ざっとこんな注文をしたのです。8番目は相当大きなマイナス要素のはずです。
にもかかわらず、な、な、な、な、なんと!前回の見積もりよりも50万バーツも多い計算書を送ってきたのです。
もちろん契約書の文面にも、その50万バーツ!!!も増えた金額が入っています。
「何じゃこりゃ、まるで詐欺みたいだ」と思いました。すぐ妻に電話して、「もうJさんの会社に頼むのはやめる!」と言い放ちました。
妻のところには今回もメールが送られていないので、計算書は見ていません。
私が総額を言うと、妻は少しも慌てず、「じゃあ今度会った時に、ゆっくり話し合いをしましょう。」
ええ?話し合いって、今度会う時は工事を開始する時のはずです。工事やりながら金額の話し合いはできません。
私は頭に来ていましたから、「もうJさんのことは信用できないから、別の会社に計算してもらおう。」と言いました。
ところが妻の方は全然驚きません。不思議なもので、話しているうちに、少しは私も落ち着いてきました。
「明日Jさんに電話して、どうしてこんなに高くなってるのか聞きなさい。こんな金額ではもちろん契約できないとはっきり言いなさい。」
というわけで、妻は昨日Jさんに電話しました。
「Jさんに、はっきり言ったの?」
「言いました。」
「で、Jさんは何て言ってるの?」
「前の見積もりに戻すこともできますよ、だって。」
「・・・・・・・・・・・(意味不明だから、反応しようがない)」
さすがタイ、というか、やっぱりタイというか。とにかく、来月の着工は中止することにしました。
「前の金額でもいいですよ」と言ったって、こちらが要望した細々としたことが、全部なかったことになるのなら、やっぱり別の会社にあたるよりほかありません。
50万バーツも見積もり(ではなく、正確には契約金額)を増やした根拠の説明がない限り、一度信用できなくなった会社と契約するのはむずかしい。
でも妻は平気なようなのです。
「家をもっと狭くしたら?」とか、「エアコンも、洗面台も全部自分買ったら?」とか、妥協案ばかり言います。
私にしてみれば、前の見積もりにはエアコンこそなかったかもしれないけれど、洗面台も入っているし、立派な駐車場も入っているのです。駐車場は必要ないと言ってるのに、どうして金額が増えるのか、理由がわからないのです。
さらによくよく計算書を見てみると、(これは全部タイ語で書かれているので、よく目を凝らさないと分からないのですが)窓とドアの数が図面よりも多いのです。一つや二つでなく、何と5か所も多い。だから詐欺だっていうの。
百歩譲っても錯誤です。それだけで、金額は数万バーツ余計に多くなります。
トイレのグレードも、こちらで指定したものより高いものを入れている。これは詐欺じゃないけど、明らかに錯誤です。
でもその程度では50万バーツ増の謎が解けないのです。日本人は、こういうのをボラれたというのでしょう。
おそらく、(これは私の想像にすぎませんが)、Jさんも、いちいち細々とした説明をするつもりはないのではないかと思います。
だから、「前の見積もり金額に戻してもいいですよ」みたいな、訳のわからないことを言うのだと思います。
とにかく9月の着工を見送ることは、よほどJさんからちゃんとした説明と新しい価格提示がなされない限り、確実な情勢となってきました。
そもそも、急いで家を建てる必要があるのかどうか、ここは冷静に考えるチャンスだと考え始めました。
長女の高校進学に間に合うように新築を間に合わせたい、ただそれだけなのです。別に学期の途中で転校してもいいし、家が出来るまで、チェンマイで借家に住むこともできるのです。
そのように考えると、こちらは悠然と構えていられるわけです。本当に、別の会社に見積もらせた方がいいかもしれません。それによって、家を手に入れるのが3か月遅れても、6か月遅れてもいいじゃないか。そう思えるようになってきたのです。
「急いては事を仕損じる」とは、昔の人はいいことを言いましたね。
私の妻も、「ぜんぜん急がなくてもいいですよ、いつでもいいですよ。狭い家でも、なんでもいいですよ。」
もうほんとに、タイ人は「アライ アライ コ ダーイ(なんでもいい)」が好きですね。
できるだけ大きい家、できるだけ快適な家を、できるだけ早く、と言っていた妻がコロッと豹変するのですから、
タイ人っておもしろいですね。Jさんもコロッと、というかケロッと、こちらの言い分を聞くのかもしれません。
私も、タイ人のメンタリティーにもっと慣れないといけないですね。いちいち頭に来ていては、タイでは生きていけないのかもしれません。
「チャイ イェン イェン 」ですね。
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私の友人が6年前にチェンマイから20キロほど離れた
メーリムという町に土地を買い家を建てました。
その結果 彼は失敗したと言いました。
自分で家を建てるより初めから土地付き一戸建てを購入したほうが
はるかに良かったと後悔しています。
価格面と綺麗な仕上がりそして分譲住宅地内と
どれをとっても 出来た物を購入すべきだったと申しています。
どうか うさぎさんもゆっくりと検討してください。
高い買い物なのですから。
トラブル発生ですね、、、
私と相方の場合、この辺のトラブルを避ける意味で、中古住宅を選択しました。
ただ、やはり自分で家を建てる事は非常に素晴しいと思いますので、ぜひ 頑張ってください。