昨日、妻の妹からの借金の申し入れについて書いたところ、さまざまなコメントをいただきました。ありがとうございます。お陰様で自分の考えを少し整理することができたような気がします。個別のコメントに各々返信すべきところですが、私の考えていることを記事として書かせてください。
まず借金の希望を聞き入れてあげたことに、ある程度の理解を示すコメントについてです。
ま~ちゃんさんは、本当は頭金が足りていることを隠して借金の申し入れをしてきた妹について、「自分が裸になれない、正直になれない、自分を飾る性格」だと問題視されました。そう言われれば、確かに一番下の妹にはそういう一面があるようにも思えます。ただ最終的には、もし仕事にも使う車だとすれば、1万バーツを用立てたことも許容できるかなという寛大なご意見でした。
本当に自力で頭金を払える貯金があったのかどうか、私は少し懐疑的です。「頭金も用意できないなら新車を買う資格がない」と私がきっぱり言ったので、あわてふためいて、「実は頭金はあるんだけど、使い果たすのが怖かった」と言い繕った可能性もあります。嘘をつくつもりはなかったけれど、結果的に嘘になっちゃったという類です。何が本当かは分かりません。ただ私が思うに、1月に新車の予約をした時点で、もし頭金が足りなければ私に用立ててもらおうという考えが妹夫婦の頭に浮かんでいたに違いないのです。何しろ正月は毎晩酒盛りして意気投合していたのですから。もちろんかすめ取ろうなどと言う不埒な思いではなく、いざとなったら私に頼ろうとしたのでしょう。それを不快に思うか、逆に可愛い奴らだと思うか、それは紙一重です。
天風さんは、タイの親戚、とくに親兄弟の結びつきは夫婦以上に強いので、妻が貸してあげたいと思うのなら貸してもよいのではというご意見でした。もちろんその場合でも、相手が信用できるという条件があります。実は私の考えは、ある程度天風さんの考えに近いものがあります。
親戚へお金を貸すことについて、私の妻は前からこう言っていました。「いろんな親戚が借金したいと言ってくるけれど、あなたはいちいち気にする必要はないですよ。ただ、親と兄弟だけは特別です。もし本当に困っていたら力になってあげてほしい。」そして、実家の土地の借用料をうっかり滞納していて、すぐ納付しなければ土地を没収される恐れが出てきたときは、妻は「お願いだから貸してあげてください」ときっぱり私に言いました。
今回の一番下の妹の新車購入の件では、妻は私に下駄を預けました。「あなたが嫌なら断りますよ」と言いました。でも、そこは夫婦の機微とでも言うのでしょうか、「嫌なら断ります」と言われれば、逆になかなか嫌とは言えない性格であることを妻は熟知しています。言葉とは裏腹に、妻の顔には「貸してあげてくださいよ」と書いてあるのですから(笑)。
次に、貸したことに否定的なご意見です。
川村さんはストレートに「先行きカモになるのが心配」と書いてこられました。私は一般論としては、まったくそのとおりだと思います。タイ人やフィリピン人の奥さんがいて、その親戚に財産を食い尽くされてしまったというケースは枚挙にいとまがないことは誰でも知っています。最近はどうか知りませんが、10年くらい前までは、貧乏な家庭に生まれた女と結婚した場合は、それなりの覚悟が必要でした。親戚の面倒までみるのが嫌なら、最初から一切の援助を断るというのが危険を排除する鉄則でした。でも、私は、それは単なる一般論だという考えです。
ヒガシさんは、妻が管理している生活費の中から貸すのであれば問題はないが、別枠なら断るというご意見です。実は、父母のいる実家に対して妻の裁量で1万バーツ未満の援助(借金ではありません)はしばしば行っています。電気製品が壊れたり、洪水で家の補修が必要になった時などです。でも、それにプラスして1万バーツとなると、それは直接我が家の家計に響きます。ですから、もし貸すとなれば私の財布から出す以外にはありえないのです。私も本心は断りたいんですけど、妻は妹をかわいがっているし、その旦那もいい人物だから、なかなか冷たくあしらえないのです。10万バーツなら即座に断るところ、1万バーツというのは、なかなか曲者なのですね(笑)。
次にお名前は分かりませんが、「1バーツも貸さない」と断言されるご意見もあります。私はそのご意見に異議を唱えるつもりはありません。それは、その人の生き方だからです。貸さなかったから親戚とはもう付き合えないなどと言うこともめったに起こらないと思います。ただ一点だけunknownさんのご意見に違和感があります。それは「一度貸してしまえば一族郎党すべてからむし取られる」という部分です。なにも強盗に入ってくるわけではないのです。よほど意思が弱い人の場合は別ですが、嫌なら断る、助けてやろうと思えば助ける、単にそれだけのことだと私は思っていますけど・・・。
ribonさんは、かつて奥さんの兄弟に10万バーツを2回も貸したことがあって、全然戻ってこないので、それ以来借金の話は奥さんのところでストップさせ、自分のところに持ってこないようにしているというお話でした。20万バーツをタンブンと割り切れるribonさんの太っ腹は、私にはとても真似できないと思います。私なら、そもそも10万バーツなんていう金額は、誰からの要請でも断ります。実は10年ほど前、妻の父方のおばさんから10万バーツ貸してと言われたことがあるんです。即座に面と向かって「プーッ レン チャイマイ(冗談でしょう)」と自分で言って取り合わなかったことがあります。私はそのおばさんから「キーニアオ(ケチというよりは、財布の紐の固い人の意味)」というあだ名を付けられてしまいましたが、そのおばさんと私は今も気が合います。
さて最後に、私的には一番なるほどと思ったご意見があります。Teraさんからは、「貸すけどキチンと利子をとるよ。それが嫌なら借りないで」というコメントでした。わずかの利息ならいらないやと言うのが私の日頃の考えでしたが、たとえ親戚でも、たとえ数万円くらいの金額でも、一定の利息をちゃんと払うなら貸すというのは、まさに正論のような気がしてきました。かつてのタクシン一族のような高利貸しはやらなくてもいいと思いますが、ケジメとして利息を要求するのを憚ることはないですね。
管理人の特権を利用して、せっかくいただいたコメントに対して失礼なことを書いてしまったかもしれません。どうぞご容赦ください。私が思うに、タイ人の奥さんのいる方にとって、親戚との付き合いは、大なり小なり悩ましい部分があるのではないでしょうか。もちろん付き合っていて気持ちのいい人たちがほとんどなので、トラブルはめったにないでしょう。でも、お金を貸してくれないかという話は結構あるのではないでしょうか。
私は、原則的にはお金の貸し借りにはかかわりたくありません。でも、もし「返ってこなくても構わない」という覚悟であれば、いくら貸してもいいような気がしています。そういう気持ちがなければ貸さないことです。そう言いながら思い出したのですが、7~8年前、日本でタイ人(妻の友達の女性)に20万円を貸したことがありました。3か月後に返すというので待っていたんですが、一向に連絡がないので、こちらから電話して返済を迫ったら、その1か月後に耳を揃えて返してくれました。利息を付けておけばよかったなあと思います。
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アパートを建設するから一部負担しろなどと言って
きます。親の死後は嫁も相続するのだから負担するのが当たり前だと考えているのでしょう
私の場合、私にも嫁にもそこそこの貯金があります
でもお互い内緒にしています。今度何かあったら
逆に借金を願い出て、相手の出方を見るのはどうでしょうか?
貸さないと言われれば自分も断りやすくなるし
貸してくれた場合には貸し手の気持ちを親戚が
理解できるようになるのではないでしょうか?
あっただけ使い切るタイ人女性も多いなかで、貯金の出来る奥さまは立派ですね。
こちらから親戚に借金ですか?妻がおばさんから2000バーツくらい借りて、1週間後くらいに返したことは何度かあるみたいです。バンコクに居る時は近所の人と1000バーツくらいの貸し借りをやっていたようです。
もし私が妻の親戚に1万バーツくらい貸してくれと言ったらどういう反応があるか、面白いかもしれませんね。
あげましょうよ。
それなら悩む必要もないかな。(笑)
愛する奥様の実の妹なんですから。
あげれば泣いて喜んでくれるかもしれませんね。
そして無心することが癖になるでしょう。お説教の回数がもっと増えそうで、さらに悩ましいかも。
言ってみて、貸してくれれば儲けもの
断っても、それほど気にしていないかも
しれませんね
逆に一旦貸したり、あげたりしたとき、
前回は良かったのに今回断ると、なぜダメか
理解するのが難しいかなぁ
言ってみるだけ・・・万が一貸してくれたら儲けものという感じでしょうか。
妹の車購入の件では真実が判明し、頭金を20%から25%に増額しようとして、少し足りなくなったということでした。ですから借りなくても買えたわけですね。これも「言ってみるだけ」だったようで、向こうの作戦(頭金が足りないのでという理由)にまんまと引っ掛かったわけです(笑)。
自分が相手の家族と楽しく、快適に過ごすことが一番です。
相手の家族などからから自分が嫌われないようにする、ということは2番目です。
自分が相手の家族を嫌いにならないことが一番大事だと思っています。
私は貸したお金が戻ってこなくても「タンブン」と太っ腹には思えず、相手の家族に腹を立ててしまいます。
「今回はあなたが本当に困っているので貸すが、2度と貸すことはできない」
これは、タイの人には無理な理屈です。
「前のとき貸してくれたのに、なぜ今回はだめなのだ」
「あの人に貸してあげたのに、なぜ私にはだめなのだ」
今回借金を断って、もう3回ぐらい断れば、もう借金の申し込みにこなくなります。
「あの時貸してくれなかったから、今回もだめだろう」
「あの人に貸してくれなかったから、私にはだめだろう」
ただしあまりケチ臭いことをしていると、家族とうまくいかなくなる。
ソンクランなどには、家族や近所の人に食事を振舞う。
父の日や母の日には、ちょっと高いプレゼントをすると喜ばれます。
お寺など行事には、少し高い目のタンブンをする。
大事なのは自分がサバイでサヌックな生活を送れることです。
お金を貸して返ってこない場合、次も貸したら、それは借金ではなく差し上げたことになるのでしょうね。それが嫌なら、2回目は遠慮なく断るのがいいと思います。立派な理由がありますから。
まだ経験していないので、よくは分かりませんが、返ってこない場合、どうしても相手を嫌いになるでしょうね。嫌いでなくても、普通に付き合うのは難しくなるでしょう。それくらいのことがわかっている相手なら、それほど借金を避けることもない、かもしれません。
でもやっぱり、一番いいのは借金にはかかわらないことでしょう。
夫の親戚筋から借金の申し入れは、私にはないです。
たぶん夫に回ってくるんでしょうけれど。
知り合いのタイ人に200バーツ頂戴って言われたことはあります。聞こえないふりしたら、凄く嫌味な態度取られました。
本当に、借金に関わらないのが一番でしょうね。
200バーツは立派な借金になる金額ですね。2000円くらいの価値ですから。小銭がなくて、「10バーツない?」というのとはずいぶん違います。
勤めていたころ、100円玉がなくて「貸して」と言ったら、「あげる」と言われたことが時々ありました。その感覚で、20バーツくらいだったらあげてもいいですね。相手が誰でも。