楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

「へそくり」は幾らありますか?

2012-11-22 10:54:09 | 日本のこと

今日11月22日は「いい夫婦の日」なのだそうです。もともとは25年くらい前に、余暇開発センターという政府系機関が、夫婦で余暇を楽しむ「ゆとりのあるライフスタイル」を国民に押し付ける目的で始まったのだそうです。いつものことですが、何かにかこつけて、政府は内需拡大を図ろうと涙ぐましさの全然見当たらない、思いつきの政策を編み出してきた、そのひとつにすぎません。

そんなことはどうでもいいとして、ある生命保険会社が「いい夫婦の日」にちなんで1000人ほどにアンケート調査をしました。その結果の一部が、新聞社のWEBサイトに載っていました。それによると、「へそくり」の金額に夫婦で相当の差があって、妻は平均で127万円、夫は随分と少なくて、たったの38万円だそうです。

そもそも「へそくり」は家族に内緒でこっそり貯めこむお金のことを意味します。夫婦で相談して実行した貯金はどちらのへそくりにもカウントできないはずです。もし家計を切り盛りしているのが妻の方だとすると、へそくりの「原資」は妻の方がはるかに多く持っていることになります。ですから妻の方が圧倒的に金額が大きいのは、ごく当たり前かもしれません。

亭主の方は、年々切りつめられる「お小遣い」の一部を妻に内緒で貯める以外に方法がありません。公然と貯めていると、さらにお小遣いを減らされる恐れが十分にあるからです。でも、いくら物価が下がってきたと言っても、お昼ご飯を平均300円や400円で済ませるのは並大抵ではありません。安い社員食堂を利用できる人ならそれが可能ですが、そもそもそういう特権階級は元々のお小遣いも多いのではないでしょうか。富める者は更に富み、貧しい者は更に窮するのです。考えようによっては、平均でよくぞ38万円もへそくりできたものだと褒めてあげたいくらいです。

さて、妻のへそくりと夫のへそくりは、その目的が全然違うのではないかと思います。何事にも例外はあるもので、妻の中には夫に黙って宝石を買ったり、高級香水をたまには使ってみたい、あるいはユニクロばかりでは飽き飽きするので、1年に一度くらいブランド物の服を買ってみたいという「贅沢志向」がへそくりの原動力になっている人もいるでしょう。でも大多数の妻は、名目は「へそくり」であっても、実際は万が一の時の生活資金の一部として、公の貯金とは別に秘密の貯金をしているのではないでしょうか。つまり、その場合のへそくりは、自分の裁量だけで使えるお金という意味であって、決して夫に黙って使おうという魂胆はないのです。

ところで、話をわが家に振ってみるとどうなるのでしょうか?

「へそくり」の定義は、家族に内緒で貯めこんでいるお金でした。私の方は、とくに妻に秘密にしているお金はありません。妻が正確にその金額を把握しているかどうかは別問題です。今のところ、タイの銀行にある貯金も、僅かですが日本国内に残している貯金も、誰はばかることなく自分の裁量で使うことができます。ですから、「へそくり」の定義にあてはまるお金はゼロです。

一方の妻はどうでしょうか?彼女は仕事をしていませんので今は収入がありません。買い物は必要な金額だけ、その都度私からもらうようになっています。もし妻がへそくりしようと思えば、実際には5キロ170バーツの米を買いに行くのに、5キロ200バーツだと言って私から200バーツ受け取れば、30バーツのへそくりは可能です。そのようなやり方を根気よく積み重ねていけば、あるいは1か月で3000バーツや4000バーツのへそくりはできるでしょう。でも、妻はそのような細かな計算をする性分ではないのです。よって妻も、へそくりはゼロでしょう。

ここまで書いてきてふと思ったのは、「へそくり」とは、使い道がどうのこうのとか、金額が多い少ないという次元の事柄ではないのではないか。ひょっとして、相方に内緒で小金を貯めこんでいくこと自体が楽しみなのではないか!そういう意味では、わが家には目下、へそくりの楽しみが欠落しているのではないか。私が事実上へそくりの実行が不可能だとすれば、妻に「へそくりの勧め」をした方がよいのではなかろうか。

日本の妻の平均へそくり額が127万円だとすると、単純にバーツ換算で約50万バーツになります。日本円の127万円というのは、感覚的には凄いお金ではないのですが、50万バーツというと、タイの一般庶民が簡単に手にできる金額ではないので、相当の価値があります。いつか「実は50万バーツのへそくりがあるんだよ~ん!」と妻に言われて、びっくり仰天してみるのもいいかもしれませんね。どう考えても、無理かな・・・・

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