相撲協会「情報操作」で 貴乃花親方 “包囲網” 元特捜部長が語る「親方の行動理解できる」
2017.12.16
日本相撲協会の初代危機管理委員長を務めた宗像氏は、角界で問題視される貴乃花親方(写真)の行動を「理解できる」と話す。
元横綱日馬富士(33)の暴行事件に端を発した日本相撲協会の騒動について、
元東京地検特捜部長で、相撲協会の外部理事と危機管理委員長も務めた
宗像 紀夫弁護士 :
「今回の事件は、ある特殊な場所で、特殊なグループの中で起きたものだ。
しかも"純粋な刑事事件" だ。
自分のまな弟子が暴行を加えられた貴乃花親方としては、刑事事件として公正、公平に捜査してもらって事実関係を明らかにしてもらい、処罰されるべき人がいれば処罰してもらうというスタンスだろう。
それは 不合理でないし、理解できる。
貴乃花親方は協会に報告した際のリスクを考えたのではないか。
『被害届を取り下げてもらえないか』
と言われるかもしれないし、
『話し合いで解決してほしい』
と言われるかもしれない。
そうすると、これだけの事件がなかったことにされかねない。
今回の事件で、貴乃花親方は(相撲界に)暴力的体質が残っていることを世に知らしめた。
協会にとっては大きな打撃になるけれど、大局的に見れば、相撲界でこういった暴力事件が二度と起きないようにという警鐘となっている。
問題視するのは、
委員会が11月に貴ノ岩が九州場所休場に際して提出した診断書について、作成した医師から事情を聴き、
「病状に現状は問題はなく、相撲が取れる状態にある」との所見を発表したことだ。
あれは簡単にいうと、『大したけがでもないのに重大なけがと称して、貴ノ岩を欠場させて事件を大きくしようとしている』という見方を相撲協会側がしていると表明したのと同じだ。
こんな言葉は使いたくないが、
『情報操作、世論操作の側面がある』
と言われても仕方ないだろう。
書類送検で警察の捜査が終わるなんて、法律家は誰も思っていない。
書類送検というのは警察が『これだけ捜査した』という区切りのようなものだ。
検察はその後、『これが足りない、あれが足りない』『実況見分をやり直してほしい』といくらでも警察に指示ができる。
『貴ノ岩が出てこないのはおかしい』といわれているが、相撲社会というのは特殊なヒエラルキーの社会だ。
危機管理委員会には貴ノ岩の大先輩がいる。
そういったところでしっかりとした調査、供述はできるのか。
捜査が終わる前だと影響を受ける恐れがある。」
詳しくは
https://t.co/7qqb17MaTU @zakdeskさんから https://www.zakzak.co.jp/spo/news/171216/spo1712160002-n1.html