CQマシーンって便利!
皆さんはCQを出す時にCQマシン的なもの使ってみえますか?私は以前は使っていなかったけど最近使いはじめました。便利というかCQ出してる時にお茶を飲んだり出来ますしね。パソコンに繋いでCWのCQなんか出していましたが私の使っているIC-7300MやIC-9700、IC-705はメモリーキーヤーが付いているみたいです。これは便利って思って最近使いはじめました。暫く使っているとこんな便利な機能なのに毎回画面を触らなくてはいけないのがちょっと不便って感じまして。そういえば説明書のコネクター情報のページに外部キーパッドってのが載っていたなと思い出した。何か困った事がないと説明書、ほとんど読まないくせに偶然このページは覚えていた。何やら数本の抵抗とスイッチ、3.5㎜のステレオプラグで作れるらしい。構造はとても簡単そう。部品代もそうは掛かりそうにないし。試しに作ってみようかな?移動運用の際に使いたいからコンパクトにというコンセプトで。
皆さんもうお使いかもしれませんが外部キーパッドを使うと手元のボタンを押すだけでメモリキーヤーが作動するようです。試してみないともったいない機能だ!
外部キーパッドの構想
持ち運びに便利で接続が容易なこと。これが一番大事。そして費用があまりかからない事。そして簡単に出来る事。そんな事を考えていたら形が決まってきました。
パドルと外部キーパッドを一体化して無線機との接続は3.5㎜のステレオケーブル(オス/オス)を使って脱着可能に。ケーブルはキーパッド本体に収納できるように。移動運用でありがちな忘れ物のひとつ、接続ケーブル忘れ。それを撲滅できます。笑!
そんな事を考えはじめた時、私の行きつけダイソーにパドルの大きさと同じくらいの大きさの桐の化粧箱(100円)を発見。パドルの大きさ測ってないから入るかわからないけど100円だからいいかって思い購入。家に帰って試してみると。。。おー。ジャストフィットではありませんか!ここから製作を決意。スタートします。皆さんが作ってみえる外部キーパッドの記事等も参考にさせていただきました。
まずはどんな形にするか絵に描いてみました。
図面みたいな感じなものを手で書いてみてイメージを膨らませます。こんな感じで作ってみれば可能なんじゃないかな?そのあと必要な部品を調べて回路図的なものを書いてみました。
ここまで来ると結構話は早くなってきます。部品集めに入ります。ここは便利なAmazonで。いい部品ないかな?プッシュスイッチは図を描く前に少し検討していました。ケースの天板に3列2段の配置が出来る安価で沢山入っているやつ。ボタンは消耗品だろうしそこまで使うわけでもないから安価なものでも壊れる事はないでしょう。次に抵抗2種類。これはAmazonで買うのはどうだろう・・・悩みました。1種類100本単位とか40種類10本づつのセットとか。そんなに沢山の抵抗いらないもんなー。ストックで持っててもそうは使わないし。過去の手持ちの抵抗を探したのですが1.5KΩや2.2kΩの抵抗は手持ちがなく。。。発光ダイオードでいろいろ作ったときの抵抗の在庫なんでkΩの抵抗って使ってないんですよね。抵抗は直接お店に買いに行く事にしました。ステレオプラグ等もそのついでに買いましょう。名古屋の大須アメ横に行き部品を調達。抵抗は1本5円でした。必要な量だけ購入したほうが安上がりって思ってたけど駐車場代が一番高いかも。
作成開始!
部品が揃ったのでさあスタート。80円のユニバーサル基盤にマジックで回路図を書き込みここに部品をはめ込んで半田づけする予定です。
桐の化粧箱に穴を空ける部分を書き写していきます。出来るだけ正確に書き写したいんですけど。私の性格上適当になり気味かな?穴を空けるときに調整すればいいかって。笑!金属のケースとかプラスチックのケースのほうが見栄えが良くていいのでしょうけど今回は桐の化粧箱。安かったし木だから加工をしやすいってメリットがありました。ドリルで穴を開けて棒やすりで調整。パドルはピッタリと収まるようです。なんてピッタシなんでしょう。この化粧箱、パドルを入れるために生まれてきたんじゃないの?ってほどぴったりです。
パドルの設置が可能な事を確認したのでお化粧していきます。塗料はダイソーの100円黒色スプレー。黒を塗って乾いてからクリアも塗ってみました。表面をヤスリで擦ってから塗装すればよかったなと後から後悔。まぁ剥がれ落ちる事はないだろうからいっか。
配線やキーパッドのボタンスイッチの取り付けを行うと完成が近づいてきます。プリント基板に半田づけするの10年ぶりくらいかな?めちゃ下手くそになってる。売り物じゃないし自分で使うものだから導通していればまぁいっか。という適当精神が働きます。綺麗に拘ってたら完成しんわ。自分に言い聞かせて作業を進めます。
大まかの形が完成し動作テストを実施。IC-705のSETモードで外部端子の外部キーパッドのVOICEとKEYERの設定をONにします。無線機に繋いで無線機のBK-INをOFFにしてパドルのハンドルを操作すると・・・
あれ?聞こえてくるはずの電信の音が聞こえてこない。。。DOTもDASHも反応無し。キーパッドのボタンを押しても無反応。適当に行った半田づけが原因か?テスターを使って導通確認。うーん。問題なく導通しているみたいだが。。。
原因を探りはじめます。3.5㎜ステレオケーブルを繋いで導通確認。ケーブルと本体の導通、GNDだけしか繋がっていないじゃん!なぜだろう。もう一度基盤を確認。基盤に異常はない。あと考えられるのは3.5㎜のステレオコネクター。抜き差しするとなんか動きが渋い。内部でうまく接触していないのか?調べてみるとどうやらコネクタ端子の問題らしい。部品を買うときにまた他でも使うだろうと5本買ってきたのでコネクタの交換。そしてもう一度基盤に半田づけ。これで正常に動作してくれー!導通テストをするとDOT,DASH,GNDすべて問題なし。
完成したぞー!
改めて動作テスト。無線機に繋いでパドルを操作すると音が出てきました。外部パッドのボタンを押すと・・・
おー!無線機にメモリーされているキーが送出されます。他のボタンでも正常に動作。ようやく完成です。
これで移動運用も便利になります。Voiceでも使えるみたい。テストしたらちゃんとボイスメモリーから送出が始まりました。これで移動運用のサテライトの運用が便利になるかも。全部手動でやっているとドップラー効果の周波数の調整、アンテナの向きと仰角の調整、パドル操作にログの記入など千手観音状態。スティッチなら簡単に操作できるかもですけどね。
残念ながら今回作った外部キーパッドなんですがIC-7300MとIC-9700でも使えると思っていたのですが。。。
使えないみたいです。だからIC-705の移動専用って事になります。IC-7300MとIC-9700はCWの端子を使って外部キーパッドを繋ぐのではなくマイク端子を使うようです。作りはじめた時は3台とも使えると思っていたのに残念。途中で配線を変更してマイク端子も付けて出来ないか考えましたが複雑になるし面倒だし。このパドルは移動専用にしているやつだからやめました。常置場所のIC-7300MとIC-9700用に外部キーパッドだけのものを作成しようと思っています。部品も揃っていますから。こんどはもっと小さく。ボタンも2つでいいかなって考えています。
今回使った部品と費用
- DAISO 桐の化粧箱・・・110円
- 1.5kΩカーボン皮膜抵抗4個・・・20円
- 2.2kΩカーボン皮膜抵抗2個・・・10円
- ユニバーサル基盤1枚・・・80円
- プッシュボタンスイッチ6個・・・495円
- 3.5㎜ステレオジャック1個・・・150円
- 3.5㎜ステレオケーブル・・・220円
- 塗料(黒・クリア)各1本・・・220円
- 配線、ハンダなど・・・100円(手持ち品使用のためおおよそ)
合計 1,405円
まぁまぁお値打ちに完成しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
当方は、わざわざ1%の抵抗を購入したり、炭素皮膜抵抗の場合は、精密テスターで抵抗値を選別しました。
どのくらい誤差があっても動作するかは不明です
トグルスイッチで切り替えると押しボタン少なくても表裏切り替えできます。
IC-705にはマイクのキー(たしか上、下マークのキー)に割り当てることが出来ます
最新ファームUPです
当方使ってますが便利です
1個でも2個でもマイクに仕込むと別に用意する必要がないので便利です
普段マイクをほとんど使わないって運用もパドルに仕込んだ理由かもしれません。
トルグスイッチで。。。
そうですね。抵抗の配列はDOT側もDASH側も同じ1.5KΩ・1.5KΩ・2.2KΩ・4.7KΩだったので根元でトルグSW使えば出来ますね。教えていただいて気が付きました。そこまで考えなかったです。
実はIC-7300M & IC-9700用に作りはじめて先程完成したところでした。こちらはSW2個のみ。常置場所でCQ出す時だけの想定なのでそんな配列にしました。部品点数が少ないので基盤を使わず空中配線で。むき出し部分はホットボンドで固めておきました。
また色々と教えてくださいね。
宜しくお願いいたします。