昨日の移動運用。結局深夜2時過ぎまで運用し撤収に約30分。撤収中に雨が降り出しましたがギリギリセーフ。車に荷物を積み終わって動き出した頃から雨粒も大きくなり家に戻った4時頃には本格的に降ってきました。もう少し運用したかったけどいいタイミングで切り上げる事ができてよかったです。
アンテナのSWRを測ってみた
昨日の移動運用の終盤、撤収しようと思っていたときにIC-705のモニターのメニューの欄に『SWR』というアイコンがあることに気が付いた。SWRメーターは普通に表示されているのにこれは何?興味半分でタップしてみると『SWR GRAPH』というものが表示された。どう使うかわからないけどこのグラフは横軸に周波数らしきもの、縦軸にSWRらしきものを表示するらしい。ひょっとして連続して周波数別にSWRがグラフ表示されるあれか?簡易的なものであるでしょうがもしそうであればアンテナ調整が容易になります。試しに使ってみることにしました。
測ってみたい帯域に周波数を合わせてマイクを握ってみるとその帯域のSWRがグラフになって表示されます。これは面白い。バンドごとに確認していけばアンテナがどのあたりの周波数にマッチングしているか目視できる。昔あこがれた高級な測定器についていた機能が無線機についているなんて。全自動で測定できるわけではないけど帯域内をひとつづつ測定すれば簡易的なグラフの完成です。今回は移動で使うダイポールアンテナの3.5MHzと7MHzで試してみました。アンテナの設置場所や方法によって計測結果は大きく変りますがある程度の指標にはなると思います。
3.5MHzの場合
このアンテナを作った時はCWでの運用しか考えていなかったのでカットアンドトライでエレメントの長さ調整をしたときの周波数は3.508MHz位で調整したはず。3.508MHz付近はSWR=1.5以下にはなっているものの中心周波数はもう少し低いところにありそう。無線機に付いている測定機能であるわけでアマチュアバンド以外の測定は出来ないのでしょう。3.500MHz以下のSWRは測定できませんがこのグラフを見る限り3.480MHzあたりが中心周波数になっているだろうと想像しました。調整が甘かったのかな?カットアンドトライで調整していくと切ってしまったらもう後戻りできないので切るのを躊躇った可能性はあります。ただ少しエレメントの長さが長すぎるのであろうと想像しました。現状では3.550MHz位でSWR=2.0なのでこの辺までなら何とか運用できるのかな?
7MHzの場合
7MHzも3.5と同様にCW用で調整していたので7.015MHzあたりでカットアンドトライしていたのですが7.015MHz付近はギリギリSWR=1.5を超えるくらい。まぁ運用には特に問題ないですがこんな状態だったとは。グラフを見る限り7.150MHzあたりが中心でSWRは最小になっています。こちらはカットしすぎた例となってしまいました。こちらも少し調整が必要なようです。
給電点の高さや逆Vの角度によって大きく変化するであろうからここにアンテナチューナーを挿入してやれば問題ない範囲ではありますが、今度は普通に移動する際のアンテナ設置方法で確認してみたいと思います。普通は地上高6.4m付近が給電点になり左右にエレメントを張り10m地点くらい(7MHzのアンテナの終端くらい)に竿を立て高さ5m位に持ち上げ、もう10m先の3.5MHzのエレメントの終端位に4mの竿を立ててそこからはロープで地面に引っ張ります。水平ダイポールに近い形&地上高低いって形になるので環境が大きく変化し測定結果も大きく変るかもしれません。試してみると面白いかも。
ちなみにIC-7300Mにもこの機能が付いているのか見てみたら付いていました。常置場所の釣竿アンテナ+AH4で試してみました。スルー状態で計測すると真っ赤っか。帯域全部SWR=3.0以上になりました。チューナーを作動すると帯域全部でSWR=1.1以下の状態に。やっぱり魔法の宝箱のようなアンテナチューナー。AH-4の実力に感動しました。
今日は全く運用しませんでした。ゼロ交信です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。