ICOMのAH-4は7m以上のロングワイヤーで3.5MHz帯より高い周波数にチューニングする事ができるのですが
160mBANDには対応していないという事です。(ICOM製品紹介より)
しかし少しだけ手を加えると1.8MHz帯からチューニングすることが可能に!(160mBANDでのアンテナの性能はイマイチですが)
以前から釣竿アンテナ+アンテナチューナー(ICOM AH-4)で1.8MHz帯(1.800MHz)から50MHz帯まで運用していますがVSWRは下がるものの飛びはいまひとつ。
そりゃ6.3mの釣竿に電線を這わせて先端から2~3mを反対側に引き戻しているだけのアンテナ。ちなみに竿は中古品で税込55円の激安品!
160mBANDはアンテナチューナーとエレメントの間に市販のダイポールアンテナのコイル(3.5MHz帯用)をひとつ入れていました。
以前の記事:①釣竿アンテナで1.9MHz帯に挑戦 ②釣竿アンテナ+AH4で1820KHzまで運用可能になりました
CWやFT8であれば国内交信は問題なく行えるのですが流石にSSBは厳しい。そこまで求めてはいけないのでしょうけど少しだけ改良できないかな?というのが今回の目的です。
挿入するコイルを作ってみる
アンテナのエレメント長が何mあるのかわからない状態なのでおおよその長さで考えコイルを作ってみます。たぶんAH-4が何とかしてくれるでしょ。
甘い考えで釣竿アンテナのエレメントは8.0mと予測。
MMANAを使って検討してみると挿入するコイルは・・・
- 1.9MHz帯の中心周波数(1.9100MHz)付近に同調させるには132.0uH必要
- 1.8MHz帯の中心周波数(1.8375MHz)付近に同調させるには144.0uH必要
こんなんで合っているかな?アンテナの事含め無線の技術的な事、初心者なのでよくわからないけど!
コイルには塩ビ管[VU-100]を使う予定。直径11.4cmなのでこいつで144.0uHにするには?
こんな条件になるのかな?まぁこの数値を信じて作ってみた。
コイルの材料
- 塩ビ管 [VU-100]を使用 (直径11.4cm)
- 塩ビ管キャップ [VUCAP-100]2個
- ビニール線[0.75sq]を14.38m使用
- バナナ端子オス4個
- バナナ端子メス5個
- ビニールコード(0.75sq)5cm・・・1.8MHz帯/1.9MHz帯、3.5MHz帯以上の切替用
必要な部分に穴をあけながら(必要巻き数の部分まで来たらドリルで穴をあけて)バナナ端子の取り付けなどしていく。
とりあえず完成!一部気に入らない部分もあるけどうまく巻けたほうかな?
テストしてみる
早速アンテナチューナーと釣竿アンテナの間に挿入して運用できるか確認します。
楽しみ半分、不安半分の瞬間。
- 1.8MHz帯でチューニングしてみる・・・あれ?全くダメじゃん!
- 1.9MHz帯でチューニングしてみる・・・あれ?全くダメじゃん!
- 3.5MHz,7MHz,10MHz,14MHz,18MHz,21MHz,24MHz,28MHz,50MHz帯は正常に動作
あー。またやらかした。
年末に失敗作を作ってしまった・・・
反省
やってみようというノリで走り出した今回作、完全に敗北です。
考え方は合っていると思いますがどうしたものか?素人の私には歯が立ちません。
試してみて少し調整すれば何とかなるって今までやってきたけど今回は完敗。
要因は
- 今の釣竿アンテナのエレメント長がわからない
- 計算で導き出した巻き数でコイルを作ったけど実際のインダクタンスが幾つになっているかわからない
- よって巻き数が多すぎなのか?少なすぎなのかわからない
ですからどう対処してよいかわからず完敗という事で終了になります。残念・・・
せめてLCR計やNanoVNAがあればこの霧が晴れるのかもですが生憎所持しておりません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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