*『東京ブラックアウト』著者:若杉冽
「終章 東京ブラックアウト」を複数回に分け紹介します。5回目の紹介
( Amazon カスタマーレビュー )から
恐ろしい本です。小説という体裁はとっていますが、帯に「95%ノンフィクション」とあるように、限りなく現実に近い話でしょう。これを読んでも、原発再稼働に賛成と言えるでしょうか。一人でも多くの国民に読んでほしい本です。
作中に登場する資源エネルギー庁次長の日村直史は、経産官僚の今井尚哉氏だと、国会議員の河野太郎氏がTwitterで言及しています。現在、安倍首相の政務秘書官を務めている人物です。
過去に紹介した記事(【原発ホワイトアウト】終章 爆弾低気圧(45) )から
救いがあるとすれば著者・若杉冽氏の次の言葉だ。
「まだまだ驚くべき事実はたくさんあるのです。
こうした情報が国民に届けば、きっと世論のうねりが起きる。
私が役所に残り続け、素性を明かさないのは、情報をとり続けるためです。
さらに第二、第三の『若杉冽』を世に送り出すためにも」
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**『東京ブラックアウト』著書 「終章 東京ブラックアウト」の紹介
前回の話:終章 東京ブラックアウト ※4回目の紹介
一応、名目的には最終処分場ではなく、最終処分するまでの間の中間貯蔵施設ということにはなっているが、世界の原子力発電所の放射性廃棄物の最終処分場を、事実上、一手に引き受けている・・・そんな三流国として生きていくしか、日本に道は残されていなかったのだ。
日本国内の残りの原発も、引き続き次の事故を目指して稼働していた。
日村は経済産業事務次官を経て、近畿電力の代表取締役副社長に天下っていた。
小島は関東電力の会長に収まっていた。
赤沢は加部のあとを次いで総理を務め、その後、政界を引退していた。
守下は出世コースから大きく外れ、定年間際のスタッフ職として、原子力発電の検査官を務めていた。
家が朽ち果ててもシロアリは生き残る。日本が放射能汚染にまみれても、電力マネーに群がる政治家や官僚は生き残る・・・。
二度の原発事故を起こしても原発推進は止まらない。それが「電力モンスター・システム」の復元力だった。
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今上陛下への請願の送付先
〒100−8968 東京都千代田区永田町1−6−1 内閣官房内閣総務官室
※「終章 東京ブラックアウト」の紹介は、本日で終了します。
引き続き『世界が見た福島原発災害』著書から、「第15章 校庭に原発が来た!」の紹介を6/22(月)22:00から始めます。
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