【どうでもいい9.11ペンタゴン陰謀論】
ここまで読んできた人なら、奥菜秀次の9.11ペンタゴン陰謀論のデバンキングの数々が、まったく話にならないカスみたいなものであることがわかったと思います。
実は奥菜秀次はほかにも……
陰謀【ペンタゴン消火作業の写真には、突入したのが航空機ではない証拠が写っていた】──真相【ペンタゴン消火作業の写真には、突入したのが航空機ではない証拠が写っていたと、陰謀論サイトが伝えた】
だの……
陰謀【ペンタゴンで残骸を回収する際、青いビニールの被いで隠されて運ばれたものがあった。なにを隠していたのか?】──真相【ペンタゴンで残骸を回収する際に、テントの青いビニールが運び込まれた】
だの……
陰謀【建物の突入部分の窓が割れていない】──真相【理由を知っているくせに説明しないだけ】
だの……
陰謀【ペンタゴンの衝突部分の損傷がおかしい】──真相【あまりにも単純なトリック】
だの……
陰謀【機が地面をこすったのに、地面に穴が開いていない】──真相【機が地面をこすっていないから、地面に穴が開くはずがない】
だの、非常にくだらない、非常につまらない、どうでもいいような9.11ペンタゴン陰謀論とデバンキングを10数ページにもわたって繰り広げています。もはや笑えるものがあります。
これはツインタワー陰謀論にも、WTC7陰謀論にも、シャンクスビル陰謀論にも同じことが言えるのですが、ペンタゴン陰謀論が事実であることを証明する、ほぼ100%の決定的な根拠が多くあるのです。
【機能しなかった対ミサイル迎撃システム】
1つ目。ペンタゴンは5つの極めて高性能な対ミサイル迎撃システムで保護されており、ペンタゴンに近づこうとするミサイルを破壊するように設計されています。
そのためミサイルは通常、通過することはできず、ましてや巨大なボーイング757が通過することなど不可能なのです。
それだというのに、対ミサイル迎撃システムが、なぜか2001年9月11日だけ機能しなかったのです……。
【なぜ西棟を狙ったのか?】
2つ目。ボーイング757をハイジャックしたテロリストは、なぜボーイング757を西棟に当てたのだ?というもの。
テロの目的が1人でも多くのペンタゴン職員を殺すことなら、ペンタゴンの屋根に突っ込んだほうが遥かに効果的です。さらに難易度も低い。
ペンタゴンの屋根の面積は29エーカーもあり、外すようなことは考えられません。それだというのに、なぜ高さわずか24メートルのペンタゴンの正面の1つを狙う必要があるのでしょうか?
ちなみにペンタゴンのテロで高官は1人も死なず、犠牲者の大半が民間人だったそうです。
殺害の主なターゲットはトップ高官だったはずであり、これでは最大どころか最少のダメージしか与えられない箇所をわざわざ狙ったことになります……。
【公開されない監視カメラ映像】
3つ目。ペンタゴン内やその周辺には84台もの監視カメラがあったのですが、カメラの映像はテロの数分後にFBIに押収されてしまったのです。
映像が公開されたのはなんとテロから半年も経ったあとで、それも静止画像がわずか5枚公開されただけでした。
挙句の果てにその画像には、肝心のボーイング757が映っていなかったのです……。
私はこれらの「明らかに不自然な点」を、奥菜秀次はどのようにデバンキングするのか楽しみに〈陰謀論の罠〉を読んだのですが、〈陰謀論の罠〉には前述の3つについては一文字も触れられていませんでした……。
【まとめ】
●奥菜秀次は重要な9.11ペンタゴン陰謀論をオミットし、重要でない9.11ペンタゴン陰謀論ばかりを論破して、「陰謀否定派の勝利」という印象操作をおこなっている。