オカルト伝説は事実である

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フォーク曲げは超能力ではなくトリックである

2024-08-27 10:19:26 | 超能力/怪奇現象

 
【超能力の誤解】
 「超常現象や陰謀は間違いなく存在する。しかし、誤解は解き、詐欺師の嘘は暴いていかなければならない」──これが私の基本スタンスです。

 今回は超能力にまつわる誤解の話をしたいと思います。

 スプーンを折ったり曲げたりする超能力パフォーマンスは、ユリ・ゲラーなどで死ぬほど見たことがあると思います。

 一方、フォークをグニャグニャに曲げる超能力パフォーマンスは、あまり見かけたことがないのではないでしょうか……?

【フォークをグニャグニャに曲げるパフォーマンス】

 今から20年ほど前、ビートたけしの〈TVタックル超常現象スペシャル〉に、40歳くらいの1人の男性が出演したことがあるのです(名前は忘れたのでA氏とします。また、「A氏は50代くらいの若さで他界した」という話をと学会の本で読んだ記憶があります)。

 そのA氏は何者なのかといいますと、フォークを曲げる不思議な力があるというのです。

 しかもユリ・ゲラーのように「ただ曲げる」というわけではありません。先端の部分まで、指で軽くこするだけでグニャグニャにしてしまうのです。

 パフォーマンス後のフォークは、もはや原型をとどめていませんでした。

【超能力論争】

 スタジオには大槻義彦、松尾貴史、崔洋一といった超常現象否定派もおり、A氏は彼らに「私がトリックを使っているかどうかは、ナポレオンズのお二人に解説していただいたほうが……」と言っていました。

 そしてふられたマジシャンのナポレオンズは、かすかに戸惑った様子でこう言いました。

 「これはトリックではない……」

 「我々できませんもん!」

 出演者のビートたけしとヒロミは「今までで1番すごい!」と絶賛し、松尾貴史も小さく拍手しながら「あー、すごいすごい」と、渋々認めていました。

 そのとき、超常現象肯定派の韮澤潤一郎が大槻義彦にこう言いました。

 「年貢の納め時」

 が、うまく切り返せない大槻義彦に代わって、崔洋一が次のような反論をしました。

 「彼はこのパフォーマンスが超能力だとは一言も言ってないんだから」

 この意見について韮澤潤一郎は、A氏にこうたずねました。

 「でも、超能力入ってるんでしょ?ちょっとは?」

 ビートたけし「ちょっとは?(笑)」

 ヒロミ「大さじ一杯?(笑)」

 最後に超常現象肯定派の秋山眞人が次のように締めくくりました。

 「硬いスプーンやフォークを人間の柔らかい指で曲げるというのは、ひじょぉぉぉに難しいことなんです」

 最終的にA氏のフォーク曲げは「超能力によるもの」と、全出演者陣が八割方認めざるをえないような形で放送は終了しました。

【A氏のフォーク曲げは超能力ではない】

 しかし、敵に塩を送るというわけではないのですが、A氏のフォーク曲げは超能力などではありません。

 かといって、A氏がトリックを使って世間をあざむいた詐欺師というわけでもありません。

 フォーク曲げのパフォーマンスは、ナポレオンズレベルのマジシャンには不可能なのかもしれませんが、メンタリストにとっては朝飯前のことです。

 さらにメンタリストはフォークをグニャグニャにするだけでなく、離れているところから念じるだけでグラスを割ることもできます。

 もちろんそれは超能力ではなく、物理学や動体力学を利用したものです。

 その理屈を知りながらフォークを曲げたり折ったりする人のことをメンタリストといい、理屈を知らずに自己流でできてしまう人のことを「シャットアイ」というそうです。

 おそらくA氏はシャットアイだったのだと思われます。

【参考資料】

 苫米地英人、メンタリストDaiGo〈“脱洗脳”〉

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