*** june typhoon tokyo ***

FC東京×川崎@味スタ

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FC東京 0(0-4、0-3)7 川崎 
 
 30000人超のスタジアムで、公開処刑か。
 多摩川クラシコと銘打ったライバル対決も、もはやその名前すら掲げることが情けなくなる一戦となってしまった。ブラジルDay企画として行なわれた、ハーフタイムでの陽気なサンバ隊のゲームを盛り上げてくれる演奏も、東京サポーターにとっては、場違いなものに感じてしまったはずだ。それほどの酷いゲーム。
 前半の序盤は両者とも主導権を奪えず、なかなかシュートに持っていけない。東京から見て右サイドにボールが集まる傾向があり、時折左サイドの鈴木規あたりへと展開するも上手く連動せず、ジリジリとフラストレーションがたまる展開。だが、川崎が徐々にスピードを活かした攻撃をしかけてくると、DF陣がズルズルと下がり始める。シュートの正確性がそれほどなく助かっていたが、25分にあっけにとられるように鄭大世(チョン・テセ)のミドル・シュートが決まると、前半は鄭大世によるゴール・ショウと化し、FC東京はそれをただお膳立てするに過ぎない存在へと成り下がっていた。
 東京はリチェーリ、赤嶺が全く活きない。リチェーリのスピードを武器に突破を図るスタイル、泥臭く前へと突っ込んでいく赤嶺の姿は、ほとんど見ることが出来なかった。中盤がしっかりしていないため、その2人を活かすパスも生まれない。案の定、ルーカスが強引に中央から突破を図るも結局最後の段階でクリアされ、シュートに至らない。前半34分に早々とリチェーリが石川と交代。ユニフォームを脱ぎ捨てる姿は、怒りにも感じられた。

 後半は、伊野波に代えて平山を投入。後半29分には金沢に代えて栗澤。だが、選手投入ももはやカンフル剤にもなりえない。交代選手の是非は別にして、相手選手に当たっていかず後退するばかりのディフェンス、ハイボールやバウンド・ボールに対してアグレッシヴに競ろうとしない、ゴール前でもシュートを選択しない攻撃……川崎との実力差を考慮したとしても、あまりにもふがいない。後半には、ハットトリックの鄭大世が、イエローカードをもらっているとはいえ中村憲剛が、「お疲れさん」とばかりにお役御免でベンチへ退く。川崎のナビスコ杯への向けての、格好のスパーリングとなってしまった。
 後半30分近くまでは何とか失点を免れていたものの、ジュニーニョのスピードについていけないディフェンスを尻目に、マギヌンが胸トラップで身体ごとのゴールを決めると、寺田、ジュニーニョの独走ゴール……磐田戦をも上回る7失点という失態だ。

 伊野波がミスばかりで全く使えないこと、塩田の飛び出しやポジショニング、スピードについていけない茂庭のディフェンス……細かいところでは多く問題点はあるが、それ以上にこのチームがいつも抱えていて一向に解決されない問題、攻めの姿勢とプライドが全く感じられない試合となってしまった。  
 前半は気を吐いたルーカスも後半には足がパッタリと止まる。執拗に執念を見せたのは今野くらいだが、その今野にしてもプレイとしては評価を与えるものだったとは言い難い。途中出場の石川、平山も特にアクセントともならず。

 毎回腹が立つのは、ゴール裏の応援団。10分以上同じチャントの連続や失点するとシュンとなってしまう精神力。一喜一憂してしまうのはある程度仕方がないが、応援というのはピンチの時や劣勢の時にこそ真価が発揮されるものだと思う。落ち込みそうな時に励ましてこそなのだ。今日の試合に限っては、途中から応援を放棄したのかもしれないが、それはふがいなさに抗議する意味で次の試合からやればいいことであって、その試合に限ってはブーイングや叱咤でもいいからやっていくべきなのではないか。調子がいい時は盛り上がるが、失点するたびに落胆したままで何も行動を起こさない応援団なら、もはや応援団の質をなしてない。

Photo 終盤、シーンとしている東京ゴール裏とは対照的に盛り上がりも絶好調な川崎ゴール裏。その川崎ゴール裏から、なんと東京の応援の“バモバモス東京~”という声が聞こえてくるではないか。それに対してブーイングするでもなく無反応な、もはや魂をとられている東京サポーター。屈辱的なコールに傍観者としてしかなりえず……。クラシコと呼ぶにはあまりにもふがいない。

 終わったことは仕方ない。仕方ないがこの痛手、傷は相当深く、容易に癒すことは出来ない。
今は、この試合を肝に銘じて、結果というより気迫、気概が感じられる試合を、最終節まで続けるしかないということだ。


◇◇◇

≪スターティングイレヴン≫
GK 22 塩田仁史
DF 25 徳永悠平
DF 08 藤山竜仁
DF 02 茂庭照幸
DF 17 金沢浄(後半29分、→ 栗澤 )
MF 35 リチェーリ(前半34分、→ 石川)
MF 19 伊野波雅彦(後半0分、→ 平山)
MF 06 今野泰幸
MF 15 鈴木規郎
FW 24 赤嶺真吾
FW 09 ルーカス

≪SUB≫
GK 01 土肥洋一
DF 04 八田康介
MF 07 浅利悟
MF 18 石川直宏
MF 20 川口信男
MF 27 栗澤僚一
FW 13 平山相太

◇◇◇

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少なくとも今日の試合に限っては、東京には魂のある戦いなどはなかったな。

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