*** june typhoon tokyo ***

都高島 vs 都板橋 @江戸川区球場【東東京大会】


 緊張感張り詰める投手戦を制して、高島が5回戦進出。

 都立東、都立目黒に勝利した都立高島と都立の実力校・城東を下したことで注目されている都立板橋との一戦は、最少得点差で高島が競り勝ち、16強を決めた。
 
 板橋は二日連続登板を避け、エース左腕の黒岩を控えにし、先発は同じく左腕の長谷。スピードはないものの左横手の変則フォームで、球の出どころが見にくいタイプ。一方、高島は2戦連続で藤本が投げてきたが、この日はエースの高橋が今大会初先発。その両投手の立ち上がりに関心が注がれた。
  
 初回は三者凡退に抑えた板橋・長谷だったが、2回に峯岸のライトへの飛球が二塁打に。続く馬場は犠打を試みるが、小フライとなり長谷がダイビングキャッチし、すかさず二塁へ送球。飛び出した二塁走者がアウトとなりダブルプレー。チャンスは潰えたかにみえた。だが、岡元のライト後方に飛球が三塁打となり、再びピンチに。多少動揺があったか、長谷は高橋、石田に連続四球を与えて、二死満塁に。次の谷が三遊間への内野安打を放って、高島が先制した。
 
 その後は両者ともランナーを出すものの失点は許さずという緊張感ある展開。高島は送りバント失敗や走塁ミスなど記録に残らない些細なエラーが散見されたこともあり、試合の主導権を引き寄せるまでにはいかないなかで、エースの高橋が好投。テンポよくストレートとスライダーを投げ込み、板橋の反撃を許さない。
 
 8回表、板橋は1失点と好投していた長谷に代えて、エース・黒岩をマウンドへ。先頭の峯岸へ死球を与えて心配されたが、馬場のバントを2塁で刺してアウトを獲ると、岡元、高橋と連続三振。9回も三者凡退に抑えて、最終回の味方の攻撃を待つことに。
 9回裏、板橋は一死から藤本が四球で出塁。黒岩倒れた後に小林がレフト前ヒットを放ち、同点、逆転のランナーを塁上に送ったが、最後の打者がレフトフライに倒れて試合終了。高島がエース・高橋の完封で接戦をものにした。

 板橋は長谷が1失点のみと予想以上の好投。惜しむらくは2回のライトの後方の打球への守備(その後ライトは守備交代している)だったか。総合力では高島が上だったが、高島も送りバントをことごとくフェアグラウンドへ決められず、ライナーの打球に飛び出してアウトになるなど細かいところで粗さが目立った形。それでも蒸し暑いなか、気力溢れるプレーを展開。ロースコアながら見どころの少なくない試合となった。

◇◇◇

【第101回全国高等学校野球選手権大会 東東京大会 4回戦】

2019年7月18日(木) 12:06試合開始 14:14終了 江戸川区球場
入場者数 -,---人
球審 土橋 / 塁審 宇佐美、柳田、小宮

都高島 010 000 000 1
都板橋 000 000 000 0

≪バッテリー≫
(高):高橋ー峯岸
(板):長谷、黒岩ー本宮

勝:(高)高橋
敗:(板)長谷

本塁打:


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