J2での首位攻防戦。湘南新宿ラインに乗って平塚へ。平塚競技場へ着くと、アルプちゃん（松本市のマスコットキャラクター）に遭遇。屋台でローストビーフ丼を買って食らったのち、スタンドへ。
J2の首位攻防戦、とは書いたものの、首位を走る湘南と2位の松本山雅との勝点差は15。首位を揺るがすという差ではなく、それは試合にも表われていた。
松本はサビアと船山をワイドに開かせてカウンターから湘南ゴールを目指したが、カウンターでのボールを奪う位置が低いこともあって、ボールを持って前線へドリブルで運ぼうとするも、すぐに湘南の選手たちに囲まれてしまってシュートまで持ち込めない。村山からサビアへのボールもなかなか収められず、湘南の時間が続いた。
前半10分過ぎ、湘南のCKから永木がニアに蹴ったボールに遠藤が飛び込んでヘディング。これがゴールマウスに吸い込まれて、湘南が先制。印象ではボール支配率も湘南：松本＝6：4くらいで、先制された松本は非常に厳しい展開だったが、失点から10分経たないうちに、エリア外からのFKを岩上が湘南DFの数が少ないファーへ送ると、これを多々良がヘディングで大きく中へ折り返す。そこへ高さを活かして犬飼がヘディングを叩き込んで同点に。結果的に失点直後に追いついたことで、アウェイでの勝ち点1を獲得することが出来た。
後半も湘南のペース。ミドルを含めて松本ゴールへ迫るが、枠を捉えられず。一方、松本はサビアに代えて山本を投入。前線のターゲットを山本とすると、空中戦では高い確率で競り勝つものの、そのセカンドボールをスムーズに収めることが出来ず、なかなか攻撃へ転じられず。攻める湘南、守る松本という図式……といえば聞こえはいいが、湘南は高いリスクを掛けてカウンターを食らって失点することを避け、松本も攻勢をかけるにも効果的な交代のピースがなく、選手交代によってバランスを崩してしまうよりはこの状態を維持しながら、少ないカウンターやセットプレイで勝機を見出すというスタンスだったようで、交代枠を使い切ることなく、最低でも勝ち点を持ち帰ることに終始したようだ。
来季J1の舞台で戦うという意味では、湘南も松本ももう一つという感じだったが、ともに勝ち点を得て、昇格への階段を一つ上がったという結果に。2009年から2011年にわたり、湘南を率いていた反町監督と曹貴裁“コーチ”という師弟対決は、策士同士の化かし合いという要素を含みながらも互いの力を惜しまず戦ってのドロー。それぞれさらなる高みへの課題も感じた一戦となった。
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≪J2 第30節≫
【日時】2014/09/06 19:04
【会場】Shonan BMWスタジアム平塚
【観衆】13,049人
【天候】曇
【気温】27.0度
【湿度】84％
【審判】（主審）家本政明（副審）清野裕介、佐藤裕一
【結果】
湘南 1（1-1、0-0）1 松本
【得点】
（湘）：遠藤（11分）
（松）：犬飼（18分）
【松本メンバー】
GK 21 村山智彦
DF 23 多々良敦斗
DF 13 犬飼智也
DF 04 飯田真輝
DF 03 田中隼磨
MF 06 岩沼俊介
MF 15 岩間雄大
MF 08 岩上祐三
MF 11 喜山康平
FW 10 船山貴之
FW 09 サビア → FW 20 山本大貴（67分）
GK 25 白井裕人
DF 02 大久保裕樹
DF 16 鐡戸裕史
MF 17 ユン・ソンヨル
MF 27 飯尾竜太朗
MF 34 椎名伸志
監督 反町康治
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