日本シリーズへの出場権をかけたクライマックスシリーズのファイナルステージ第1戦は、効果的に加点した中日の勝利。安定感ある継投策で逃げ切った。
中日は3回表、大島のタイムリーで先制。その後、4回裏、一死1、2塁から高橋由伸がセンター前へタイムリー。坂本が返って同点とする。6回表は二死1、2塁から平田がレフトへタイムリー2塁打で勝ち越し。9回表には、巨人の山口から谷繁がレフト線へのヒット。高橋由伸がクッションを誤ったこともあり、タイムリー2塁打に。最後は山井が抑えた。中日の先発・大野が6回途中まで1失点。巨人・内海も6回まで2失点と及第点ではあったが、得点機で平田へのチェンジアップが高めにいったのが悔やまれる。
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巨人×中日
CS 1回戦 東京ドーム（18:00～）
中日 001 001 001 3
巨人 000 100 000 1
【勝】
（中）：大野（1勝0敗0S）
【敗】
（巨）：内海（0勝1敗0S）
【Ｓ】
（中）：山井（0勝0敗1S）
【バッテリー】
（中）：大野、田島、浅尾、山井－谷繁
（巨）：内海、福田、マシソン、山口－阿部
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この日の内海は悪い内海。変化球があまり入らず、常にボール先行という苦しいピッチングだった。同様に、中日・大野も緊張感からか手元が狂うボールも何球かあったが、巨人は好機にあと一本が出ずに後手に回ったことが敗因。
村田が打撃、守備両面でガチガチだった。8回の和田の打球を横っ飛びして捕ったのちボールが手につかず投げられなかったのはまだ仕方ないが、9回の松井のサード前ボテボテをバウンドを合わせ損ねてグラブから弾いた（結果は内野安打）のは、一歩目が動いてない証拠。打撃でも初回の二死2、3塁の好機にファウルで粘りはしたが、ワンバウンドのボールを振って三振。今後、ブレーキにならなければいいが……それが心配。
あとは、巨人で言えば亀井。左の大野とわかっていながら亀井を使ったのは好調からと思ったが、打席を見る限り、あまりそうは思えなかった。内海から福田へスイッチする際には矢野を下げたが、6回に三振を喫したとはいえ、その前のレフトライナーなど当たりとしては悪くなかったから、もったいなかった気がする。
これでアドバンテージを含めて1勝1敗のタイ。巨人はこれからだが、最後にクライマックスシリーズでずっと（約60打席）ヒットを打っていなかった谷繁に打たれたのはまずかった。これで調子がガラッと変わらなければいいが……。
中日は最後に岩瀬を登板させなかった。田島、浅尾と好リレーが続いたが、回の途中からやイニングを跨いでの登板が多い。このあたりは付け入るところでもある。いくら安定感ある中継ぎ抑えとはいえ、短期間での必要以上の登板過多は終盤にかなり負担になるはず。巨人はそのあたりを攻めていきたい。
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オレンジの応援ボードが振られるスタジアム。
7回にはライトスタンドにビッグフラッグ登場。
試合終了。中日が初戦を制す。
