「これからどうする?」っていうと「修正する」ていう。
「ポイントは?」っていうと「決定力を高める」っていう。
「もう負けない?」っていうと「もう負けない」っていう。
そうして、あとでやっぱり負けて、
「どうしてこうなった?」っていうと「内容は悪くなかった」っていう。
こだまでしょうか、いいえ、FC東京です。
ホームでの第1戦は2-1で逆転勝利したものの、アウェイでの第2戦は、確かに難しい戦いではあるが、引き分け以上で決勝進出というなかで、大前にハットトリックを決められ惨敗という結果に。おまけに森重の一発レッド退場つき(リーグに持ち越される模様)。
シュート数は上回り(FC東京11、清水7)、チャンスも作れていたが、同じような結果の繰り返しでは、その内容も次に活きない。監督、選手、サポーター、誰もが我慢の時期に来ているようだ。一番の原因は、“これ”が東京という得意の形を持っていないこと。たとえば、ある程度固定されたスタメンだったり、攻撃の形だったり。“これ”をやり切って結果がついてこなければ仕方がないというものがないことだ。その時の結果に一喜一憂し、磐石の土台を作ってないこと。これが最大の原因。
これからは、結果が常に求められる時期になる。そのため、一試合ごとに批判や賛同が目まぐるしく飛び交うだろう。だが、それに惑わされず、勝つためには何をするべきなのかをしっかりチーム全体で把握し、その決め事を90分間やり切って終わることが大切だ。
ポジティヴに考えれば、ナビスコ敗退、すでに天皇杯も敗退しており、残るはリーグ戦1本となった。そういう意味では、残留へ向けて、上位へ向けて、リーグ戦を1試合ごと、目の前の試合に集中して戦っていけばいい。
長期離脱していた平山も復帰した。今後、離脱していた選手も復帰するだろう。エジミウソン、ヴチチェヴィッチも徐々にチームにフィットしそうな気配は見せている。これからは、結果にばかりとらわれ、迷い、不安定なまま次に進むことが一番の敵だ。
とはいえ、今後のリーグ戦は難しい相手ばかり。いや、昨年J2にいたFC東京にとっては、簡単な相手などどこにもないのだ。気を抜かずに、次のアウェイ、セレッソ大阪戦へ臨んでもらいたい。
◇◇◇
<J1 ナビスコ杯 準決勝第2戦>
2012/10/13 アウトソーシングスタジアム日本平
清水 3(1-0、2-0)0 FC東京
【得点】
(清):大前(26分)、大前(63分)、大前(PK、90+6分)
【退場】
(東):森重(90+6分)
観衆:12,155人
天候:晴、弱風
気温:22.6度
≪MEMBER≫
GK 01 塩田仁史
DF 33 椋原健太
DF 02 徳永悠平
DF 03 森重真人
DF 16 丸山祐市
MF 07 米本拓司 → FW 13 平山相太(69分)
MF 08 長谷川アーリアジャスール
MF 18 石川直宏 → FW 11 渡邉千真(90分)
MF 10 梶山陽平
MF 49 ルーカス
FW 09 エジミウソン → MF 32 ネマニャ・ヴィチチェヴィッチ(58分)
GK 31 常澤聡
DF 14 中村北斗
DF 30 チャン・ヒョンス
MF 37 橋本拳人
監督 ランコ・ポポヴィッチ
◇◇◇
3点目に繋がった森重のファール。
確かにファールはとられても仕方ないかもしれないが、一発レッドは少々厳しい。
しかも、厳密に言えば、対象となるプレーはエリアの外だ。
レフェリーの判定を含めての試合コントロールが大切なのはもちろんで、判定が異なったからといってゲームの本質は変わらない。
だが、それにしても、等々力での川崎戦でもそうだったが、主審・扇谷とは相性が悪い印象しかない。
◇◇◇
フランスに1-0で勝利した日本代表。試合終了間際に香川のゴールで勝ったけれど、そのゴールまでの道程は、
フランスCK→高橋クリア→今野ドリブル&パス→長友クロス→香川ゴール
という、FC東京ラインが活躍したのにな。(笑)
権田、高橋も、まさか代表から帰ってきたら、天皇杯もナビスコも終わってたなんて、まさか思ってなかっただろうに……。
◇◇◇