「雨女」の噂どおり、東京に何十年ぶりかの大雨を降らせたアンジェラ。
約14000人の座席がほぼ満杯でした。
何でも、ピアノの弾き語りというのは武道館史上初らしい。
ステージが2つ設けられていて、その移動の際には、
「メリクリあけおめ」といいながら、握手&タッチ。
紅白出場のことが、地元の「徳島新聞」の一面に載ったとのこと。
阪神・井川のヤンキース入団の隣に記事があったと。
社会面には、「紅白出場を喜ぶ親類・近所の人たち」という見出しで、本当に親類たちが騒いでいる写真が載ったとのこと。
紅白出場に徳島出身は初めてか…と思ったら、ディック・ミネがいた。
でも、ディック・ミネ、アンジェラ・アキ…名前が似ている語感だなーと。
(だがディック・ミネはハーフではなかったけど…とのこと)
歌の宅配便は“ほのかさん”の幼なじみに大げさにこの年末か正月告白しようと思う…というメールに続いての、
「大げさに「愛してる」」
新曲「桜色」では、武道館の客席が左右に揺れる桃色の布で一面に。
ワシントンDCでの辛いことなどの青春を歌った曲。
最後には、涙…。
◇◇◇
遅咲きの桜、武道館に咲き誇る。
合成着色料一切なし。天然素材を活かしきる術を知っている、それがアンジェラのステージだ。
武道館にピアノ2台。2台といっても、メインステージとサブステージに1台ずつということで、実質的に、彼女の叩く鍵盤と彼女の声だけで武道館を包むことになる。
非常に緊張した面持ちではあったが、“メル友”のジャニス・イアンから励ましを受けたとのことで、自分の表現したいようにしようという覚悟が決まっていたのか、ジャニスの曲に独自の日本語詞をつけた「Will You Dance」を演じきってからは、彼女の心情豊かなヴォーカルがよどみなく武道館の空気を暖めていた気がした。
2003年、武道館で観た椎名林檎のライヴに感銘を受け、まだデビューもせず無名であった頃、「あと3年のうちに武道館!」と書いた紙をドアに貼って過ごしてきたという彼女。その紙を武道館の楽屋に貼って、本番を迎えたという。
観客の「ギリギリセーフ!」に「ほんと、そうだよー!」と笑って応えていたが、
「夢を信じていけば、必ず叶う」ということを体現してみせた瞬間だった。
それを、武道館の1万4000人の人と一緒に迎えたということは、彼女にとってこれ以上ない快感であり、感激であり、感動であっただろう。
ワシントンDCでの失恋、もがいても前へ進めない時期も、今考えれば青春という大切な時間だったということを歌った新曲「桜色」では、事前にアンジェラが1人ずつ座席に用意した封筒に入っていた、桜色のメッセージ、サイン入りの布を観客が左右に振る、アンジェラにとって至福の瞬間に。
ただ、まだスタートしたばかりの遅咲きの29歳。
この桜色をバラ色に変える日をこの先に必ず迎えるべく、自身の築いたスタイルで突き進んでいって欲しいと、切に感じたライヴだった。
ライヴが終わり、外に出ると相変わらず強い大雨。
雨宿り…と表現するにはもったいないほどの2時間強を過ごさせてもらった。
そして、大雨に濡れながら帰途に着くが、多くの人の心には晴れやかな桜色で満たされていたことだろう。
◇◇◇
それにしても、楽器が弾けるのっていいねぇ。
自分もそうできればなぁと思うけど、実行に移せぬまままた怠惰な生活に戻っていくんだな、これが。
アンジェラのように貼り紙貼るかな。
とりあえず、
「10キロ減量」
とでも。(爆)
◇◇◇
<SET LIST>
01 Rain
02 Will You Dance
03 ハレルヤ
04 Kiss Me Good-bay
05 Livin' On A Prayer~We Are The Champion~We Will Rock You~We Are The Champion
06 On and On
07 心の戦士
08 大袈裟に「愛してる」
09 宇宙
10 愛するもの
11 赤とんぼ~Home
12 桜色 (NEW SONG)
13 奇跡
14 Music
≪ENCORE≫
15 Train Train (ブルーハーツ)
16 This Love
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