ぐりーんな若き貧しき絵描きさん 観るたびに可愛く思えてきて
見慣れるってコワイ?
実年齢の3分の1ぐらいも若い絵描きさんを演じて
髪型がイマイチは初日からかわらないけれど
お腹すかしたポーズが可愛いから? カフェで看板だからって叱られちゃう表情が
しょぼんってポーズだったり 飲んだくれのおじさんとのやりとりが可愛いから
千秋楽は おじさんのアブサンを飲みたいって仕草したとき
おじさんがグラスをわざとずらしたりされながらも グラスをうばいとり飲んじゃう絵描きさん
強いお酒を一気にあおったあとの表情がなんとも
何語かわからないフランス語 シルブプレしか聴き取れないわ
Julieは 指をくわえたり 爪をかむ仕草だったりしながら 若き貧しき絵描きさんに扮して
幕があがった瞬間 髪型とまぁるいかーぶを包み込んでるぐりーんな衣装だけみたら えぇ~だけど
指先や 細かな仕草に こんなふうなふっくらな若い絵描きさんもいるかしらなんて思えてきて
あんまりまじかで鑑賞していないからJulieマジックの威力かしら
若き絵描きさんと スランプでマンガが描けていないおじさんを 行ったりきたりしているうちに
役柄が しっかりJulieに染み込んできたのかな
雨の中 カッパ着てお父さんな心配するゆうじさん
頭につけたサーチライトも手に持ってる懐中電灯も つけたり消したりしながら
そんな瞬間も 客席のキノコを捜しながら
三河屋ののぶちゃんと師匠と あれやこれやしながら
そんなときのゆうじさん 甘えた言い方がおじさんじゃなく青年のようで
師匠が ほんとうのことを言えず そんな表情も可笑しくて
見送りスーツのゆうじさん
さなちゃんに からかわれるときの表情がなんとも 可笑しくて でも可愛くて
ソファーの肘掛けから転げるゆうじさん スリッパが片方ぬげてとんじゃったりしながら
毎回 その場面 楽しそうに演じて
さなちゃんのお母さんが 電話口にでないっていうときの しょぼんな姿が Julieならでは
さなちゃんと一緒に ♪生きるってなんだか へんてこ~
歌っているけど さなちゃんに語りかけて
♪でも ちょっぴり 思うのさ~ ちょっぴりに力がこもっているゆうじさん
♪生意気で 意地っ張りな 君が~ いじっぱりにいっぱい力がこもって
♪ほんとうの娘ならよかったのに 涙声になって
そんなJulieに まっすぐみつめられるさなちゃん
次のセリフ じゃあって言葉が
いつもより 間がいっぱいあって その瞬間 さなちゃんも ほんとうのお父さんならって気持ちだったかな
初めての共演 ふたりして 20公演乗り切って
ふたりで最後の場面
最後のゆうじさんの言葉も
さなちゃんのお母さんから電話
ゆうじさんの 逸るこころが足元に 全身に
最後の信じろよって言葉 かっこつけたくせして
会いに行くときは あんな格好で
お着替えの場面
久世さんのセンセイの鞄で 1枚づつ脱いでいく場面でいっぱい笑わせてもらったけれど
毎回 のぶちゃんが三河屋の前掛けをあてようとして ゆうじさん それはって 毎回いやいやして
20公演目 とうとう 左手を あげて お相撲さん仕草などして
もちろん 会場にいるひと 待ってましたって 拍手して
鯉の模様のアロハ着て 猫背の猫みたいな歩き方するゆうじさん
あれっていつからだったっけ ご本人は すごく楽しそうにして
見送りスーツのゆうじさん スリッパから白い靴を履いてJulieにへんしん
前日はまっすぐな方向で
翌日は 斜め方向で
足も手も いっぱいいっぱい使って歌う お嬢さんお手上げだ
この場面は お芝居っていうより Julieのコンサートな瞬間
あのフリやこのフリ Julieの指先やら 足の動き
今までのあれやこれやを組み合わせながら
壁側のほうを向きながら 手も差し出しながら
こっちの方向だったっけ ちょびっと足元が 宙にういたりしながら
やっぱり Julieじゃんって決めてくれました
1回目の幕が下りて
次に幕が上がるまえに スタンディングして
2回目のカーテンコール
Julieの手の仕草で もうこれでおしまいって 拍手がぴたっと止んだ瞬間
最後に ジュリー じゅりぃ~
紀伊國屋サザンシアター 千秋楽の締め
3人の役者さんたちの息もぴったり
Julieも自然体で演じて 歌声は 毎回ほれぼれ
みかんちゃんの歌声も素敵でした 九州の方言も耳に心地よくて いいお芝居でした