jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

Bitter chocolate Sweet chocolate

2005年02月14日 | 生活
どんなに「興味ないね」とカッコつけてても
男の子として意識しないわけにはいかないのがヴァレンタインデー。

結婚してからというもの
いや、実際にはそのずっとずっと前から
いわゆるチョコレートで愛の告白なんてのに縁の無い人生を歩んできた僕にとって
2月14日は特別な日でも何でもなくて(強がりとかじゃなくてマジで 笑)
いわゆる義理チョコというのをいくつかありがたくいただいて
「お返し何にしよう」と3月14日までの1ヶ月間悩むためのきっかけの日(爆)

とはいえ、中学生くらいまでは
好きな子から貰った義理チョコを後生大事にしまっておいてダメにするという
一昔前の学園ドラマでもやらないような恥ずかしい事もしていたわけで(笑)
それでも高校生になって現実というものが理解できるようになると
そんな乙女チックなヴァレンタインデーも卒業したのでした。

職場では朝から気合の入ったパッケージが飛び交う
上司の奥さんから2個、OLさまから1個、取引先から1個。
それが今年の会社関係の全てそれ以上も以下もない毎年おなじみの顔ぶれ。
で、家に帰って一つづつ包みを開け
嫁さんと一緒に値段の推測とお返しの予算設定をするのも毎年の恒例。

全く無駄だよな。
感情の無いカタチだけの行事はいい加減やめにしないかな。
その方が女性だって楽でしょう?
顔も見たくない部長のために休日返上してチョコレート買うのイヤじゃないのかな?

なんて事考えながら口に運ぶチョコレートが甘いはずもなく…


一方、同じ義理でも
何らかの感情が存在するとそれは突然輝きを増す。
値段とか詮索することなく単純に「嬉しい!」「ありがとう!」と喜べる。
「お礼何にしようかな♪」と1ヶ月間をワクワクしながら過ごせる(笑)

今年はそんなワクワク系義理チョコが3個も!
一つはBLOG関係の友人から
一つはサッカークラブ繋がりの友人から
このニつのトモチョコ(お友達チョコの意)は無条件に嬉しくて
もうスキップしながら部屋の中ぐるぐる回っちゃうくらい(笑)
あぁ、僕って本当におめでたい性格だわ(爆)

そして残る一つはというと嫁さんからの義理チョコ(笑)

土曜日の夜、娘達が寝静まった頃
嫁さんはおもむろに冷蔵庫から大きな包みを取り出して
「ハイ、ちょっと早いけどヴァレンタイン」と机の上に包みを置いた。

早速開けてみると大きなチョコレートケーキが丸々一つ。
「うわぁ!ありがとう!」
「いえ、どういたしまして。」
「すごいなぁ、ありがとう!後でゆっくりいただきます」
「え?今食べてみたくなれへん?」

あはん。
そういうことかぁ…了解。

「んじゃ、食べようか。お皿2枚持ってきて」
「うん!」
嬉々として台所に走って行く嫁さんが可愛い(爆)

「これな、テレビでやってて美味しそうやったから…」
ケーキを切り分けながら嫁さんは続ける
「ネットで頼んでみてんけどな、14日とか混みそうやから早めに送ってもらうようにしてん」

ネットで注文するのに混んでて遅れるなんて事があるのかどうかわからないけれど(笑)
ま、嬉しそうに食べてるからそれでいいか。
笑顔でチョコレートケーキを口に運ぶ嫁さんを眺めながら僕は言った。
「大きな義理チョコありがとね」
「あはははは」
「…て、マジで義理チョコなん?」
「あははははは」

嘘でもいいから否定してくれ。

大きなチョコレートケーキが少しだけ苦くなったような気がした(笑)