原っぱ夕景

最近いろんな事が妙に懐かしくなった昭和生まれのおっさんの埒もない独り言にお付き合い下さい。

まんが時々小説

2022-03-06 07:18:41 | 日記
まいど!にゃんこふです。
まんが?好きですよ〜最近は買って読む事もまくなりましたが。それでもお気に入りはちゃんと本棚に並んでます。あ、まんがの話はまた改めて。

年に何度か読み返す小説が何冊かあります。いえいえ「人生とは何ぞや」的な難しいものじゃありません。
その紹介になりますが、あくまで個人的感想であり、書評ではありませんので、その辺はご理解下さい。

まずは隆 慶一郎先生の「一夢庵風流記」。

コミックスやパチンコ台(笑)でお馴染み「花の慶次」の原作ともなった小説です。
実在した人物であり、加賀百万石の祖 前田利家の甥だった前田利益(慶次郎)が主人公。

現存する資料は僅かながら、残されたエピソードの数々は痛快そのもの。そこに池田先生の独自の世界観が加味されて、胸躍る物語が形成されています。

私は時代小説もよく読むのですが、信長、秀吉、家康と言った有名どころが主人公となる小説よりも、歴史的にはあまりスポットが当たらなかった人間たちが活躍する様な話が好きです。
きっとそんな人物の方が自由度が高く、物語の主人公として魅力的なんだと思います。一昨年の大河の光秀なんかもそうですね。
もちろん先に挙げた戦国を代表する3人も充分魅力的ですが。

随分前ですが、歴史(時代)小説や戦国武将に関するとあるサイトに行った時の事。
そこは色んな歴史小説に登場する武将の人物像や戦略を話題に盛り上がってました。
色々と興味深いコメントも多く、私も前田慶次についての書込みをしました。
すると…
「あ、また花慶バカが来ちゃったよ、勘弁して」
このコメントした人は常連で発言力もあるらしく、他にも追従する人が続出…
「はいはい、ここはお子様立入禁止ですよ」
「フィクション好きならマンガ読んでなさい」
など、結構ひどい言われようでした。

花慶バカ?フィクション=マンガ?
彼らがあのサイトで取り上げて盛り上がってたいくつかの歴史小説、言わせてもらえばあれだって歴史的事実を軸としたフィクションじゃないの?
それ以前に、歴史的事実だけを繋ぎ合わせただけじゃ小説としては成立せんでしょ。

フィクション上等!エンターテイメント大いに結構!こちとら知的好奇心とやらを満たす小難しい話に費やす銭も余裕もないんじゃあ!
あ、いかん、思い出したら熱くなってしまいました。

著者の隆慶一郎先生は、元は映画やテレビドラマの脚本家をされていた方。
個人的な印象ですが、作品を読むと活字が容易に映像変換できるのは、そのせいかも知れませんね。

隆先生は遅咲きと評されるように、作品数は多くはありません。
おすすめはデビュー作「吉原御免状」「鬼麿斬人剣」「影武者徳川家康」「捨て童子 松平忠輝」そして遺作で未完の「花と火の帝」。
どの作品も本当に面白くて、「影武者徳川家康」や「捨て童子 松平忠輝」なんて結構な長編なんですが、一気に読んでしまった記憶があります。
あ、このニ作品も「花の慶次」同様にコミカライズされてますので、活字がどうも…という方は是非。

ここに挙げた作品は「花と火の帝」以外、映像化されてますが、感想は控えておきます。
個人的にはやっぱり「一夢庵風流記」「花の慶次」の実写映像化を熱烈希望!
虎皮の陣羽織に皆朱の豪槍を振り回し、愛馬松風の背で雄叫びを上げて戦場を疾駆する…そんな慶次の姿を、できれば大スクリーンで!!

ただ映像化に関しては、既存の実写化の多くがそうだったようにキャスト次第で賛否両論になるでしょうね。慶次役には私も意中の俳優さんがいますが、ここでは伏せておきます(笑)

「一夢庵風流記」は、戦国という激動の時代を時には鬼神の如く、また時には涼やかな風のように駆け抜けた前田慶次という「いくさ人」の活躍を描いた時代活劇です。
コロナで鬱々とした気分も慶次がきっと吹き飛ばしてくれると思います、ぜひご一読を。


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