原っぱ夕景

最近いろんな事が妙に懐かしくなった昭和生まれのおっさんの埒もない独り言にお付き合い下さい。

暗闇でドキドキ その⑨ THE ROCKY HORROR PICTURE SHOW

2022-05-15 21:16:00 | 日記
まいど!にゃんこふです。

さ〜て、いよいよ念願の「ロッキーホラーショー」のサントラ盤の入手が間近となりました。
と、その前にちょいと訂正を。
今まで記事のタイトル並びに記事中において「ロッキーホラーショー」の英語表記を「The Rocky Horror Picture Show」と小文字混じりにしてきましたが、本来は「THE ROCKY HORROR PICTURE SHOW」と大文字での表記でした。何度も繰り返して観てきたのになんで間違ったのかな。いや〜思い込みって怖いな〜。

渋谷の「SUMIYA(すみや)」で「ロッキーホラーショー」のサントラ盤の取り寄せを依頼してからは、毎日毎日郵便受けをドキドキしながらチェックするのが日課となりました。こんなに郵便受けが気になったのって、中学生の頃に文通してた時以来でしたね(笑)

文通とかペンフレンドなんて、もはや死語ですが、文通ってみんな普通にやってたんですよ。今のメールやツイッター、LINEみたいな位置付けかな。
時間はかかりますが、知らない土地の知らない異性と交流する手段なんて文通しかなかったですから。
相手の情報源は、雑誌の文通欄(!)のコーナー。趣味や好きなタレント、スポーツ、作家などなど、色んなカテゴリーから選ぶ事ができました。

私の場合、「中一コース」か「中一時代」だったと思います。
もちろん、こちらから文通希望の手紙を書いても断られたり、返信がなかったりする事も多いんですが、上手くいくと楽しい文通ライフが始まります。

私は、今でもそうなんですが、字が下手っぴいなんです。文章書くのは得意な方だったので、手紙を書く事は苦にはならなかったんですが、字がね…。
断られたパターンは字が原因だったかも知れません。
まだワープロなんか影も形もない時代でしたからね。一通の手紙を書くにも時間をかけて丁寧に書いたもんです。でも、字の下手さは特に改善もされませんでした(笑)

使用する便箋や封筒も気を使いました。
茶封筒に縦書きの普通の便箋じゃ、なんかカッコ悪いと思ったんでしょうね。
それで当時出始めてたキャラクターもの…スヌー○ーとかミッ○ーとか考えたんですが、買うのが恥ずかしくて。
それに友達にそんなモノ買ってる所見られたら、何を言われるか分かりませんからね。

おっと、また脱線しちまったぜ!と言う訳で話を戻します。

待望のハガキが届いたのは、あの日から3週間ほど経った頃でした。
その日もアパートに帰ってまず郵便受けをチェック。
すると中に1枚のハガキが!
裏を見ると紺色のスタンプで「SUMIYA」のロゴが押されています。そして、その上には手書きの文字で…

「ロッキーホラーショー サウンドトラックLPレコード入荷しました」

私は部屋に入る事なく、渋谷へと向かいました。

当時の私は杉並区阿佐ヶ谷という所に住んでいたのですが、中央線から山手線に乗り継いで大体1時間位で渋谷駅に到着しました。
嬉しくて半ば走ってた気がしますが、転ぶ事もなく無事「SUMIYA(すみや)」にたどり着きました。
店内に飛び込みレジへ直行して、勝ち誇ったかのように(なぜ?)ハガキを店員さんに突き出しました。
「こ、これ届いたんですけど!」
店員さんはハガキをチラッと見て後ろの棚をごそごそ、1枚のレコード取り出しました。
「はい、これですね」
店員さんの手には、私が夢にまで見たレコードが!!!
って、実はこのジャケットは初見でした(笑

会計を済ませてレコードを受け取り、店の外に出るとすっかり暗くなってました。
でも渋谷の街を彩り始めた照明、とりわけ逆三角形のKENWOODの黄色いネオンサインが私を祝福してくれる様に輝いていました(うん、たぶん気のせいだね 笑)

そして私は来た時の倍のスピード(うん、これも気のせいだね 笑)で阿佐ヶ谷のアパートへと急いだのです。
とにもかくにも無事アパートへと帰り着いた私。
当時私が住んでいたのは、四畳半一間、トイレ共同、もちろん風呂なし、でも一応南向きの角部屋。
部屋にあるのは机と本棚(一応学生ですので)、そして工学部の友人が格安で組んでくれたコンポのステレオ。
部屋に入って机の上に「SUMIYA(すみや)」の袋を置いて深呼吸をひとつ。時計を見ると8時ちょっと過ぎ、すぐレコード聴きたいけどお腹も減ってるし、銭湯にも行って汗も流したい…
よし、ここまで待ったんだから後1時間位どうって事ない!まずは飯食って、銭湯に行こうっと。
さっぱりして銭湯から戻り、ちゃぶ台(食卓です)の前に座って買ってきた缶コーヒーで一服しました。
さていよいよレコードを袋から取り出す「開封の儀」。

赤地に映画のキャラクター達がコラージュ風にレイアウトされたジャケット。
輸入盤らしく全体がぴっちりビニールでパックされています。慎重に封を切ってレコードを取り出すと、なんともチープな作りでした。
普通LPレコードって二つ折のジャケットで、ライナーノートとか歌詞の冊子みたいなのが入ってて、レコーディング中のアーティスト写真なんかが内側にたくさん掲載されてるって感じなんですよね。
でも、この「ロッキーホラーショー」のレコードは違いました。まずジャケットは二つ折のじゃなくて、袋状になってて中にレコードが入ってます。せめて歌詞カード位入ってて欲しかったのですが、それもなし。
代わりに入ってたのは、この映画にコロンビアという役で出演してるリトル・ネルさんのレコード宣伝の安っぽいチラシが1枚だけ…。

でも、もうそんな事はどうでもいい!とにかく早く聴かねばああああ!

to be continued 


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