東京でカラヴァッジョ 日記

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2023年の黄金週間、関西・東海地区の展覧会。

2023年04月26日 | 展覧会情報
 2023年の黄金週間。
 
 2022年に引き続き、美術館・博物館のある黄金週間。
 
 そんな事態にならないことは分かっていても、やはり嬉しい。
 2020、2021年は寂しかった。
 
 
 2023年の黄金週間。
 
 全国各地で、興味深い展覧会が多数ある。
 
 そこで、私の遠出の範囲(東海道新幹線沿線内)にしたがい、関西・東海地区限定、「黄金週間2023」に行きたい展覧会。
 
  私的5選。
 
 
恐ろしいほど美しい
幕末土佐の天才絵師 絵金 
2023年4月22日~6月18日
あべのハルカス美術館
 
 2010年板橋区立美術館の展覧会での数点により、その名を知り、強く惹かれる。
 2012年高知県美術館の回顧展は、遠いこと、閉幕間際に知ったことから断念、一般販売図録の購入で代替する。
 2020年江戸東京博物館の会期短縮された展覧会にて、10年ぶりで数点を見る。
 本展は、まとまった点数を見ることのできる、私的に待望の機会。
 
 謎の天才絵師とも呼ばれる土佐の絵師・金蔵は、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風などを残し、「絵金さん」の愛称で、地元高知で長年親しまれてきました。
 同時代のどの絵師とも異なる画風で描かれた屏風絵は、今も変わらず夏祭りの数日間、高知各所の神社等で飾られ、闇の中に蝋燭の灯りで浮かび上がるおどろおどろしい芝居の場面は、見るものに鮮烈な印象を残しています。 
 本展は、高知県外では約50年ぶりの大規模展です。
 幕末の土佐に生き、異彩を放つ屏風絵・絵馬提灯などを残した「絵金」の類稀なる個性と、その魅力について、代表作の数々で紹介します。
 
 
 
近代日本の視覚開化 明治
呼応し合う西洋と日本のイメージ
2023年4月14日~5月31日
愛知県美術館
 
 神奈川県立歴史博物館のコレクションが中心とのことだが、東京国立博物館、東京藝術大学、靖國神社遊就館など国内所蔵者からの出品もあり、明治美術のディープを味わえそう。
 
 江戸時代から明治という新時代への転換は、政治経済体制だけでなく、人々の生活や文化全般を含む、様々な状況を変容させました。
 造形活動の領域でもまた多彩な動向が生まれ、展開を見せました。
 西洋から入ってきた情報や技術、イメージは、当時の日本の人々に新たな視覚-  新たなものの見え方や見方、見せ方を開きました。
 「文明開化」は「視覚開化」でもあったのです。
 本展では明治期の美術、工芸を多数所蔵する神奈川県立歴史博物館のコレクションを中心に、他の美術館や博物館・個人蔵の作品や資料を加えて、明治期特有の表現がみられる絵画・写真・印刷物・彫刻・工芸などを集結させます。
 時代の転換期に、和洋の化学反応によって生まれた様々な表現を、そして、明治美術の新たな一面をご覧いただく機会となるでしょう。
 
 
 
世界初の女流絵本作家? 居初つな
-かわいい♡に恋する-
2023年4月15日~5月21日
松花堂庭園・美術館
 
 17世紀後半に活動した女性絵師とのことで、初めて名を知るが、非常に興味深い。
 
 松花堂庭園・美術館の名も初めて知るが、美術館はしごの観点からは、アクセスが大変そうな感。
・京阪電車「石清水八幡宮駅」または「樟葉駅」から路線バスに乗車、「大芝・松花堂前」停留所下車すぐ 
・JR学研都市線「松井山手駅」から路線バスに乗車、「大芝・松花堂前」停留所下車すぐ 
・タクシーでは、「石清水八幡宮駅」「樟葉駅」「松井山手駅」各駅から約15~20分
 
 時は元禄時代(1688~1703)頃、筆を執れば、書画をよくし、奈良絵本・絵巻を制作、また女性に向けた教養書を執筆する女性がいました。彼女の名は、居初つな(つね、廉などとも)といいました。 
 17世紀後半に、名前のわかる女性の絵本作家がいたことは世界的にも珍しく、「つな」は、世界初の女流絵本作家となるかもしれない人物なのです。
 
 
 
生誕100年 回顧展 石本正
2023年4月4日~5月28日
京都市京セラ美術館
 
 『芸術新潮』で図版を見たことはあるが、実見したことはなく、一度確認しておきたい。
 
 舞妓や裸婦の官能的な表現で知られる日本画家・石本正(1920〜2015)。石本の生誕100年を記念して、活動拠点だった京都で初めてとなる大規模な回顧展を開催します。
 本展では、石本正の個人美術館である浜田市立石正美術館の門外不出の作品を含め、全国から集めた代表作など計約140点を一堂に公開し、青年時代から75年にも及ぶ画業の全容を振り返ります。
 
 
 
異界彷徨
-怪異・祈り・生と死-
2023年4月28日~6月26日
大阪歴史博物館
 
 この手の美術作品は、気になる。
 本展が、どこまでディープになのか、気になる。
 
 本展では、当館の館蔵品を中心に、民間信仰にかかわる器物や祈願品などの民俗資料をはじめ、祭祀具や副葬品などの考古資料、他界観や神仏、妖怪などをあらわした絵画資料や歴史資料など、異界にまつわるあらゆるジャンルの資料を紹介します。
 
 
 
 私的には、この黄金週間に特段の予定はない。
 都内から出る予定もない。
 
 挙げた5展覧会中、1〜2展くらいは、黄金週間でなくても、会期中に訪問したいところ。


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