バルテュス最後の写真-密室の対話
2014年6月7日~9月7日
三菱一号館美術館 歴史資料室
バルテュスは、最晩年に手の自由がきかなくなると、鉛筆をポラロイドに持ち替え、デッサンに代えてモデルを撮影するようになる。
本展は、そのポラロイド写真から成る展覧会。
昨年9月~今年1月に、NYのメトロポリタン美術館のバルテュス回顧展と並行して、Gagosian Galleryで開催された「Balthus:The Last Studies」展の出品作品を一部組み替えて紹介しているとのこと。
展示室は1室のみ(椅子はないが休憩室が別に1室)。
広いとは言えないその部屋に展示されているのは、
壁面
1:美術館挨拶(パネル)
2:モデルとなった女性の回顧談(パネル)
3:ポラロイド写真12点
4:ポラロイド写真10点
5:ポラロイド写真 9点
6:ポラロイド写真を拡大したパネル3点
部屋中央のガラスケース4台
7~10:ポラロイド写真36点(または36点に数点欠ける)ずつ
部屋隅のガラスケース2台
11~12:本ポラロイド写真集(たぶん、東京都美のミュージアムショップで約10万円で販売していたもの)
会期初日、雨のなかの訪問。
私の滞在した時間帯、結構な頻度で新たな観客が入室する。入室すぐに把握できる展示ボリュームなどということもあってか短時間退出の人も多いようで、人は常に入れ替わり、平均すると展示室には4~6人(+監視員1人)という感じ。
観客が2桁になると鑑賞しづらそう。
4~6人であれば支障なく鑑賞できる。
ただ、1人になるのは遠慮したい。
展示作品の印象。
「きれい」。
光と闇のコントラストに惹かれる。
東京都美「バルテュス展」の半券提示で100円引きとなる。
普段は有料公開ではない歴史資料室、急拵えだろうチケット売り場の人たちも窮屈そうであった。