2022年度の1年間、本館2室「国宝室」では、秋の特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」を予定しているからだろうか、国宝作品を展示しないらしい。
国宝室では通常、国が指定した絵画・書跡分野の国宝を展示しています。この展示室には150年後、もしくはその先の未来、どのような作品が展示されているのでしょうか。東京国立博物館150年の歴史の中で収集された作品のなかには、国指定の国宝や重要文化財となっていなくとも素晴らしい作品が数多く収蔵されています。
この展示室では、東京国立博物館の研究員が選び抜いた一押しの作品を「未来の国宝」と銘打って、年間を通じてご紹介します。
未来の国宝
ー 東京国立博物館 書画の逸品 ―
本館2室
《見返り美人図》
菱川師宣筆、江戸時代・17世紀
2022年4月12日~5月8日
《焔》
上村松園筆、1918年
2022年5月10日~6月5日
《春日宮曼荼羅》
鎌倉時代・13世紀
2022年6月7日~7月3日(日)
《蝦蟇鉄拐図》
雪村周継筆、室町時代・16世紀
2022年7月5日~7月31日
《源氏物語図屛風(初音・若菜上)》
土佐光起筆、江戸時代・17世紀
2022年8月2日~8月28日
《山水図屛風》
狩野探幽筆、江戸時代・17世紀
2022年8月30日~9月25日
《金胎仏画帖》
平安時代・12世紀
2022年9月27日~10月23日
《市川鰕蔵の暫(碓井荒太郎貞光)》
歌川国政筆、1796年
2022年10月25日~11月20日
《形見の直垂(虫干)》
川村清雄筆、1899〜1911年
2022年11月22日~12月25日
《玄圃瑤華》
伊藤若冲自画自刻、1768年
2023年1月2日~1月29日
《江戸城本丸大奥御対面所障壁画下絵》
狩野晴川院、江戸時代・19世紀
2023年1月31日~ 2月26日
《平家納経(模本)》
田中親美模、大正~昭和時代・20世紀(原本:平安時代・12世紀)
2023年2月28日~3月26日
未来の国宝
ー 東京国立博物館 彫刻・工芸・考古の逸品 ー
本館14室
《白瑠璃埦》
古墳時代・6世紀
制作地:ササン朝ペルシア
出土地:大阪府羽曳野市 伝安閑陵古墳出土
2022年9月6日〜10月10日
《吉野宮蒔絵書棚》
江戸時代・18世紀
2022年10月12日~11月13日
《青磁盤》
?(特定できず)
2022年11月15日~12月25日
https://colbase.nich.go.jp/collection_items?locale=ja&page=1&limit=100&free_word=青磁盤&with_image_file=0&only_parent=0&category_ids=
*作品誤認あるかも、ご容赦ください。
いずれの作品も、東京国立博物館が推すのだから、近い将来・遠い将来は別として、国宝に指定されることになるだろうか。
これ以外にも、たくさんの東京国立博物館の創立150周年記念事業が予定されている。
東京国立博物館150周年記念特設サイト
展覧会ポスターでたどる東博の歴史
2022年4月5日~ 2023年3月26日
本館・平成館連絡通路
(1)4月5日~7月31日
日本と東洋の美術
(2)8月2日~12月4日
世界とつながる東京国立博物館
(3)12月6日〜3月26日
博物館に初もうで、博物館でお花見を
時代を語る洋画たち
ー 東京国立博物館の隠れた洋画コレクション
2022年6月7日~7月18日
平成館企画展示室
などは、らしい企画。
一部の特別展を除いて、総合文化展料金で見ることができるので、興味ある企画は、見逃さないようにしたい。
総合文化展は4月から事前予約不要となったので、友の会/国立博物館メンバーズパスの会員は気軽に訪問することができるし。