病院船は手術設備を持ち、入院も可能な大型船の事です。
島が多い日本では巡回診療の為の小型船は有るが大型船は過去に何度も政府内で検討されたが未だに実現してない幻のキーワードです。
この言葉を知ったのは今から十数年前に先端医療を持つ病院建設プロジェクト案の検討会を立ち上げる時に出てきたので今でも珍しい発想だと記憶に有る。
日本は自然災害が多いから道路が遮断されたり、避難が年間に何度も起こる不幸な国なのに防衛費は桁違いの予算を組む、戦闘機一機が数百億円なんてざらに有る、政府専用機なんか年間利用率が低いのに昨年何時の間にか2機で約900億円もの高額商品を買ってしまった、これからすると中古船を改造して整備すれば数百億円で済みそうだ、新型ウイルスの拡大でホテルを借り上げたりの混乱ぶりが目立った、大型クルーズ船での治療に携わったのは自衛隊の医療スタッフで医者や看護師は十分にいるから問題ない。
海軍に関する「ジュネーブ第2条約」1949年に記述が有る、戦後すぐに目的や攻撃、捕獲等をしてはならないと定めている。
船の外面は白色と決められ大きな赤十字が幾つも表示されている。
所有するのは海上自衛隊しかない、母港は横須賀にすれば良い。
病院船を持つ国は少なく大型船では米国が2隻を保有し、ロシアや中国も持つている、日本は戦争しないが災害時の利用は多いから年間稼働率は有る、今回のコロナウイルスで感染症対応の隔離病院がない事を思い知らされた何時かは建設しなければならないが、その前に病院船を整備した方が実用的だ、移動出来るのが最大のメリット、来年度には具体的な行動が必要だ。
政府は東日本大震災後に病院船の導入を検討した、がコストの面で見送ったらしい、13年にその報告書に書き記されているのが3つの船のパターンで検討したと、2隻以上が必要で建造費が280億円から700億円もの幅が有る、今回は中古船での案だから最初から建造は必要ない、維持運用費は年間18億から50億円、これは問題ないだろう、医療スタッフの確保や平時の活用法といった課題が導入のネックとなったと有る。
クルーズ船で掛った費用は少なくないとみている、ホテルの確保や移動費用等詳細のレポートが出るだろうが直接費用だけでも数千億円は掛かっているだろうと推測する。
もし病院船が有ったなら全てをカバー出来ないが総経費の数分の一程度で済んだのではと想像する。
パンデミックな感染症が国内で以前には起こらなかったが、今回は起きた、その為経済的な損失は莫大で有る、国民の疲弊や精神的な負荷は多い、リスクにどれだけ費用を掛けるかだが民間ではなく国としての取り組みだから有る程度の支出は全体予算から比べると少ない筈で有る。