日本は世界に適切な価格で売る物がない、困った国になっている、国内で製造していた商品の多くを中国に委託製造していたのが根本原因だ、国内に製造工場も無い、働き手は高齢化して生産年齢数も減っている、多くの会社が同じ悩みを抱えている現状が有る、所謂玉突き状態だから、先が詰まっているので生産効率が悪いのも原因の一つだ。これの解消は簡単ではない。
此れだけは早急に解決は出来ない、アメリカが中国からの輸入品に高い税率を掛けるなら、日本にチャンスが来そうだがと思うが、日本に生産設備を持つ会社が無いのがネックだ、日本商工会議所が音頭を取り、組織化されたサプライチェーンが崩壊している。有るのはバイクや自動車関連は答えられるで有ろうが小ロットでは無理だ。
余りにも頼り過ぎた中国への委託シフトが、国内企業を駄目にした。
此れの責任は政府と経団連に有り、お上の意向に応じられない、そして先端商品も造れない、本当に困った状況に有るのだ、大きな倉庫型の小売業には、中国商品が詰まっているが、高い関税では輸入が出来ない、日本国内のメーカーが頑張れば造れるが価格設定が高ければアメリカの小売業が戦略見直しで、日本企業は弾かれるだろうと見ている、チャンスが活かせないもどかしい経験をする羽目になる。
メキシコに生産工場が有るが、アメリカはここでも関税を掛けるとなればアメリカ国内は高い商品から選んで購入しなければならず、数割の国民には買いたくても高いイメージで売れないで有ろう、トランプはそんな小さなことまで頭が回らないだろう、結局国民は欲しいものが有っても買えないと言うジレンマに陥るのだ。
とすれば消費が牽引する経済が上向かないから、アメリカ経済がボロボロ状態になると想像する、トランプの強気の経済運営が予定に反して悪いスパイラルに陥ると想像する、時給が高い国だからと強気で行っても、物の値段が高く、消費者心理は冷えてくれば経済はマイナスへと行かざるを得ない、その時どうするかでは、次期既に遅いとなる。
トランプは偉大なアメリカを実現しょうとするが、閣僚がYesマンだけで、彼ら依りも年齢の高い海外高官とミスマッチが起こりそうだ、トランプは不動産屋で通常の経済人ではない、強気だけで交渉が上手く行くとは思えない、これが欠点となり、世界同時不況になる可能性も有るのだ、アメリカ国民はそんな事まで考える、細やかな神経は持ち合わせていない。これが最大の欠点だ。
日本政府はトランプに取り入れを狙っているが、正攻法で行くしかない、変な駆け引きをする必要はない。下手に出る必要もない。