岸田はインドに出掛けた。人口が中国を追い越すだろうと言われているからこの際に仲良く成ろうとしているだろうが、そうは行かないのがインド、人口だけで大国と思っているが、この国を統治するのは大変だ、人種が違えば宗教も違うだろう、人口の多い割に国土はそんなに大きくないし、他国と接しているから衝突は頻繁に起こる、中国より経済関係は良くなる(良くなった)感は余り感じないのが正直な感想だ、産業のすそ野が広くないからで有ろうが、中国ではサプライチェーンは出来上がっているが、インドは未成熟だ、以前から注目されてはいたがIT分野以外での存在感は無い。
日本との貿易額もそんなに多くはない、多いのは当然中国となる、人口が多いと日々の衣類や生活雑貨も増える、アメリカの様に店舗が大型ショッピングモールになればそこに置く商品数が桁違いに多くなるのが常だ、インドはそこまでの大型店はないかもしれないが、国民が豊かになれば購買意欲は増す、となればそれに沿った店舗が必要になる。
そんな国に今何しに行ったのか分からない、この様な大国に行くには将来を見越して経済人も連れて行くのが普通だが、まだウイルス問題は地球規模で収束してないから、同行を止めたのか当初から予定が無かったのかは知らない。
しかし年間1兆円規模の投資を官民で5兆円を約束した。こうして日本の首相がG7以外の国に行く場合は、大抵は幾らかの投資額がセットとなっている。
但し、その額がその国に見合う額かと言えばそうでない、根拠は何で有ったかはハッキリしてない、不味いが外交だが日本の定番外交が数十年繰り返し行われている、これ以外にもその国の国債を買い入れたりしている、今回明らかになった国債で、ポーランド国債を日本が他国より遥かに多くを保有しているとの事だ、比率が1月時点で36%を占める。これは大きな数字だ、認識としては同国の国債は低金利下にあっても利回りが高く魅力的で有った。
これが今回のロシアのウクライナ侵攻で難民がポーランドに押し寄せている、こうなると国債の価値は低くなるから売られている、損切だ、多くの国の機関投資家は売り、急がないと売りのタイミングが遅れれば損金も大きくなる。
お金の話で、年金受給者に臨時給付金を支払うと、その額は5000円です、1ヵ月分ではなく、1人当たりに1回限りの支給です。さすがにこれは無いよなと思われた有ろう、銀行振り込み利用なら手数料をどうする、何時かに時点で年金から引くと言う手段は有るが、たった5000円とは何を勘違いしているのかと疑問だ、物価が上昇傾向だからでも1回だけでなら何のプラスにもならない。政府はサハリンからの石油とLNGの輸入に関して特に「サハリン2」には多額を投資してここからの輸出の6割位は日本向けとしているからこれに関しては触れて欲しくない様子だ、G7がどう出るかだ、個人的にもこんな近くから供給されるのを手放す必要はない、かってイランでの大油田開発に日本の権益プロジェクトが有ったが、米軍のイラン攻撃で手放した、それを中国がそっくりタダで引き継いだ、こんなことが有るから岸田の気掛かりはこのサハリンプロジェクトをG7が話題にしてくれない事を望んでいるだろう、国民としてもエネルギーが無い日本として守らなくてはならない。
複雑で困難な世界情勢の変化が起こっている、日本だけは良い子ではいられないが、こんな困難な時に頼りになる政治が必要になる、政治に関心がないだけでは困る、意見やアイデアを個人でも発信できる国が日本だ。